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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月12日(火)S7#6『よみがえり』

6

■湖の殺人鬼
カリフォルニア州ロサンジェルスにほど近い広大なエンジェル国有林。その中にあるリッジキャニオン・レイクの水中から、岩を錘にした男性3人の遺体が発見された。3人とも、発見場所から50キロ以上離れた場所から一週間前に連れ去られていたが、遺体には激しい暴力も性的暴行の痕跡もなかった。そしてその遺体の引き上げ作業のさなか、湖にキャンプに来ていた青年、ニックス・カーヴィンが誘拐された。兄とトランシーバーでの会話中でのことだが、彼以外の仲間は全員、湖にカヌーで出ており、ニックが後ろから襲われ、連れ去られるのを目撃しながら助けることができなかった。

■繰り返される死と蘇生
やがて検視によって、犯人が被害者に対して複数回、蘇生術を行っていることがわかる。また珪藻類によって、拉致現場・殺害場所・遺棄現場がそれぞれ異なることが判明。被害者は3人目までは、茶色の髪で体格の良いタイプで共通しているが、4人目のニックは金髪で小柄。にもかかわらず、防御創はニックが一番多く、ロッシは犯人はそれ以前の犯行でケガを負い、楽な相手に代えたと推測する。やがて5人目の被害者が発見される。今回の被害者は女性で、遺体も湖の埋葬場所に運ばずに、犯行場所にそのまま放置。そして防御創はさらに増え、犯人のものと思われる血痕も発見された。

■死を宣告された殺人鬼
血痕を分析した結果、犯人は血液の癌で余命幾ばくもないことが判明する。モーガンは、最初の被害者ジェイク・シェパードが湖に洗礼のためにやってきたことに着目し、犯行になんらかのスピリチュアルな背景があるのではないかと推測。ジェイクの経歴をその観点から調べ直したガルシアは、彼が臨死体験者であることを突き止める。犯人が被害者を蘇生させているのは、臨死体験の話を聞くためだったのだ! 犯人自身にもおそらく臨死体験があり、最初はジェイクが良き話し相手だったが、やがて彼の臨死体験と自分の臨死体験に差異があるため、さらなる体験を求めて犯行に及んだのだ。

■救出
湖のそばで無人のスポーツワゴンが発見されたとの報が入った。乗っていたのはサマンサ・ブラウンと息子のエヴァン。犯人は蘇りの儀式のために、被害者を低体温状態にしやすい、水温の低いエリアを選ぶに違いない。そう考えたBAUは、ガルシアに過去の事件や事故と水温をクロス検索を指示。15年前、水温が一番低いエリアに住んでいた公園職員のダニエル・ウィテカーが、息子のチェイスに殺害されていることをつきとめた。チェイスは父親から暴力を受け、16歳のときには生き埋めにまでされていたため、判決は軽く、18歳で出所していた。さらに最近、リンパ腫で余命3ヶ月の告知を受けていた。その頃、チェイスは誘拐したサマンサを繰り返し蘇、さらにエヴァンにも儀式を行おうとしていたが、危ういところでホッチらが現場に到着、エヴァンもサマンサも救出された。チェイスは湖に身を投げて命を絶とうとするが、蘇生し、逮捕される。

【格言】
「死とは痛烈に苦しいものだが、生きた証もなく死ぬのはさらに耐え難い」ドイツの社会心理学者、哲学者エーリッヒ・フロム(1900年3月23日-1980年3月18日)の言葉。
「死というのは物語の終わりと同じ。タイミングによってそれ以前の出来事の意味がかわる」アメリカの作家で文化人類学者メアリー・キャサリン・ベイトソン(1939年12月8日-)の言葉。人類学者のマーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンの娘で、『娘の眼から―マーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンの私的メモワール』などの著書で知られる。

【リンゴ・スター】
キャロラインの告白で心乱れるロッシに、チームの面々は興味津々。そんな彼らにロッシのした言い訳は「リンゴ・スターとのネット対戦で夜更かししただけだ」というもの。そういえば第6シーズンの11話「25年目の真実」の冒頭でロッシのデスクの上に、ビートルズのリンゴ・スターとのツーショット写真が飾ってあったのですが、音ゲーの対戦相手!? アメリカの芸能ニュースによると、ロッシ演じるジョー・マンテーニャが第50回グラミー賞のプレゼンターを努めたときに、リンゴ・スターもプレゼンターの一人として出席。リンゴから話しかけられたのが、ふたりの出会いだそうです。

【臨死体験】
リードの臨死体験は、第2シーズンの14話「血塗られた黙示録」、15話「多重人格」の連続のエピソードでのこと。トバイアス・ハンケルに誘拐されたリードは、暴力的な人格チャールズの暴行を受けて心肺停止した後、トバイアス本人によって蘇生された。

【キャロライン】
難病で余命いくばくもないキャロライン。彼女がロッシに頼んだのは人生を終わらせる手伝いだった。ロッシは苦悩するが、やはり自殺幇助はできないと、キャロラインに告げる。しかしロッシの選択を予期していたキャロラインは、なんと彼がやってくる前に薬を服用していた。救急に電話をしようとするロッシをとどめ、キャロラインはロッシの腕の中で息をひきとった。「キャロライン・ベイカー・ロッシ(1955年6月8日-2011年10月26日)」彼女の眠る傍らにもう一つ、小さな墓石があった。「ジェイムズ・デヴィッド・ロッシ」1979年4月26日、誕生した日に亡くなった二人の息子のものだ。

2013.2.12|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

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コメント

キャロラインは登場してあっという間に亡くなってしまって残念でした。もうすこしロッシとのやりとりを見たかった気がします。

今回は、“日曜学校に一度も通ったことのない”リードと、教会から距離を置いたプレンティスの臨死体験が盛り込まれていましたし、ロッシとリンゴの小ネタも含まれていました。過去のシーズンで扱った内容をきちんと踏襲したエピソードになっていて良かったです。ずっと見続けているファンとしては、興味深いエビソードでした。

投稿: ままん | 2013年2月13日 (水) 08時59分

ロッシとキャロラインのやり取りを
もう1話分見たかった。
結婚と離婚を繰り返したロッシは、
なぜキャロラインを選んだかを
知りたかったなぁ。

投稿: しゃほ猫 | 2013年2月14日 (木) 12時29分

はじめまして。
シーズン7から見始めたクリミナル・マインドビギナーです。
今、本当にハマってしまっています。
Googleで「クリミナル・マインド」で検索し、辿り着きました(^^)
各エピソード毎に、とても丁寧な解説でビギナーには嬉しいブログです。

キャロラインの不治の病(日本でも厚生労働省指定の難病。キャロラインやロッシは詳細に語っていましたが、翻訳は「死に至る病」だけでしたね。現在、闘病中の視聴者に配慮したのでしょう)と、それを知ったロッシの苦悩が胸に迫りました。
リードとプレンティスの臨死体験、プレンティスの告白の時にリードの「本当に死んだの?」という問いかけとそれに対するプレンティスの表情も興味深かったです。(Actuallyというフレーズから、リードはかなり強く詰問していたのか、と思いました。Really?じゃなく、実のところはどうなのよ!という感じでした。)
前のエピソードでプレンティスが死んだ、と聞かされてリードはJJのところで毎日泣いていた、ということでしたので、ちょっと意地悪い反応になってしまったのかもしれませんね。>リード。

今後の展開も楽しみです!
またお邪魔させていただきますね(^o^)
よろしくお願いしますm(_ _)m

投稿: かなこ | 2013年2月17日 (日) 12時48分

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