クリミナル・マインド

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

ABOUT クリミナル・マインドについて

CATEGORY カテゴリー

WRITERS プロフィール

三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


3月26日(火)S7#12『ピアノマン』

12

■レイプ被害者を再び襲う悪夢
テキサス州ヒューストンでヴァネッサ・キャンベルが自宅から何者かに連れ去られた。ヴァネッサは、この5年に女性12人がレイプされた「ピアノマン事件」の5人目の被害者だった。さらにヴァネッサの事件が報道されたことによって、被害者が自ら名乗りでて、12人中4人が2度目の被害にあっていたことが判明する。犯人はデート・レイプ・ドラッグで被害者を眠らせてさらっているため、被害者には犯人に関する記憶たなかった。また被害者のタイプも異なるために、犯人のプロファイルは難航をするかに見えた。ヴァネッサの家の家を調べたモーガンは、家のMP3プレイヤーの履歴が消されていることに気がつく。ガルシアの調査で、犯人が自ら持ち込んだ曲を再生し、履歴を消したことが判明する。ヴァネッサはその消された曲を嫌っており、ラジオでかかっても泣き出すことがあったという。そして他の被害者にも、事件後、聴くと号泣してしまうような曲があることがわかった。

■レイプから殺害へ
やがてヴァネッサが遺体で発見される。殺害は初めてのケースだが、ピアノ線で縛った痕はこれまでのレイプ事件と共通していた。しかしレイプの跡も、被害者が抵抗した痕跡もない。ただ気管から手術用の合成手袋の切れ端が発見された。ガルシアは被害者が利用している病院や医療施設を検索、複数の病院で働く看護助手のハーマン・スコビーの名前が浮上する。さらに彼は、被害者の医療保険データにアクセスしていることが判明。2度の被害にあったダイアナの潜在意識にこびりついていた言葉を、取り調べ中のスコビーが口にしたため、それが決め手となり、ピアノマンは逮捕されたかに見えた。しかし、彼の家を捜索したリードは、スコビーの年齢とピアノマンの選曲が合致しないことに気づく。

■嵌められたなりすまし犯
ダイアナを襲ったのがスコビーであることは間違いないが、ハーマンはピアノマンの犯行を利用した、なりすまし犯で2度めのレイプ事件は彼の犯行だったのだ。しかし、ではヴァネッサを殺害したのは誰なのか? ヴァネッサの気管からはスコビーの手袋が発見されてはいるが、他の要素は全てピアノマンの犯行であることを示唆している。BAUは、ピアノマンがヴァネッサを殺害してスコビーの犯行に見せかけたと分析。その事実を付きつけられたシコビーは、殺人犯となることを恐れて自供。自分が次に襲う予定だった相手が、ヴェネッサとレジーナ・ランパートであったことを話す。急遽、レジーナの行方を探すガルシアは、彼女が務めるバーの監視映像から、レジーナがピアノ弾きのハミルトンと親しげに話す姿を抽出。そのハミルトンの妻が、今朝、夫の失踪届を出したことを突き止める。

■復讐
その頃レジーナは驚くべき行動に出ていた。バーで働く彼女は、その日、店でハミルトンのピアノを聴いた瞬間に、彼がかつて自分をレイプした人物であることに気づいたのだ。レジーナはスタンガンでハミルトンを気絶させ、自宅に運び、かつてレイプ犯がしたように、彼をピアノ線で縛りつけた。そして目を覚ましたハミルトンに銃を向け、自分が5年前のレプ事件の被害者であることを告げる。しかしハミルトンはあくまでも犯行を否定する。さらにスコビー逮捕の報道がTVで流れたことで、レジーナは動揺する。その隙をついてハミルトンは逃亡をはかり、レジーナは銃を手に彼を追い詰める。そしてハミルトンに銃口を向けたまさにそのとき、BAUがレジーナの自宅に突入。プレンティスはハミルトンが犯人ではないと、レジーナを説得、銃をおろさせた。しかし、それはレジーナに罪を犯させたくないプレンティスの機転で、実際には遺留品の指紋照合でハミルトンがピアノマンであることは明らかとなっていた。こうしてレジーナは殺人犯にはならずにすみ、ピアノマンも逮捕された。

【格言】
「トラウマは苦しみの源とは限らない。それぞれの目的に沿ったものをもたらすのだ」オーストリア出身の精神科医・心理学者、アルフレッド・アドラー(1870年2月7日-1937年5月28日)の言葉。
「人がうまく生きていくには、あきらめと執着を適度に持ち合わせることだ」イギリスの医師・性科学者・文芸評論家、ヘンリー・エリス(1859年2月2日-1939年7月8日)の言葉。性について調査・執筆した大著『性の心理』で知られる。

【ゲストスター】
犯人と戦う被害者レジーナを、『ビバリーヒルズ青春白書』でブランドンの年上の彼女ルシンダ、バットマンシリーズのスピンオフ『ゴッサム・シティ・エンジェル』で悪と戦うチームの司令塔役オラクルを演じたディナ・メイヤー。一方、追い詰められるピアニストを『バーンズ・ノーティス スパイの逆襲』ブレネン役のジャイ・カーンズが演じる。【ピアノバラード】
ドラッグで眠らされ、事件のことをなにも記憶していないにもかかわらず、事件後、ある特定の曲を聴くと、感情が高ぶり号泣する被害者たち。ドラッグで意識を奪い、音楽を流しながら、レイプに及ぶ。この身勝手で卑劣な犯行に使われたのは、いずれも80年代にヒットしたピアノ演奏に最適なラブバラードだ。使用された曲を順に紹介しよう。ヴァネッサが誘拐されるシーンはシカゴの1984年のヒット曲「You're the Inspiration  君こそすべて」君は常に僕の心の中にいるという、ロマンチックな歌詞が逆に恐怖を掻き立てる。レジーナがハミルトンが犯人であると確信する曲は、ボニー・タイラーの「Total Eclipse of the Heart 愛のかげり」。ハミルトンが別の曲だと主張して歌うのはエアサプライの「Making Love Out of Nothing at All 渚の誓い」共に1983年のヒット曲。曲名のみ登場する「メイビー・アイム・アメイズド」はポール・マッカートニーの名曲(邦題は「恋することのもどかしさ」「ハートのささやき」)。「レイディ・イン・レッド 君にできること」はクリス・デ・バーのヒット曲。島田歌穂のカバーがドラマ『HOTEL』で使用された。「アップ・ウェア・ウィ・ビロング」は ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズによるドラマチックなバラードで、映画『愛と青春の旅立ち』のテーマとして有名。「グローリー・オブ・ラブ」は1985年にシカゴを脱退した直後のピーター・セテラのヒット曲で映画『ベスト・キッド2』の主題歌に採用された。

【150話】
今回のエピソードは、なんと記念すべき150話。あの衝撃の「100」から、すでに50話もたってしまったのが驚きです。ホッチに新しい恋の予感があるのも当然でしょうか。順調に放送が進めば200話はシーズン9で迎えることになるはず。怖いような楽しみなようなって、ちょっと気が早いですね(笑)。

2013.3.26|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503483/57030875

この記事へのトラックバック一覧です: 3月26日(火)S7#12『ピアノマン』:

コメント

祝!エピソード150\(^o^)/

投稿: かなこ | 2013年3月27日 (水) 18時33分

レジーナに拉致された男が真犯人なのか否か、最後までドキドキしながら見ていました。

今回の結末は「ホープ」事件の結末とは違う展開になりましたね。プレンティスはレジーナのためを思って嘘をついたのに、それがレジーナにとっては最悪の嘘だった…というのが何とも悲しかったです。

プレンティスのことを気遣っていたホッチですが、そのホッチも心の傷が完全に癒えることはないのでしょうね。それにしてもヘイリーが亡くなってもう50話ですか…。

第200話がどんなエピソードになるか、今から待ち遠しいです。できれば、ハッピーなエピソードにしてほしいなぁ。

投稿: ままん | 2013年3月27日 (水) 20時58分

コメントを書く