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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月29日(火)S8#17『死小説』

17

■舌を切られた遺体
ミネソタ州のセントポールで舌を切り取られた女性の遺体が相次いで発見された。1人目の被害者パトリシア・ムーアは公園のジョギングコース、2人目ニコール・フランシスはレストランの駐車場に遺棄されていた。そしてさらにローレル・タイソンの自宅からも、舌を切り取られた遺体が発見される。いずれも死因は刃物によるめった刺しで、検視の結果、レイプの痕跡はなく、殺害前に舌を切られていることが判明する。被害者はタイプが異なるうえに、被害者同士に接点もなかったが、やがてガルシアの調査で3人の女性はいずれも、インターネットのチャットやソーシャルサイトのヘビーユーザーであることがわかる。犯人はネット上でターゲットを物色、投稿を見て一方的につながりを持ったと妄想し、彼女たちの嗜好にあわせて殺害しているのだ。

■妄想小説
やがて新たな事件が発生する。19歳の女子大生のケイラの舌を切られた遺体が発見される。しかしケイラはこれまでの被害者と異なり、メールアカウントすら作らないようなアナログ少女だった。ところがやがて、彼女と同じアパートに住む16歳のタイラーが、ケイラに関する猟奇的なブログを作っていたことが判明する。タイラーは精神科に強制入院させられているため、今回の犯人でないことは明らかだったが、彼への事情聴取から妄想小説の投稿サイトの存在が明らかとなる。犯人はタイラーの投稿を読み、その内容にあわせてケイラを殺害したのだ。タイラーに投稿を勧めたのは精神科のヒューストン博士で、彼は空想や暴力行為を文章化することで、神経化学的な開放を得られると提唱していた。BAUは、犯人は次の犯行のネタを仕入れるために、ヒューストン博士のセミナーに出たり、文献を読んでノウハウを学び、自らグループを作ると考え、捜査を進める。

■実行犯と作者
やがて、過去の犯罪データから、タンパやアトランタなどでも同一犯の犯行と思われる事件が発生していることが判明する。タンパで犯行が行われたのは、ヒューストン博士がタンパのコールセンターで講演した直後だった。そのコールセンターにスタッフとして勤めていたマーク・ジャクソンは、講演直後にコールセンターを辞め、そして現在はセントポールに居住し文章教室を開いていることが判明する。BAUはマークの自宅と文章教室に急行。なんとそこで待っていたのは、殺害されたマークの遺体だった。マークは10歳のときに母親の恋人に虐待を受けたと訴え出たが、母親に、息子の作り話だと否定された過去があった。舌を切ったのは、母に裏切られ、女はみんなウソつきだと考えるようになったからなのだ。これまでの4件の犯行はマークによるもの、マークを殺した人物はこれが初犯だが、しかし、これが最後にはならない。そう考えたBAUは、マークを殺した人物の捜査を進める。

■ピーターの苦悩
やがてマークの部屋から、それぞれの被害者をヒロインにした妄想小説を発見される。それらの小説の著者・ピーターの最新作は、タミーという女性を湖で助ける話だった。マークが勤めていたコールセンターのユーザーと照合した結果、ピーター・ハーパーの名前が浮上。彼がタミーを水に関係する場所に連れて行くと考えたBAUは、自宅そばのコミュニティセンターのプールへと急行する。そのプールではまさに、ピーターがタミーを水の中に突き落としたところだった。ピーターは自分の小説がマークに利用されたこと、そして初めて人間らしい関係を持てそうなタミーをマークに狙われ、怒りが暴走した。しかしそれがきっかけとなり、ピーターの絶望は加速し、タミーのことも信じられなくなり、彼女の殺害を決意したのだ。プールに駆けつけたリードは自殺しようとするピーターを説得しようと、彼の病状に理解を示し「たとえどんな治療法を使ってもその衝動は消えないかもしれないが、あきらめるな」と励ます。しかしそれを聞いたピーターは、「ありがとう正直に言ってくれ」という言葉だけを残して、喉を切って自殺してしまう。

【格言】
「この世の行為の全ては空想からはじまる」旅行記や自伝的エッセイなどで知られるアメリカのジャーナリスト、バーバラ・グリズティ・ハリソン(1934年9月14日-2002年4月24日) の言葉。
「わたしは何にでも抵抗できる。誘惑以外は」オスカー・ワイルド(1854~1900)の言葉。

【レプリケーターその後】
BAUはレプリケーターの捜査を続けていた。レプリケーターはマスコミで流された情報以上の内容を知っていたが、しかし、それをどうやって手に入れたのかもわからないまま、時間だけが過ぎていた。ストラウスもFBIの長官も、BAUがこの事件に忙殺されていることを危惧し、レプリケーター事件の捜査の休止を命じた。

【ガルシアとケヴィン】
別れたあとも、なんだかもやもやしたままの二人。相手がデートするたびに、嫉妬して嫌味を言ったり、意地悪してみたり、なかなかもとの友達には戻れないものですね。ガルシアの気になるお相手サムの登場で、またもや荒れ模様? 犯人の自殺とリードの苦悩の表情に傷んだ胸を、エピローグのガルシアの「ゆかいな牧場」の演奏がほっこりさせてくれますね。

2014.4.29||コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

リードが今後、犯人との交渉・説得役に自信を持てなくなってしまいそうで心配(>_<)。。。
ガルシアとケヴィンのやり取りが物語のイイ清涼剤になってますね〜(笑)☆★

投稿: JJラブ◎ | 2014年4月30日 (水) 00時06分

自殺してしまったピーターも、マークの被害者ですね。セオリー通りの交渉術を離れてピーターの説得を試みたリードは、心の中ではメイヴを助けようとしていたのでしょうね。でも、また失敗してしまった・・・。辛そうな彼の表情から、到底癒えない傷の深さを思い知らされました(T_T) でも、リード自身も言っていたとおり、あきらめちゃいけないのですよね。今まで何度も修羅場をくぐり抜けてきたリードの強さを信じて、これからも見守っていきたいと思いました。

投稿: ままん♪ | 2014年4月30日 (水) 09時23分

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