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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


6月24日(火)S8#24『レプリケーターの正体』

24

■レプリケーターの帰還

合成麻薬の事件が解決した夜、クワンティコのガルシアのシステムがレプリケーターの侵入を受けた。ホッチはニューヨークに滞在中のBAUのメンバーに緊急招集をかけるが、ストラウスには連絡がつかない。ロッシがホテルに駆けつけるが、部屋にストラウスの姿はなく、窓が開け放され、床にはミニバーのボトルが散乱していた。一度はアルコール依存症に陥ったストラウスだが、ロッシはサイドテーブルの上に残されていた断酒記念のメダルを手に、ストラウスが再び酒に手を出すはずがないと断言する。ホッチの携帯にストラウスから着信が入るが、しかし電話をかけて来たのはレプリケーターだった。緊急車両のサイレンの音から、電話を掛けてきた場所を見切ったホッチは、ストラウスを発見する。しかしレプリケーターに薬物をもられたストラウスは、そのままホッチの腕の中で息を引き取った。

■ストラウスが仕掛けた罠

ストラウスの命を奪ったのは、エクスタシーとメタンフェタミンの合成薬だった。レプリケーターはさっそく解決したばかりの事件を模倣したのだ。レプリケーターは電話で、ヘイリーを殺害したフォイエットの名前を出して、ホッチを挑発した。しかしヘイリー殺害の一件は公開されておらず、BAUは犯人が内部の人間ではないかと考えはじめる。検視の際にストラウスの腕に、数字の8が刻まれているのが発見される。レプリケーターからのメッセージと見られるが、しかしBAUが解決した事件にそんな事例はない。ホッチは、内部犯行であることを察知したストラウスが、罠を仕掛けたのではないかと推測し、彼女が提出した報告書を検証。やがてデトロイトで起きたフィル・コナーの事件に「被害者の手首に8の字の傷」という改竄が加えられているのが発見される。つまりこの報告書を読んだ人間の中に、レプリケーターはいるのだ。ホッチは司法省の議員にコンタクトをとり、この2年間に報告書を読んだ人間の名前を入手する。

■レプリケーターの正体

ストラウスの検視にたちあったロッシがオフィスに戻ってきた。机の上にあった報告書を手にとって読んだロッシは、心配して様子を見に向かったモーガンに銃を向けた。書類にはストラウスの腕を傷つけたワイングラスにモーガンの指紋がついていたと記載されていたのだ。ロッシの取り乱し方は尋常ではなく、ホッチは、彼が薬を盛られたことに気がつく。やはりエクスタシーとメタンフェタミンの合成薬が、報告書に付着していたのだ。皮膚からの吸収だったためにロッシの命には別状はなかった。ストラウスとロッシに盛られた薬は同一だが、ニューヨークで出回ったドクターデスとは別物で、もっと苦しむように調合されていた。生化学者で連邦議員でハッカー。果たしてレプリケーターとは、何者なのか……。わざわざニューヨークでストラウスを狙ったことには理由がある。そう考えたBAUは再度一連の事件を検証する。模倣はサイレンサー事件から始まった。ブレイクが転任してきた最初の事件だ。犯行のきっかけはブレイクの着任ではないか……。ブレイクとストラウスの間に溝ができた炭疽菌事件は、2001年にニューヨークで起き、炭疽菌は封筒で届いている。レプリケーターはこの事件で、ブレイク同様に不当な扱いを受け、復讐の機会を狙っていたのではないか。ストラウスの報告書を見た議員とそのアシスタントの中で、2001年当時にニューヨークにいて、現在も存命の人間はたった1人だけだった。ジョン・カーティス。ブレイクと同期で入局したが、炭疽菌事件の後降格され、地方に飛ばされた人物だった。

■レプリケーターとの対決

BAUは2機のヘリに分乗し、ジョン・カーティスが所有するヴァージニア郊外の広大な邸宅に急行する。しかしカーティスはヘリの自動操縦に侵入しヘリを不時着させ、機内からブレイクを連れ去った。BAUが屋敷に突入すると、彼女は椅子に繋がれており、邸内には爆弾が仕掛けられていた。解錠の文字は6種類で8個。数字と呼応する言葉は「ツークツワンク(zugzwang)」だ。リードは解読が簡単すぎることに疑問を抱きつつ解錠する。戒めを解かれたブレイクが動いた瞬間、圧力センサーが作動、扉が閉まり爆弾のカウントダウンが始まる。「ツークツワンク」、つまり動かないのが最上の手だったのだ。ガルシアとケヴィンが通信妨害で信号を妨害し爆発を遅らせる。その間に、薬物の影響のために一足遅れて現場に到着したロッシがチームを救出する。一行は退避するが、しかしロッシはひとり現場に残り、レプリケーターが確認のために戻ってくるのを待っていた。逃げられないと悟ったレプリケーターは、扉を閉めてロッシを道連れにしようとする。しかしロッシは予め、扉の間にストラウスの断酒メダルを挟み、扉が完全に閉まらないようにしていた。「ツークツワンク」。ロッシはそう言う館を脱出、その直後、レプリケーターごと邸宅は爆発する。

【格言】
「人が苦痛を感じるのは、売れるためではなく、目覚めるため。悔やむためではなく、賢くなるため」『宇宙戦争』で知られる英国の作家H・G・ウェルズ(1866年9月21日-1946年8月13日)の言葉。
「本当の家族を結ぶ絆は血ではない。互いの人生を尊び、喜ぶ心だ」リチャード・バックの言葉。リチャード・バックは、前回の「ホッチナー兄弟」につづき2回連続で使用されている。
【クレイマー議員】
ホッチが司法省で会った相手は、クレイマー議員。シーズン7の第一話「家族の絆」でプレンティスの公聴会にも登場しています。演じているのは『デスパレートな妻たち』のポール・ヤング、『マッドメン』のダック・フィリップス役のマーク・モーゼス。
【BGM】
エピローグで流れるのは、リリー・カーショウのAshes Like Snow。リリー・カーショウはシーズン4のファイナル『地獄からの帰還』で誘拐されたケリーを演じている。また『クリミナル・マインド』のディレクターのひとりであるグレン・カーショウの娘でもある。1年前、同じロッシの邸宅の庭で開かれたJJの結婚式のダンスシーンで流れたのも、やはりリリー・カーショウの曲だった。あれから1年。「去年はこの庭で、まったく違う祝杯をあげた。人生と、愛と、2人の善き人に。今年はあれと真逆の集いだ。しかし、それが家族ってもんだろ。大変な1年だった。だが今夜は祝福しよう。よく生き、よく愛した、よき女性に」ロッシの最後の言葉が、心にしみますね……。

2014.6.24|エピソード・ガイド|コメント(7)トラックバック(0)

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コメント

ロッシの見せ場たっぷりの最終話にふさわしい内容の濃い展開でした。
エンディングのリチャードバックの言葉は、まさにBAUのためにある気がします。
来シーズンが今から楽しみです。

投稿: つむぽん | 2014年6月25日 (水) 00時08分

最終回に相応しい迫力ある内容でしたね!!ロッシの締めの言葉がイイ♪♪
シーズン9の放送が待ち遠しい限り!!!例によって来年の年明けスタートかな。。

ヘイリーとフォイエット(リーパー)の件の話題が出たのも個人的にはググッと来た〜◎◎さらに前シーズンの初回でBAUメンバーへの聴聞会を行った議長まで再登場!しっかり顔覚えてたからすぐに分かりました。
BGMの歌い手があのシーズン4「地獄からの帰還」のケリー役の女性だったのは驚き(>_<)!!!

そして、さようならストラウス(T_T)。。
嫌みったらしい憎まれキャラではあったけど、大抵のドラマにはこういうキャラが必ず誰かしらいるものね。
ホッチがかつて子ども達(特に息子)のことでストラウスをプロファイルしたのが、シーズン2の最終回。そう!忘れもしないストラウスの初登場の回である◎◎

投稿: JJラブ◎ | 2014年6月25日 (水) 00時32分

今シーズン、すっかり丸くなったストラウス。ロッシと上手くいっているのはBAUのメンバーにとって公然の秘密…でみんな温かく見守っている感じだっただけに、彼女の死は残念でした。

来シーズンは新しいチーフが登場するのでしょうか?どんな展開になるのかあれこれ想像しながら待ちたいと思います。

そうそう。忘れてはならない(個人的に)アンダーソン君♪今回はちゃんとセリフもありました(^^)来シーズンも、ここぞという回にサラリと登場してほしいものです。

三村さん、シーズン8もきめ細かな解説をありがとうございました。毎回、楽しみに拝読させていただきました。来シーズンもぜひ、よろしくお願い致します。

投稿: ままん♪ | 2014年6月25日 (水) 20時24分

正体はマーク・ハミル?

投稿: なぐら | 2014年6月25日 (水) 22時17分

goodこまめに読ませていただいていました。
見た後もまたこちらで詳しく理解させて
いただいて…参考になりました。

早く来シーズンが見たいです。
三村サンのブログも楽しみにしています。

私は個人的にモーガンファンです♪

投稿: ぱんこ | 2014年6月26日 (木) 17時11分

いつも楽しい記事をありがとうございます。
初カキコになります。
決して回し者ではありませんが、huluにシーズン6,7が入りました。久々に6を見直しています(^^)
http://www.hulu.jp

投稿: ももんが | 2014年7月15日 (火) 12時19分

いつも楽しい記事をありがとうございます。
初カキコになります。
決して回し者ではありませんが、huluにシーズン6,7が入りました。久々に6を見直しています(^^)
http://www.hulu.jp

投稿: ももんが | 2014年7月16日 (水) 18時52分

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