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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月9日(火)S7#14『罪と罰』

14

■ビーチで発見された遺体
カリフォルニア州ロサンゼルス。サウスベイのライフガード小屋で、身元不明の遺体が三体みつかった。被害者はいずれも男性、20代から40代で、頭を銃で撃ち抜かれていた。2体はビニールで包まれていたが、ショーン・テイラーだけはむき出し、そして全ての遺体から男性器が切除されていた。しかし被害者はいずれも出張中のビジネスマンで、人種も、社会的地位もバラバラだった。そしてチームがLAに着くや、マンハッタン・ビーチのライフガード小屋からさらに、新たな遺体が発見された。被害者は42歳の男性ジョセフ・テイラーで、その遺体もまたビニールで包まれてはいなかった。

■キーワードは「喪失」
被害者の共通点はなにか、そしてビニールに包まれていた被害者と、包まれていなかった被害者の差はなにか。遺族への聞き取り調査を開始したBAUは、やがて被害者が全員、家や仕事を失っていることがわかる。「犯行がはじまったのは2ヶ月近く前。犯人も何かを喪失しているなら、この時期に失業、または離婚して、親権を争っている最中。被害者の事情を短時間で知ることのできた人物で。サウスベイをよく知っていて、消えてもすぐ発覚しないようなよそ者を狙うことができる。人当たりが良く、目立たない人物」というのがBAUの分析だった。やがてガルシアが、被害者のひとりは、レンタカーを借りているが、その車が行方不明になっていることを掴んだ。やがて新たな犯行が発覚し、被害者に関して新たな共通点が見つかる。

■プロファイルの発表
BAUはプロファイルを発表。それは「犯人は30代から40代の白人男性。情緒不安定な男を狙っている。被害者とは事前に面積はなく、一晩の間にターゲットを選び、親しくなり、殺害している。被害者に心を開かせ、個人的な事情を聞きだせるような人物。犯行はアイデンティティを守るため。被害者同様に、犯人も何らかの喪失感を抱えており、殺害することで被害者を救ったつもりでいる。殺害後に局部を切り取っているのは、自分が男性としての自信を失っているから。また被害者が借りたレンタカーが未だ発見されないことから、車についての知識が豊かで、GPSを解除するノウハウを持っている人物」というものだった。

■犯人はバーテンダー?
全員がアルコールを摂取していたのだ。しかし不思議なことに、いずれの被害者のカード仕様歴を調べても、その日、アルコールに関係するような店で支払いをした形跡が発見されなかった。初対面なのに短時間で悩みを聞き出し、そして酒を飲んだ支払いをもみ消すことのできる人物。ロッシは犯人がバーテンダーだと推理する。さらに新たな遺体が発見される。今度の被害者ケルシーは女性だった。ケルシーの夫から話を聞いたJJは、ケルシーも夫と別れるという喪失感を抱いていたが、しかし、その原因を作ったのがケルシーの側であることに着目する。被害者はみな家庭を失っているが、ビニールで包まれていたふたりは裏切られた側、むき出しのふたりは浮気した側だったのだ。

■奪われた息子
さらに新たな被害者が見つかる。殺されたダグは、スクラップ工場の経営者。彼は元同僚の妻と婚約していた。婚約者アンドレアと、元同僚のマイケルは2ヶ月前に離婚しており、それは犯罪がはじまった時期に合致する。アンドレアが危ない。そう考えたチームは、彼女の自宅に急行する。自宅にいた彼女の証言から、マイケルがバーを経営していること、そしてアンドレアとマイケルの息子ハンターが、実は、殺害されたダグの子供であり、それが発覚したのが2ヶ月前であったことがわかる。チームはマイケルが寝起きしているバーに向かう。ちょうどその頃、マイケルは息子のハンターを学校から連れだし、自宅に連れ帰っていた。マイケルがダグを殺害したことを知ったハンターは「ぼくの父さんを殺したのか?」とマイケルを咎める。その言葉を聞いたマイケルは逆上し、ハンダーを殺害しようとするが、そこにBAUが到着。JJがマイケルと格闘、無事にハンターを救出する。

【格言】
「一度裏切ったものものを信用するな」ウィリアム・シェイクスピア(1564年-1616年)の戯曲、『ヘンリー六世』のセリフ。『ヘンリー六世』は三部構成の史劇で、セリフは第三部四幕のもの。
「信じ過ぎると裏切られるかもしれない。だが信じないと、自分が苦しむことになる」アメリカの俳優で、映画監督フランク・クレイン(1873年1月1日–1948年9月1日) の言葉。

【スコアカード・キラー】
リードが引き合いに出す、スコアカード・キラーこと、ランディ・クラフト(1945年3月19日-)は、1972年から1983年にかけて殺人を繰り返したシリアル・キラー。ハイウェイの脇のゲイバーでバーテンダーをしており、被害者は男性で、性器が噛み切られた状態で発見された。16件の殺人で有罪となり死刑を宣告されたが、他にも51件への関与が疑われている。

【ジェフリー・ダーマー】
ジェフリー・ダーマー(1960年5月21日-1994年11月28日)は、ミルウォーキーの食人鬼と呼ばれたシリアル・キラー。1978年から1991年にかけて、主にオハイオ州やウィスコンシン州で17人の青少年を絞殺し、その後に死姦、死体切断、人肉食を行った。

【ホッチとベスのその後】
トライアスロンのレースに向けて、一緒にトレーニングを重ねるホッチとベス。しかしホッチは、レース前の1週間はトレーニングを控えた方がいいと提案。その不器用さと真面目さはいかにもホッチらしいところですが、しかし、一歩踏み出す決意を固めたホッチは、なんと! ベスを金曜のデートに誘う。そして事件解決後。オフィスで残業をしていたホッチは、モーガンから今日がバレンタインデーであることを知らされるや否や、仕事を切り上げベスの自宅に。最初はサプライズな訪問に驚いたベスだが、ホッチにいきなりキスをして反撃。いたずらっ子で可愛いいベスに振り回される、ホッチの楽しげな笑顔がいいですね。

2013.4. 9|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

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コメント

おはようございます。
JJのカッコいいことと言ったら(^_^)!
美しいクールビューティー、身体能力も高く(さすがは女子サッカーで奨学金を得た、という設定だけのことはありますね)、射撃の腕前も一流。
リードがリードらしい愛情表現をJJに見せていたこと、
モーガンはモーガンらしい役割をJJに果たしていたこと、
そして特筆すべきはホッチでしょうね(o^^o)
これからの展開が本当に楽しみです。

投稿: かなこ | 2013年4月10日 (水) 08時14分

今回もまた、修辞的疑問(いったい海岸線が何キロあると思っているんだ?)に、きちんと実数で答えてしまうリードが…たまらなく可笑しかったです。そういう意味で言っているんじゃないってこと…いつになったらわかるのやら?でも、いつまでもわからないリードでいてほしいです(笑)

ロッシがいちいちホッチのことを気にかけているのも、これまた何とも微笑ましかったですね。

今回も相変わらず凄惨で哀しい事件でしたが、金曜日を待たずに解決し、なおかつバレンタインデーに間に合って良かったです。驚いたホッチの照れくさそうな、やわらかな笑顔が素敵でした。

投稿: ままん | 2013年4月10日 (水) 10時13分

JJ、JJ、JJ !
ますます、素敵になりましたね
ペンタゴンで、どんな訓練を受けたのでしょう。今までの、手を差し伸べる人への応援の広報・渉外担当のJJの気持ちも好きでした。
でも、新しい局面を受け入れ、エミリーの担当だったような、モーガンとのコンビ。その分、スペンスはガルシァとの絡みが増えたような・・・何はともあれ、JJ 大好き。
クリマイの世界が現実だったら、怖いけれど
7人の戦士は、実在の憧れをもって、思いをくれます。そんなドラマのクリマイが大好きです。

投稿: ジェード・ランジェイ | 2013年5月 9日 (木) 10時05分

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