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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月4日(火)S8#5『鮮血の大地』

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■連続拉致事件
オレゴン州の小さな町グランデで、1ヶ月半の間に4人の男性が行方不明になった。全員車で出かけたまま行方を絶っており、遺体は発見されていない。最初の3人は地元の出身だが、4人目のロジャースだけは、2ヶ月前にこの町に来たばかりだった。ロジャースは、水洗トイレもない山小屋で、世捨て人のような生活を送っているが、ロードアイランドで結婚と離婚を2回しており、2度目の結婚では子どももいることが判明。被害者はすべて、健康を気にする父親ばかりであることがわかる。やがて川からロジャースの遺体が発見される。手足には縛られた痕があるが、暴力を受けた形跡はなかった。

■プロファイル
「犯人は女性。秩序的で我慢強い。拉致の手口が複雑かつ洗練されていることから、年齢は30歳から40歳。地元の出身者、もしくは住んだことのある人物で、人里離れた場所に被害者を監禁できる土地や建物を持っている。誘拐されたのはいずれも健康に気を使う男性で、犯人は、被害者に父親としての能力を求めている。ロジャースが殺されたことを鑑みるに、犯人はなんらかの選択システムを持っており、数名の候補者から理想の繁殖相手を選ぼうとしている」というのがBAUがまとめたプロファイルだった。しかし、やがて5件目の拉致事件が発生。なんと5人目の被害者は臨月の女性だった。犯人は帝王切開で子どもをとりあげ、母子ともに病院の駐車場に放置しており、犯人は繁殖相手を探しているという分析の訂正を余儀なくされる。被害者の胎盤がこそぎとられていたことを聞いたリードは、犯人が胎盤を食べたのではないかと推理する。しかしプロファイルには食人傾向は出ておらず、犯人像に矛盾が生じる。

■病と自然志向
ロジャースには、グランデに来る前に5ヶ月間、ガルシアでも足取りを辿れない空白の時期があった。買い物リストの内容が免疫力を高めるものばかりであることに気付いたリードは、彼が重い病気で、海外で治療を受けていたのではないかと指摘。やがてロジャースは、癌で、メキシコの病院に入院していたことが判明、検視結果からもそのことが裏付けられた。拉致現場の嘔吐物から鎮静作用のあるメラトニンが発見されていたが、ロジャースの体内からは、それだけではなく、様々な天然成分の鎮静剤、そして鼻の粘膜から天然のおがくずが検出された。BAUは犯人が天然成分を使用していることから、犯人自身も病気を抱えていると推理する。やがて誘拐された男性が、ファーマーズマーケットや、自然食スーパーに寄っていることがわかる。リードは、動物の死骸を土壌改良に使う際に、窒素バランスをとるためにオガクズを使用することから、犯人は被害者の身体を肥料にしているのではないかと推理、JJもまた犯人が拉致した妊婦の帝王切開を行ったのは、農場で家畜を取り上げた経験があるのではないかと指摘。誘拐された日のファーマーズマーケット、自然食スーパーの出店者で、農場の所有者を絞り込んだ結果、エマ・キャリガンの名前が浮上する。

■遺灰
エマは1年半前に夫を交通事故でなくし、今は10歳の娘とふたり、郊外の40万平米の農場で暮らしていた。さらに彼女は心気症で、この半年、緊急外来に30回も通っていることがわかる。実は彼女は、夫が死亡したとき、重い皮膚病を患っていたが、夫の遺灰を畑に撒いたあと、奇蹟の回復をとげた。そして、自分と娘が再びその皮膚病に冒されているという妄想にとりつかれた彼女は、夫の代わりになる人物を誘拐、天然物由来の肥料をたっぷり与えた後に殺害し、畑の肥料とすることで、病気を治そうとしていたのだ。胎盤をとったのも、同様に治療のためだった。エマの農場に急行したBAUは、まさにエマが娘を畑に寝かせ、被害者の血を娘に与えようとしているところに到着する。ブレイクが咄嗟の判断で芝居をうち、暖炉の灰をエマの夫の遺灰だと偽って渡すことでエマの注意を逸らすことに成功、エマを拘束した。

【格言】
「長く耐え難い正気の合間に、私は常軌を逸した」アメリカの詩人・作家エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日-1849年10月7日)の言葉。この言葉は、1848年1月に医学生ジョージ・ワシントン・イレブンスに送った手紙の一節。ポーの言葉はは、S4#14『愛しき骸』、S7#5『母と子』でも使用されている。
「庭を見せなさい。あなたの人となりを当ててあげよう」英国の詩人・作家アフルレッド・オースティン(1985年5月30日-1913年1月2日)のエッセイThe Garden That I Love の一節。

【ゲストスター】
妄想に囚われるエマは『Dr.HOUSE』の非常な女アンバーを演じたアン・デュデック。

【PG】
モーガンが呼びかける「PG」は、ペネロープ・ガルシアの頭文字。ガルシアが応えるPG指定のPGはparental guidance。子供の鑑賞には保護者の指導を推奨するというもの。

【ハロウィン】
友だちから「ハロウィンには本物のモンスターも街にくる」と聞き、さらに深夜、JJとウィルが「いくらがんばってもモンスターはいなくならない」と話しているのを聞いてしまったヘンリーは、モンスターを怖がって、ハロウィンのトリック・オア・トリートに行きたくないと言い出し、JJを悩ませていた。困ったJJは、ヘンリーに「どれが本物のモンスターでどれが違うかを、分析してみたら?」と提案。元気になったヘンリーは、憧れのプロファイラー、リードの仮装でBAUに現れる。久々のヘンリー登場です。

2014.2. 5|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

今回のエピソード、久々に胃がムカムカしました。もともとカニバリズム絡みのエピソードは苦手で、今回のエピはカニバリズムではないけれど、気色悪さは勝るとも劣らず。しばらくトマトを食べる気にならないかもしれません。

気になったのは、拉致された後に川に遺棄されたロジャースのことです。犯人は、彼が健康体でない(肥料に適さない)ことをどうやって知ったのでしょう?一見すれば、健康体に見えたのに…。そのシーンを見落としたのかな?と思いつつも、ちょっとすぐには再見する気にならないでいます。

何ともグロテスクなエピソードだっただけに、ラストで登場したヘンリー君には癒されました。BAUみんなで誕生を祝ったヘンリーもすっかり大きくなりましたね。リード仕様のあのバッグ、どこで買ったのかな?リードがとっても嬉しそうな顔をしているのが印象的でした。

投稿: ままん♪ | 2014年2月 5日 (水) 08時20分

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