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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月2日(火)S7#13『愛しきナンバー8』

13

■カジノで殺人事件発生
アトランティックシティのカジノで、フロアマネージャーのダニー・サヴィーノが殺害された。鈍器で頭を殴られ、遺体のそばには空の財布とマネークリップ。さらに、まるで儀式のように、遺体の上にトランプの8のカードが、そして8枚の1ドル札が周囲に円を描くように置かれていた。サヴィーノがマフィアの構成員であることから、ニュージャージ支局は、これがマフィアの抗争に発展することを懸念し、早期解決のためにBAUを招聘した。通常、カジノは防犯カメラが24時間監視しているものだが、サヴィーノの部屋は彼自身が防犯カメラを管理しており、その映像は犯人によって持ち去られていた。被害者本人が、防犯システムに抜け穴を作っていたのだ。やがてそれが、サヴィーノがカジノの客を相手に個人的な金貸しをしていたからだということが判明する。

■サークル・エイト・キラー
翌日、2人目の被害者がカジノの駐車場で発見された。殺されたのは元高級エスコート嬢のパティ・リオロ。死体にはやはりトランプの8のカードが置かれ、周囲に1ドル札が8枚置かれていた。「狙われたのはギャンブラーを食い物にする人種。犯人はギャンブル依存症で、迷信深く、数字の8に儀式のような執着を見せている。依存症を伴う殺人犯で、2日間で2人殺し、やめられなくなっている」とBAUはプロファイルを発表。さらに、1人目のサヴィーノは貧乏なギャンブラーに融通する高利貸しだが、2人目のパティは高級娼婦であることから「サヴィーノを殺した直後にツキがまわり、それを殺人と結びつけた。つまり人を殺せば勝てると思い込んだ」と分析する。

■方程式の改良
さらに立て続けに新たな事件が発生した。3人目の被害者はガソリンスタンドの店員。4人目身元不明の男性、そして5人目はカジノの客。身元不明の男だけは背後から撃ち、遺体を動かしていることから、顔見知りであり、現場には88ドルまかれていたのは、ガソリンスタンドの店員で効果が得られなかったために、幸運の方程式を改良したと考えられた。さらに5人目の財布から5万ドルだけが抜き取られたことに着目したBAUは、ガルシアに付近のカジノの調査を指示。なんとその日、エントリー料5万ドルのポーカー大会が開催されるという情報を掴み、リードを会場に潜入させる。そこでリードはビリヤードの8ボールのキーホルダーをお守りにしている男に目をつけ、チームが突入するが逃走されてしまう。

■そして8時ちょうどに……
ホッチはもう一度、被害者の分析を指示。当初は身元不明だった第3の被害者エディ・ラングドンには、カーティス・バンクスという友人で仕事上のパートナーがいること。そのカーティスの父親がギャンブル依存症で、88年にスロットで大勝していることがわかる。さらに彼の自宅の番地も800番だった。しかしその自宅は差し押さえになっており、カーティスの姿はない。ロッシは、行きずりの店員を殺しても幸運が得られなかったために、親しい者を殺すほど幸運が得られるという方程式に書き換えたと推理。最大のツキを得るために妻のテリーを狙うと考えた。レリーはギャンブル依存症の夫に愛想をつかし、妹の家に身を寄せていたが、カーティスはそこに侵入。8時ちょうどに妻を射殺しようとする。しかし間一髪のところでBAUが到着、ロッシの説得にカーティスはテリーを開放、時計の針が8時をさしたそのとき、自らの命を断った。

【格言】
「賭け事の場では、父も子もなし」中国の諺
「幸運の方程式を持っているというギャンブラーは大なり小なり、イカれている」英国のジャーナリスト、ジョージ・オーガスタス・サラ (1828年11月8日24-1895年12月8日)の言葉。

【ゲストスター】
8の数字に全てを賭け、狂っていくギャンブラーを演じるのはディーン・ジョージ・ケイン。『ビバリーヒルズ高校白書』でブレンダがパリで出会うリック役を演じ、その後『新スーパーマン』のクラーク・ケント役に抜擢された。本名は、ディーン・ジョージ・田中といい母方の祖父が日本人だ。

【ナンバー8】
リードが送る緊急シグナルは「HB-88」Hはアルファベットの8番目、Bは数字の8に似ていることから選んだコードだろう。ところで今回のエピソード原題はSNAKE EYES。サイコロの1の目が赤いため、2つ投げて1のゾロ目が出ることを指してこう呼ぶ。ルーレットなどでもそうだが、親の総取りを意味する言葉でもある。1の目のサイコロを並べると数字の8みたいだと思ったのは考えすぎでしょうか。

【ギャング映画ベスト】
『ゴッドファーザーPARTII』(プレンティスのベスト)は、1974年のアメリカ作品で、監督はフランシス・フォード・コッポラ。『ゴッドファーザー』続編だ。第一作でファミリーを継承した息子のマイケルと、父ヴィトーの若き日を描く。マイケルは第一作同様アル・パチーノが、ヴィトーはロバート・デ・ニーロが演じた。続編ながら、数々の賞を受賞、アメリカ映画協会が選んだ映画ベスト100にランクインした。
『スカーフェイス』(モーガンのベスト)は、1983年のアメリカ映画で、監督はブライアン・デ・パルマ。キューバからアメリカにやってきたボートピープルの青年が、コカインの密売でのし上がっていく様子が描かれる。1932年の『暗黒街の顔役』のリメイク。こちらも主演はアル・パチーノ。
『アンタッチャブル』(JJのベスト)もブライアン・デ・パルマ監督。1987年のアメリカ映画。禁酒法時代のシカゴを舞台に、アル・カポネとアメリカ財務省捜査官チーム「アンタッチャブル」の戦いの日々を描いた作品。
『仁義』(リードのベスト)は、1970年のジャン=ピエール・メルヴィル監督のフランス映画。アラン・ドロン、イブ・モンタン、ジャン・マリア・ボロンテなどが宝石店を襲撃するフィルム・ノワール。邦題は任侠映画みたいだが、原題は『赤い輪』。
『デン・トレジェ・ヴェーゲン』(リードとプレンティスの次点)は、2003年のスゥエーデン映画で刑事のユーアン・ファルクを主人公とするシリーズの第三弾。日本未公開。

【カジノ】
バンクスがサイコロを投げているのはクラップスというゲーム。胴元ではなく、プレイヤーが2つのサイコロを投げ、その出目に賭けるゲーム。「ハードエイト」というのは、4、4のゾロ目。ポーカーでリードが狙ったガットショット・ストレートというのは、たとえば「7・8・9・J」というように、ストレート狙いで待ちが両側ではなく、間の数字1つのときを言う。

【ガルシアとモーガン】
ケヴィンと喧嘩して、ワインを飲み過ぎて、気分も体調も最悪な朝。JJからの緊急呼び出し電話で起こされたガルシアだが、バスルームからタオル一枚で出てきたのは、ケヴィンではなくなんとモーガン! 酔っ払って昨晩のことを何も覚えていないガルシアは、その後、気まずくててモーガンを避けつづけ、おかげで今回のエピソードにはガルシアのいつものトークが皆無。エピローグでそのモーガンから、あの夜はポップコーンを食べながらTVを見ただけと聞かされて、ようやく安心していつもの軽口が戻ってきます。「神様ありがとうございます。私の一番大切な友情を汚さないでくれてホント感謝!」というわけで、来週からはまたいつもの軽妙なトークが復活するはず。

2013.4. 2|エピソード・ガイド|コメント(5)トラックバック(0)

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コメント

いつも愉しく拝見しています。
『ゴッドファーザーPARTII』には、ロッシ役の方が出演していましたよね~。

投稿: 山猫ちゃん | 2013年4月 3日 (水) 01時14分

あら~、ごめんなさい。
『ゴッドファーザーPARTⅢ』でした。

投稿: 山猫ちゃん | 2013年4月 3日 (水) 01時17分

あら~、ごめんなさい。
『ゴッドファーザーPARTⅢ』でした。

投稿: 山猫ちゃん | 2013年4月 3日 (水) 01時17分

ガットショットの解説、ありがとうございました(本当に、頼りにしております!)かなり強気でリスキーな手なのでしょうね。ギャンブルのことはさっぱりわかりませんし、今回のエピソードを見ていて、わからないままの方が幸せなのだろうな…とも思いました。以前、「アトランティックシティ背徳のギャンブルツアー」を予約していて、リードをポーカーで負かしたこともあるプレンティスが、今回はすんなりと、リードを潜入役に推したのが面白かったです。前回の勝ちはやっぱり、まぐれだったのかな?  
そんなリードですが、「時計仕掛けのオレンジ」なんて超メジャーな映画のことを知らないくせに、ギャング映画でフランス映画を持ち出してくるなんて…ますます不思議な人ですね(^^) そういうアンバランスなところが魅力的なのですけれど♪ 

投稿: ままん | 2013年4月 3日 (水) 07時53分

こんにちは。
ギャンブル依存症(ギャンブルに限らずですが)って怖いですね。
肉体派モーガンの面目躍如(^^)
ファンには堪らないボーナスショットでした。
エミリーって本当にクールでカッコいいのに、今シーズンで降板は残念でなりません。

投稿: かなこ | 2013年4月 3日 (水) 12時37分

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