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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月5日(火)S7#5『母と子』

5

■児童誘拐
ミズリー州セントルイスで、9歳のボビー・スミスが、住宅街で姿を消した。母親のマーリーンは重い鬱病で自殺未遂も繰り返していた。その日も調子が悪く、息子のボビーを錯乱状態の自分から遠ざけようとして、車で実家の前まで送り、そのまま祖母に預けたつもりになっていたのだ。そして、ようやく気持ちが落ち着いた2日後、息子を迎えに行って、はじめてボビーが行方不明になっていることに気づいたのだ。マーリーンを事情聴取したJJは、彼女が本気で子どもを心配していると判断、そのことはスミス家に出向いたモーガンとリードの捜査からも裏打ちされた。マーリーンは生活に困窮しながらも、息子の生活環境だけはきっちりと整えようと、さまざまな工夫をしていたのだ。しかし、ボビーが消えた場所は比較的人通りの多い場所で、誘拐犯はボビーとなんらかの面識があり、信頼している人物だと考えられた。

■真のターゲットは母親?
ところがその日、なんと母親のマーリーンが殺害された。遺体はめちゃくちゃに刺されているが、手首だけは自殺の傷痕をなぞっていた。BAUは、犯人は自殺を再現しているうちに常軌を逸しており、ターゲットは子どもではなく母親の方だったと分析する。さらに4歳の男の子ティミーが公園から誘拐された。母親が麻薬の依存症であることが判明、チームは母親を保護する。やがて母親を殺害できなかった犯人は、ティミーを開放。ティミーの証言から、ボビーがまだ生きていること、監禁場所は普通の住宅であること、そして犯人が911のオペレーターであることを突き止めた。

■容疑者を絞り込め
「犯人は911のオペレーター。性別は男性。年齢は25歳から30歳、犯人は育児放棄にあっており、里親や親戚に育てられている。そしてボビーやティミーの家から通報があったときに勤務しており、ふたつの誘拐発生時とマーリーンの殺害時には非番だった人物」という分析に基づき、ガルシアが勤務記録からオペレーターを絞り込んだ結果、27歳のジョージ・ケリングの名前が浮上する。しかしケリングは勤務時間のはずが、13歳の女の子シャノン・バートンからの家庭内レイプ通報を処理した後に、突然、早退していた。しかし捜査陣が到着したときにはバートン家はもぬけのからで、シャノンも母親のコニーの姿もなかった。やがてガルシアの調査でケリングの母親は何度も自殺未遂を繰り返した末に、彼が10歳のときに橋から飛び降りて自殺していたことが判明する。

■ママを助けたいか?
「ママを助けたいか?」ケリングは誘拐したた子どもに同じ質問をしていた。母親の苦しみを終わらせ、自分の人生も変えようというのだ。YESと答えれば母親が殺され、母親を庇えば、子どもが殺される。ボビーにそのことを知らされたコニーは、シャノンを守るために、わざと憎まれるような発言を繰り返す。その発言に耐え切れずシャノンがうつむき、ケリングがついにコニーに銃を向けたその瞬間、里親の住所をしらみつぶしに当たったホッチたちが到着。シャノンを盾に抵抗するケリングに、ホッチは、母親の自殺も実はケリングが突き落として殺したたのだと指摘。ケリングが動揺した隙に取り押さえ、シャノン、コニー、ボビーは無事に救出される。

【格言】
「子どものころからわたしは、人と違うところにいて、人と違うものを見てきた」エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日-1849年10月7日)の詩 ALONE の一節。ポーは、幼い頃に父親に捨てられ、3歳で母親とも死別している。この詩ALONE は、ポーの死後発見されたものだが、時期的には、彼のことを愛してくれた養母フランセスが亡くなった後に書かれた作品で、生い立ちそして才能故に、ポーが終生抱えていた孤独感と痛みが胸をうつ。なお、今回のエピソードの原題 From childhood's hour は、この詩(引用部分)の出だしの部分から取られている。また、ポーの言葉は、シーズン4の14話『愛しき骸』でも、詩「アナベル・リイ」の一節が使われている。
「真に邪悪なものは純心からはじまる」作家アーネスト・ヘミングウェイ(1899年7月21日-1961年7月2日)の言葉。死後に発表された『移動祝祭日』の最終章「パリに終わりはない」の一節だ。この『移動祝祭日』は、死後に発表された遺作で、まだ無名だったヘミングウェイ夫妻のパリでの生活を綴った回想録で、1920年代のヨーロッパの様子や、エズラ・パウンドや、スコット・フィッツジェラルドらとの交友が描かれている。

【ゲストスター】
ボビー役のメイソン・クックは、『スパイキッズ』シリーズの第4作『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』の弟セシル役で注目を集めた2000年生まれの子役スター。

【キャロライン】
ロッシが別れた妻と再会。彼女の発言は、復縁できるかどうかを伺っているようにも見えて、なんとあのロッシが舞い上がって、心ここにあらずの様子。ところで「キャロラインは何番目?」というプレンティスの質問へのロッシの答えの「ヌメロ・ウノ」は、イタリア語で1番目という意味。ロッシが3回結婚していることは、これまで何度も話題にのぼっていますが、キャロラインは最初の奥さんなんですね。エピローグでロッシが作るチョッピーノは、イタリア伝統の漁師料理。魚介のスープで、ブイヤベースみたいなものです。セカンドチャンス到来か(キャロラインと離婚後2回も再婚してるとはいえ)、と思いきや、キャロラインの告白はなんと、自分が不治の病で余命いくばくもないというものだった。そして、そのキャロラインの最期のお願いに対するロッシの決断は果たして……。この話は来週につづきます。

2013.2. 5|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

「チョッピーノ」は、きっとコチラで解説していただけると思っていました(^^) ありがとうございました。

リードほどではありませんが、ブランド物に疎い私も、最後のJJ、ガルシア、プレンティスの会話についていけませんでした(^_^;)でも、シーズン1や2の頃を思うと、リードはとってもオシャレになりましたよね。 

投稿: ままん | 2013年2月 6日 (水) 07時38分

髪の毛きってさっぱりしたよねリードくんは


最近ロッシが影薄いんだよね

投稿: 肺癌 | 2013年2月12日 (火) 03時04分

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