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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月1日(火)S8#13『血の肖像』

13

■血を抜かれた死体
サンフランシスコで、ビニールに包まれた遺体が2体発見された。1人は40代の白人男性で、職業はヘッジファンド・マネージャー。もう1人は大学に入ったばかりの若い黒人の女性で、バイトを掛け持ちする苦学生だ。被害者は、人種、性別、生活レベルなどすべて異なるが、2人とも生きているうちに血液の大半を抜かれ、遺体には血液が半リットルも残っていなかった。拷問の一種か、血への執着か、吸血行為のためか。犯人の意図が解けないまま、さらに第3の被害者が発見される。その遺体は、血が抜き取られているだけではなく瞼が切り取られていた。さらに検視で、被害者の血中から麻酔用のケタミンが検出され、吸血行為の可能性は消去された。

■そのころリードは……
メイヴの死から2週間が経過したが、リードは未だそのショックから立ち直ることができず、仕事も休み、部屋に閉じこもっていた。ガルシアやJJは、幾度も彼の部屋に足を運ぶが、扉は閉ざされたまま。モーガンも何度も電話をしていたが、応答はなかった。ところが、モーガンがサンフランシスコから事件の概要をリードの留守番電話に吹き込むと、リードから間髪を入れず、折り返しの電話が入った。リードは、犯人が眼球を傷つけないようにしているならば、それは被害者の視線が大事なのだと指摘、事件以外の話は避けるように電話を切った。翌日さらに4人目の遺体が発見される。リードの助言をふまえて、遺棄現場を検証するブレイクは、無理やり開かれた被害者の視線の先に、石像があることに気づく。これまでの遺棄現場も全て、絵や壁画など芸術作品のある場所だった。

■プロファイル:血のアート
「犯人は20代から30代の白人男性。アートに取り憑かれ、自分を画家か、芸術家だと思っている。遺体遺棄現場のアートは、いずれも見向きもされないようなものばかりで、これは犯人自身を象徴している。瞼を切り取ったのは、自分の見ているものを被害者に無理やり見せようとしたから。そして、抜き取った血は、アートを作るための絵の具代わりにつかわれている。犯行のペースが早いのは、作品を描けば描くほど、認められるチャンスが増えると思い、絵の具を必要としているからだ」というのが、BAUがまとめたプロファイルだった。

■血への衝動
やがて画廊に血で描いたアートを持ち込んだ人物がいることが判明する。その絵は最初の被害者を描いたものだった。買い手からその絵画を押収・分析したところ、絵の具にした血液から白血球や血漿が取り除かれていた。いったい何のために? 全員が首を傾げたそのとき、2週間ぶりに部屋を出たリードがサンフランシスコに到着。犯人は血友病患者で、白血球や血漿を取り除くのは習慣によるものではないか、血への執着の強さから鑑みるに、血友病患者のなかでも重篤なクリスマス病ではないかと指摘する。さらにBAUは、被害者の血液型が全員違うことから、犯人はどの血液型にも適応できるAB型であると推測。ガルシアの調査と絞り込によって、ベイエリアの美術館の管理事務所に勤めるブライアン・ヒューズの名前が浮上する。その頃、画廊経営者のマディソンが行方不明という情報が入った。彼女の画廊には争った痕跡があり、壁には血の絵画がかけられていた。ブライアンは自分の絵を認めてくれなかった彼女を拉致し、瞼を切り取って無理やり全てを見せようと考えたのだ。ブライアンのナイフがマディソンに向けられたまさにそのとき、BAUが到着。抵抗したブライアンは射殺され、間一髪のところでマディソンは救出された。

【格言】
「私の血を奪うがいい。ただ、長く苦しませないでほしい」フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネット(1755年11月2日-1793年10月16日)が1793年10月14日の革命裁判で述べた言葉。
「忘れることより、やり直し方を学ぶことの方が、時には難しかったりする」作家でブロガーのニコール・ソボンの言葉。

【ゲストスター】
ブライアン役はジョン・パトリック・アメドリ。『ゴシップ・ガール』のシーズン2でセリーナがつきあってたアーロン・ローズを演じていた(そういえば彼もアーティストでしたね)。画廊のマディソンは、『メルローズ・プレイス』レクシー・スターリン役のジェイミー・ルナーだ。

【ハノーファーの吸血鬼】
1919年から1924年6月までに、有罪と認定されたものだけでも24人を殺害した、ドイツのハノーファ出身の殺人鬼フリッツ・ハールマンの別名。ハールマンは、ハノーファー中央駅で若い男性浮浪者や男娼を物色、自分のアパートに誘い、男色行為中に犠牲者の喉を噛み破って殺害した。1924年12月19日に有罪判決を受け、1925年4月15日早朝にハノーファー地方裁判所の刑務所でギロチンによる斬首刑に処された。ハールマンは殺した人間の肉を市場で豚肉と偽って売っていたという噂もある。

【マグナム・オーパス】
今回のエピソード、原題はマグナム・オーパス。ラテン語で「最高傑作」を意味する。

【リードの復帰】
メイヴを失ってから2週間。食べ物や花を入れたバスケットを扉の前に置くガルシアにも、出勤前に様子を見に立ち寄るJJにも、そして何度も何度も留守番電話にメッセージを入れるモーガンにも返事をせず、悲しみの殻に閉じこもるリード。そんな彼の心の扉を開けたのは、モーガンの捜査に関する質問だった。事件の資料を取り寄せたリードは、部屋を出て、サンフランシスコでチームに合流する。彼を迎える仲間たちの優しい表情、なかでもヘイリーを失ったホッチとの会話が切ないですね。そして事件解決後、リードはモーガン、JJ、ガルシアに手伝いを頼み、荒れ果てた部屋を片付ける。決して忘れることはできないが、こうやって、少しずつ整理して乗り越えて行くのでしょうね……。

2014.4. 2|エピソード・ガイド|コメント(6)トラックバック(0)

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コメント

改めてBAUには本当の家族以上の絆が存在してますね◎◎
誰一人として不要なメンバーがいない、全員最高のチーム!!ドラマとはいえ、こういう環境に恵まれてる中で仕事が出来るのが理想だなぁ♪♪
本当に良かった、リード(T_T)☆☆頑張れ、皆がついてる!!!

投稿: JJラブ◎ | 2014年4月 2日 (水) 00時18分

ソウルメイトと言っても良いほどのメイヴを失ったリード。彼の傷がすぐに癒えるとは思えないけれど、仲間の支えで乗り越えてほしいです。そしていつか、新しい恋もしてほしいな。

ところで、今回は名前のみ登場のアンダーソン捜査官。引きこもっていたリードにファイルを届けるとは、オイシイ役どころです。JJの結婚式にさりげなく出席していた割には、こういった使いっ走りの仕事をしているイメージがあるのですが、普段の彼はいったいどんな仕事をしているのでしょう?そして、ファーストネームは何なのでしょう?こうなったらいっそ、謎の存在のままでいてほしい気がしてきました(^^)

謎といえば、モーガンの自室。今回のエピソードでリードの自室はじっくり拝ませていただきましたが、(シーズン8から新加入の)ブレイクはともかく、BAUチームで自室を大々的に公開していないのってモーガンだけなのでは?今後のエピソードに期待です。

投稿: ままん♪ | 2014年4月 2日 (水) 09時11分

アンダーソン=[シーズン2]エルの事件以来、久々に名前を聞いたような気がしますが…。
リード、お帰り。 でも完全じゃないだろうなぁ… 人血で絵を描くなんて…不気味…。

投稿: Lead | 2014年4月 7日 (月) 16時15分

Leadさん、こんにちは。

実は私、「ウォーリーを探せ!」ならぬ「アンダーソン君を探せ!」に励んでおります。彼は、シーズン7までに11のエピソードで顔を出しております(^^) シーズン8ではどこで出てくるか?と虎視眈眈としていましたら、名前のみで初登場なのにはニヤリとしてしまいました。次はどのエピソードに出てくるか、楽しみです。

投稿: ままん♪ | 2014年4月 9日 (水) 07時31分

ままん♪さん
どうもです。
BDをチェックしてみます。 ありがとうございました。

投稿: Lead | 2014年4月 9日 (水) 23時34分

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投稿: burberry sac | 2014年4月14日 (月) 05時28分

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