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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月25日(火)S8#8『スクールバス・ジャック』

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■バス・ジャック発生
ワシントンDCに近いヴァージニア州フレデリクスバーグで、セントラル高校のスクールバスがジャックされた。乗っていたのは24人の生徒と運転手と監視員の合計26人。GPSは作動しておらず、乗客全員と連絡がとれなくなっていた。BAUは、生徒のいたずら、運転手への逆恨み、乗客のうちのひとりがターゲット、などさまざまな方面から捜査を開始する。やがて運転手の射殺死体が発見され、さらにガルシアが信号が遮断されていたGPSの追跡に成功して、バスのある場所を突き止める。バスはからっぽだったが、生徒たちは近くの納屋に監禁されており無事だった。しかし、納屋にいたのは14人だけで、犯人は10人の生徒と監視員を連れ去っていることが判明する。

■対戦ゲーム
BAUは救出された14人と面談し、バス・ジャック発生時そしてその後の状況を聴取する。彼らによると、犯人は車の故障を装ってバスを止め、いきなり運転手の足を撃ってバスを制圧。ガスマスクをかぶっていたために人相はわからないが、20代前半の白人2人組で、農場で人質に首輪をつけて、かわりばんこに10人を選んで連れ去ったというのだ。その話を聞いたロッシは、状況がオンラインの対戦型ゲーム「ゴッズ・オブ・コンバット」に酷似していることに気がつく。「ゴッズ・オブ・コンバット」では、ゲームプレイヤーは公共機関を乗っ取って、自分の手駒を集める。キャラクターは、リーダー、副官、下士官2人、それに歩兵の5名ずつで、殺し合いをさせ、より多く殺した側が勝利を収めるというものだ。犯人は極度のゲーム依存症で、生徒たちを誘拐、スコア稼ぎの道具にしているのだった。

■ゲームによって作られた絆
「ゴッズ・オブ・コンバット」のユーザーは全世界で600万人。そのうち4万人がDCに居住している。緊急事態に助っ人に駆り出されたケヴィンは、このゲームの改造レベル「ヘルモッド」でブラックリストに登録されたプレイヤーの名前をリストアップする。この「ヘルモッド」、負けるとゲームプロフィールが全て削除されるルールになっている。犯人は長年の成果を取り上げられ、オンライン上でやり直すかわりに、自分たちでゲームを作り競い合っているのだ。ガルシアは、ひと月前、このヘルモッドに入って、同時に追放された人間が2人いることを発見する。どちらも10年ほど前からゲームに参加しており、総プレイ時間は数千時間。IPアドレスが同じことから、ルームメイトか兄弟の線で絞込、やがて元セントラル高校生のジョシュ・ムーアとマット・ムーアという兄弟の名前が浮上する。両親が離婚したために離れ離れになった兄弟が、オンライン・ゲームを絆に成長し、そしてそれが暴走したのだ。

■ゲームの法則
その頃ジョシュとマットは、拉致した生徒を使ってゲームを開始していた。カメラを仕込んだ廃工場を舞台に、電流首輪で人質を支配し、イヤホンから指令を与えていた。ジョシュが選んだアディソンは、家族の名前を出して脅されトレントを射殺してしまう。マットの2番手はウェンディだったが、ビリーが代わりをかってでる。ビリーはジョシュのプレイヤーだが、マットがルールを変更。ジョシュは用がなくなったウェンディを射殺する。ふたりの行為はゲーム内でも暴走をはじめていた。一方、ガルシアとケヴィンは、ボイスメールの周波数を探り、ジョシュとマットの居場所を察知。ハッキングで制御を奪い、ビリーのインカムに割り込むことに成功する。ガルシアから首輪の外し方を教わったビリーは、アディソンと共に脱出を試みるが、ハッキングに気がついたマットに見つかってしまう。マットがアディソンを殺そうとしたそのとき、BAUとSWATが工場に到着。生き残った生徒たちは無事に救出される。投降し、逮捕されたマットは、抵抗したために射殺されジョシュの遺体を見て、「俺の勝ちだ」とつぶやくのだった。

【格言】
「私は死を恐れない。人生とは命をかけたゲームなのだから」『オンディーヌ』などの著作で知られるフランスの外交官・劇作家・小説家ジャン・ジロドゥ(1882年10月29日-1944年1月31日)の言葉。
「壊れた大人を修理するより、強い子どもを作るほうが簡単だ」 アメリカの政治家のフレデリック・ダグラス(1818年2月14日-1895年2月20日)の言葉。メリーランド州出身の黒人で奴隷であったが、1838年に脱走。奴隷制度廃止運動家でその姿勢は強硬であったが、武力蜂起で急進的な奴隷革命を行うのではなく言論から訴えかけた。

【ゲストスター】
マットは、『NUMB3RS~天才数学者の事件ファイル』のクリスタル事件の恋人バック・ウィンターズ役のデイヴィッド・ギャラハー。ジョシュは『跳べ!ロックガールズ』でアイク役のアンドリュウ・ジェイムズ・アレン。ビリーは『『GREEK~ときめき★キャンパスライフ』に出演していたDevon Werkheiser。アディソンは『Men of a Certain Age』や『ねじれた疑惑』のブリタニー・クランが演じている。

【チャウチラ事件】
リードが先例としてあげたバスジャック事件は、1976年7月15日にアメリカのカリフォルニア州にある小さな町チャウチラで起きたもの。犯人はバンでバスの進路を塞ぎ、バスごと7歳から14歳の生徒26人と運転手を拉致。15キロほど離れた場所で、全員を2台のバンに乗せて、人里離れた採掘場に作った地下室に閉じ込めた。ところが、小さな町で起きた未曾有の事件で町は混乱。さらに全国ネットで報道されたために学校と捜査本部に電話が集中し、チャウチラの電話回線がパンク。犯人たちは学校に身代金要求の電話をかけることができず、そのままフテ寝してしまった。その間にバスの運転手と2人の少年が機転をきかせ、監禁場所の天井に穴をあけ、誘拐された全員が監禁場所から無事に脱出した。その後、採石場の所有者の息子と二人の友人が逮捕され、終身刑を宣告された。

【MOD】
modify(改造する)から派生した言葉で、ゲームの拡張パックのこと。主にファン・ベースで制作されたもののことを指して使用され、ゲームメーカーがリリースするものは「拡張パック」「アドオン」などと分けて呼ばれる。

2014.2.26|エピソード・ガイド|コメント(4)トラックバック(0)

2月18日(火)S8#7『英雄との再会』

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■黒焦げの死体
サンタモニカで相次いで、三体の死体が発見されたが、最初の2体が男性、最後が女性という以外は、身元も年齢もわからないほど焼け焦げていた。事件の間隔は最初が4日、次が2日と短くなっているため、BAUは急ぎ現地に向かった。サンタモニカは観光地で、犯人の遺体のさらし方には、注目を集めたがっているように見えた。やがてガルシアの調査で女性の身元が判明する。名前は、リンジー・リーマン。ミネソタ出身の19歳で、2ヶ月前に歌手を目指してサンタモニカにやってきたところだった。

■ホームレス・シェルターでの再会
やがてリンジーが母親に教えていた住所も民間の郵便センターで、彼女がホームレスであったことが判明。リンジーについて聞きこみのためにホームレス・シェルターに向かったロッシは、そこでベトナム従軍の新兵時代の上官スコット軍曹と再会する。やがてBAUの危惧した通り、4件目の犯行が発生。今度は、ホームレス・シェルターの前に、遺体が遺棄された。遺体は焼かれてこそいないが、消毒液に浸されて全身がただれていた。しかしスコットの協力によって、その遺体がホームレスで画家のジェレミーであることが判明する。ロッシらは、スコットの助けを借りて、ホームレスの人々に警告、自衛を訴えた。

■英雄の失墜
スコットはホームレスに転落しているが、ロッシの命の恩人であり、ベトナム戦争の英雄だった。ロッシはそんな彼に救いの手を差し伸べようとするが、スコットは頑なに拒んで立ち去ってしまう。しかしその夜、彼の目の前で、ホームレス仲間のサラが拉致される。犯行を阻止できず自暴自棄になっているスコットに、ロッシは飲酒問題を指摘すると同時に、認知面接による協力を要請。スコットは元海兵隊員ならではの観察眼で、犯人が使用していた車の車種とナンバープレートの一部を見ていたことを思い出す。ガルシアが車の登録から絞り込んだ結果、三代つづく消防士一家のチャド・ミルズの名前が浮上する。ミルズは、ホームレスが不法占拠していた倉庫火災で6人を救出、しかしその火事では9人が死亡していた。ミルズの家に急行したBAUは、サラを発見保護する。一方、自宅から逃走したミルズは、計画を台無しにしたスコットを逆恨みして連れ去った。

■殺菌
やがてミルズは倉庫火災での救出の際に、ホームレスから結核に感染、そのために消防士をやめていたことが判明する。ホームレスを焼却したり消毒剤に浸けていたのは、殺菌の手段だったのだ。彼は結核感染のトラウマに、元来の強迫性障害が加わり、ホームレスを根絶やしにすることで病気の感染拡大を防ぐという妄想にとらわれているのだ。BAUは、ミルズは、スコットをトラウマを受けた場所に連れて行くと考え、火災のあった倉庫に向う。BAUが倉庫に到着したのは、まさにミルズがスコットにガソリンをかけて火をつけようとしているところだった。このままでは全員が火に巻かれると判断したスコットは、軍隊時代の口調で、ロッシに撤退するように命令する。しかしそれは、ベトナムでのある経験をもとにしたスコットからのメッセージだった。それを理解したロッシは、撤退するふりをして犯人の背後にまわり、無事にスコットを救出。犯人のミルズは自らに火を放ち息絶えた。

【格言】
「真実に向き合ったときはじめて自分がわかる」アメリカの女優、歌手のパール・ベイリー (1918年3月29日-1990年8月17日)の言葉。
「倒れても構わない。そこから立ち上がることができれば」第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン(1809年2月12日-1865年4月15日)の言葉。

【ゲストスター】
スコット軍曹を演じるのは、メシャック・テイラー。アトランタのインテリアデザインの会社を舞台にしたコメディ『浮気なおしゃれミディ』で唯一の男性社員アンソニーを演じている。

【ベトナムの真実】
ベトナム戦争の英雄ハリソン・スコット軍曹。ロッシの思い出の中の彼の姿は、新兵を鍛える鬼軍曹のイメージそのものだが、やがて、退役後に彼を苦しめ酒に逃避させた原因が明らかになる。ロッシはジャングルの行軍中、地雷のトラップの中に足を突っ込んでします。動けば爆発する状況に、スコットは部隊に退避命令を出すが、自らはロッシに付き添い、爆発の瞬間に溝に飛び込めば助かると励ましたのだ。スコットの計画は功を奏し、ふたりとも命は助かるが、ロッシはその際に負傷。意識のないまま隊を離れ、そのまま本国に送還された。そしてスコットは英雄的行動を讃えられ、勲章を授与された。しかし、この一件にはロッシの知らないもうひとつの真実があった。実は、前線でロッシとスコットに命を助けられたことのあるエルナンデスが、自分の身を挺して、地雷から2人を守っていたのだ。しかしプロパガンダのためには、死者よりも生きた英雄が欲しかった軍は、エルナンデスの行為をなかったことにし、スコットをまつりあげた。スコットはその事実から逃れるために、酒に逃避していったのだ。サンタモニカでの事件後、ロッシが上奏し、エルナンデスには勲章が授与される。こうしてスコットのベトナム戦争はようやく終わりを迎えることができたのだ。

【ニュー・ディレクションズ】
ニュー・ディレクションズ・フォー・ベテランズ。退役軍人のためのサポート施設。薬物やアルコール依存症からの回復、ホームレスへの住宅提供などに力を入れている。

【献辞】
ロッシは新作『眠らない悪魔』の献辞を誰にするかで頭を悩ましていたが、事件解決後「この本をハリスン・スコット軍曹と、アントニー・エルナンデス一等兵に捧げる。彼に救われた命によって、私は他の生命を救うことができたのだ」と記して脱稿した。しかし、「虐殺者の復活」、「歌うピアノマン」とか、「レディX」とか、なんだか聞き覚えるある事件のような……。

2014.2.19|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

2月11日(火・祝)S8#6『殺しの教室』

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■動物虐待から娼婦殺しへ
マイアミの裏通りで、23歳の娼婦の遺体が発見された。被害者は激しく殴られたうえ、ビニール袋を被せられ、窒息死させられていた。マイアミでは、先月、犬が6匹、やはり殴られた上に窒息死させられており、現場から出たDNAが今回の事件と一致していた。ただ、犬を殺したのは中産階級の多い郊外の住宅地だが、今回の娼婦の遺体が見つかったのは、治安の悪い裏通りだった。動物虐待を行うのは一般的に十代が多いが、それから狙いを人間に変えるのは二十代半ばなのに、この犯人は急激に成長しており、すぐに次の刺激を求める。そう考えたBAUは急ぎ現地に出発した。

■犯人は師弟関係にある2人組
BAUがマイアミに到着して間もなく、第2、第3の犯行が発生する。やはり被害者は娼婦で、死因は同様にビニール袋による窒息死だった。しかし計画性のない乱暴な1件目とは異なり、今回は1発殴っただけ、遺体には噛み痕があるが、手がかりとなるような足跡はきれいに消されている。手口の進化にしては早過ぎる、そう考えたBAUは、犯人は2人組で、師弟関係にあると分析、プロファイルを発表する。「白人男性の2人組で、年齢は離れており、若い方は思春期のティーンエイジャー。自宅は事件のエリア内で、地元の高校生である可能性が高い。年上の方は30代後半から40代前半。手際のよさから見て暴力犯罪の前歴者。年上が年下に殺し方を仕込んでいる」というものだった。

■師弟の出会い
モーガンは未成年犯罪者リストにあったひとりの少年が、ハンマーで殴られ、通院したことに着目。リードが少年に共感を示すことで信頼を得て、認知面接にこぎつけた。実は彼は、見知らぬ少年が犬を虐めているのを目撃。怒って殴りかかったのだが、そこに来た大人にハンマーで殴られたというのだ。彼は少年の顔を覚えており、似顔絵が作成されることとなる。一方、過去の犯罪データを洗っていたガルシアは、20年以上前に、2件目に酷似した犯行が起きていたことを発見。しかしその犯人であるルディ・スタインは、この7月に刑務所内で死亡していた。BAUは、スタインが今回の大人の方のさらに教師で、その人物は、急死した師匠への恩返しのために自分も誰かを育てようとしたのではないかと推理する。やがてスタインの刑務所仲間から、未成年の男娼を襲ったマイアミ在住のデヴィッド・ロイ・ターナーの名が浮上する。

■関係の崩壊
ターナーの自宅で発見したノートPCのメールから、弟子に当たる人物が高校生のトビー・ホワイトであることが判明する。トビーは3年前、姉と一緒にいたときに暴漢に襲われ、姉はレイプされた末に殺害されていた。ところがトビーはその際、逃げるチャンスもあったが、見ているのが楽しかったと語ったというのだ。トビーはサイコパスだった。その頃トビーは、バイト先のペットショップ店長ホリーを誘拐し、ターナーの元に運んでいた。ターナーは、そんなトビーの不用意な行動に激怒し、ふたりの関係はいっきに崩れはじめる。トビーは、ターナーが疎ましくなって殺そうとするが、逆にターナーに返り討ちにあってしまう。さらにターナーがホリーに手をかけたまさにそのとき、BAUが突入。刑務所に戻りたくないターナーはそれでも武器を捨てず、射殺される。

【格言】
「独学で千日学ぶより、1日、良き指導者につけ」日本の諺。日本でいうところの、「千日の勤学より、一日の名匠」。
「他人のためにできる最高のことは、自分の財産を分け与えることだけではなく、相手の持つ財産に気づかせること」ベンジャミン・ディズレーリ(1804年12月21日-1881年4月19日)は、ユダヤ人ながら保守党党首となり、二期にわたって首相を務めたイギリスの政治家。作家でもあり、政治を題材にした『ヴィヴィアン・グレイ』などの作品でも知られる。

【ゲストスター】
ターナー役は『スクリーム』や『デッドマンズ・カーブ』の悪役で知られるマシュー・リラードだ。

【トーマス・ディロンとジョセフ・ダンカン】
トーマス・リー・ディロン(1950年7月9日-2011年10月21日)は、オハイオのLDSK。1989年、39歳で最初の犯行に手を染め、1992年までに5人を狙撃した。ジョセフ・ダンカン(1963年2月25日-)は、児童に対する性的虐待を繰り返し、2005年、アイダホ州で民家を襲い、母親とボーイフレンドと13歳の長男を殺害し、9歳のディラン(後に遺体で発見)と8歳のシャスタを連れ去った。その後7月に逮捕されるまで2カ月近く、シャスタに性的虐待を繰り返した。ただしジョセフ・ダンカンに関しては、2005年が初めての殺人ではないという疑いが強い。

【ドント・シンク・フィール】
チームの人数が足りないからと、FBIの野球チームに駆り出されたリード。頭の中で数式を考えながらバットを振るリードに、モーガンは「考えるな、感じろ」とアドバイス。「考えるな、感じるんだ」というこのセリフは、映画『燃えよドランゴン』(1973年)の冒頭のシーンで、ブルース・リー演じるカンフーの達人が、少年に手ほどきをしながら口にする言葉。ブルース・リーが、香港公開用に自ら演出して撮影した部分で、当初の脚本には存在しなかったが、フィルムを見た監督が、アメリカ公開版にも採用した。そしてシークレットサービスとの試合当日。9回裏、リードはなんと逆転ランニングホームランを放ち、ホームにスライディング。その後、大喜びで、BAUのみんなと抱き合うリ。そんな彼らの様子を写真に撮る人物が……。1話から彼らを隠し撮りするこの謎の人物はいったい……。

2014.2.12|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

2月4日(火)S8#5『鮮血の大地』

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■連続拉致事件
オレゴン州の小さな町グランデで、1ヶ月半の間に4人の男性が行方不明になった。全員車で出かけたまま行方を絶っており、遺体は発見されていない。最初の3人は地元の出身だが、4人目のロジャースだけは、2ヶ月前にこの町に来たばかりだった。ロジャースは、水洗トイレもない山小屋で、世捨て人のような生活を送っているが、ロードアイランドで結婚と離婚を2回しており、2度目の結婚では子どももいることが判明。被害者はすべて、健康を気にする父親ばかりであることがわかる。やがて川からロジャースの遺体が発見される。手足には縛られた痕があるが、暴力を受けた形跡はなかった。

■プロファイル
「犯人は女性。秩序的で我慢強い。拉致の手口が複雑かつ洗練されていることから、年齢は30歳から40歳。地元の出身者、もしくは住んだことのある人物で、人里離れた場所に被害者を監禁できる土地や建物を持っている。誘拐されたのはいずれも健康に気を使う男性で、犯人は、被害者に父親としての能力を求めている。ロジャースが殺されたことを鑑みるに、犯人はなんらかの選択システムを持っており、数名の候補者から理想の繁殖相手を選ぼうとしている」というのがBAUがまとめたプロファイルだった。しかし、やがて5件目の拉致事件が発生。なんと5人目の被害者は臨月の女性だった。犯人は帝王切開で子どもをとりあげ、母子ともに病院の駐車場に放置しており、犯人は繁殖相手を探しているという分析の訂正を余儀なくされる。被害者の胎盤がこそぎとられていたことを聞いたリードは、犯人が胎盤を食べたのではないかと推理する。しかしプロファイルには食人傾向は出ておらず、犯人像に矛盾が生じる。

■病と自然志向
ロジャースには、グランデに来る前に5ヶ月間、ガルシアでも足取りを辿れない空白の時期があった。買い物リストの内容が免疫力を高めるものばかりであることに気付いたリードは、彼が重い病気で、海外で治療を受けていたのではないかと指摘。やがてロジャースは、癌で、メキシコの病院に入院していたことが判明、検視結果からもそのことが裏付けられた。拉致現場の嘔吐物から鎮静作用のあるメラトニンが発見されていたが、ロジャースの体内からは、それだけではなく、様々な天然成分の鎮静剤、そして鼻の粘膜から天然のおがくずが検出された。BAUは犯人が天然成分を使用していることから、犯人自身も病気を抱えていると推理する。やがて誘拐された男性が、ファーマーズマーケットや、自然食スーパーに寄っていることがわかる。リードは、動物の死骸を土壌改良に使う際に、窒素バランスをとるためにオガクズを使用することから、犯人は被害者の身体を肥料にしているのではないかと推理、JJもまた犯人が拉致した妊婦の帝王切開を行ったのは、農場で家畜を取り上げた経験があるのではないかと指摘。誘拐された日のファーマーズマーケット、自然食スーパーの出店者で、農場の所有者を絞り込んだ結果、エマ・キャリガンの名前が浮上する。

■遺灰
エマは1年半前に夫を交通事故でなくし、今は10歳の娘とふたり、郊外の40万平米の農場で暮らしていた。さらに彼女は心気症で、この半年、緊急外来に30回も通っていることがわかる。実は彼女は、夫が死亡したとき、重い皮膚病を患っていたが、夫の遺灰を畑に撒いたあと、奇蹟の回復をとげた。そして、自分と娘が再びその皮膚病に冒されているという妄想にとりつかれた彼女は、夫の代わりになる人物を誘拐、天然物由来の肥料をたっぷり与えた後に殺害し、畑の肥料とすることで、病気を治そうとしていたのだ。胎盤をとったのも、同様に治療のためだった。エマの農場に急行したBAUは、まさにエマが娘を畑に寝かせ、被害者の血を娘に与えようとしているところに到着する。ブレイクが咄嗟の判断で芝居をうち、暖炉の灰をエマの夫の遺灰だと偽って渡すことでエマの注意を逸らすことに成功、エマを拘束した。

【格言】
「長く耐え難い正気の合間に、私は常軌を逸した」アメリカの詩人・作家エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日-1849年10月7日)の言葉。この言葉は、1848年1月に医学生ジョージ・ワシントン・イレブンスに送った手紙の一節。ポーの言葉はは、S4#14『愛しき骸』、S7#5『母と子』でも使用されている。
「庭を見せなさい。あなたの人となりを当ててあげよう」英国の詩人・作家アフルレッド・オースティン(1985年5月30日-1913年1月2日)のエッセイThe Garden That I Love の一節。

【ゲストスター】
妄想に囚われるエマは『Dr.HOUSE』の非常な女アンバーを演じたアン・デュデック。

【PG】
モーガンが呼びかける「PG」は、ペネロープ・ガルシアの頭文字。ガルシアが応えるPG指定のPGはparental guidance。子供の鑑賞には保護者の指導を推奨するというもの。

【ハロウィン】
友だちから「ハロウィンには本物のモンスターも街にくる」と聞き、さらに深夜、JJとウィルが「いくらがんばってもモンスターはいなくならない」と話しているのを聞いてしまったヘンリーは、モンスターを怖がって、ハロウィンのトリック・オア・トリートに行きたくないと言い出し、JJを悩ませていた。困ったJJは、ヘンリーに「どれが本物のモンスターでどれが違うかを、分析してみたら?」と提案。元気になったヘンリーは、憧れのプロファイラー、リードの仮装でBAUに現れる。久々のヘンリー登場です。

2014.2. 5|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)


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