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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


1月15日(火)S7#2『虚構の愛』

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■目を焼かれた死体
オクラホマ州デュラントで、この3日間で、性的な拷問を受け、さらに硫酸で目が潰された女性ふたりの遺体が立て続けに発見された。最初は19歳の美大生で、授業に行くと家を出たきり行方不明に、そしてふたり目は17歳、コーヒーショップのバイトを終えて、バレエのレッスンに向かう途中で失踪した。いずれも金髪で、体格も似ている。やがて遺体の着衣が被害者本人のものではなく、リサイクルショップで購入した80年代のものであること、ふたり目の被害者は硫酸で鼻も焼かれていたことが判明する。その後第3の事件が発生、被害者はさらに硫酸で舌も焼かれていた。遺体の唇が荒れていることからBAUは、被害者は犯人の妄想に付き合わされ、何度もキスをされていたが、何かがこじれ、硫酸で舌を焼き、味覚を奪われたと考えた。

■プロファイル
BAUは関係者を集めて、プロファイルを発表した。それは「犯人は40代の男性で白人。恋愛妄想という人格障害に陥っている。ティーンエイジャーだった80年代に女性に拒絶され、その恨みが消えずにいる。最近、引き金となるような何かが起き、それを消化しきれずに身代わりとなる女性を誘拐。妄想に合わせて作り替え、硫酸で五感を奪うことで復讐を果たしている。死体の捨て場所から考えて、犯人はホームレス。パートタイムで硫酸が手に入る職場にいる。怒りは遅かれ早かれ、彼を拒絶した女性本人に向くことになる」という内容だった。さらにリードは、犯人が精神障害を抱えており、その障害を利用して人畜無害に見せ、被害者を油断させているのではないかと推測、犯行に車が使用されていることから、犯人はただのホームレスではなく、更生施設にいると見て捜査の対象を絞り込んだ。

■サイ
やがて第4の事件が発生する。16歳のタミー・ブラッドストーンが、ホームカミングのパーティに出かけたまま行方不明になったのだ。タミーはこれまでの被害者と顔立ちが似ており、同一犯によるものと思われた。しかし誘拐現場付近には同級生たちが多数いたにもかかわらず、誰もタミーの悲鳴を聞いていないことから、チームは、犯人とタミーが知り合いだったと分析。タミーの父親マットには、サイという精神障害のある弟がいること、タミーがパーティのために髪を金髪に染め、母親のライラが若い頃に着たドレスを借りて出かけたことがわかる。サイは十代の頃にライラに拒絶された過去があった。さらに最近、ライラとマット夫婦が倦怠期にあることを知り、それが引き金となったのだ。

■救出
BAUはサイのライラへの想いを利用して、サイをおびきよせる作戦に出る。サイからかかってきた電話で、ライラに「タミー誘拐の容疑でマットが逮捕されてしまったので、不安だから、そばに来て抱きしめて欲しい」と言わせたのだ。サイは疑う様子もなく自宅に現れ、その場で逮捕された。サイがタミーを監禁していたのは、かつて「ライラとBまでやった」とサイがマットに告白した場所だった。しかし当時、ライラと付き合いはじめていたマットはそのことを信じず、一笑に付したのだった。タミーは硫酸で手を焼かれ、触感を奪われていた。サイは犯行の一部始終をビデオに録画しており、兄のマットは、全てを確認して、納得するためにそのビデオを見ることを希望する。

【格言】
「それが奇跡なら、証拠はおのずと現れるだろう。だがそれが事実なら、証明の必要がある」『トム・ソーヤーの冒険』で知られるアメリカの作家マーク・トウェイン(1835年11月30日-1910年4月21日)が書いたエッセイOfficial Report to the I.I.A.S.(1909)の一文。
「復讐を果たしてこそ、相手を許す気になる」スコット・アダムス(1957年6月8日 - )、エンジニアのディルバートとペットのドッグバートを主人公にした4コマ『ディルバート』で著名なアメリカの漫画家の言葉。

【ゲストスター】
サイは『Weeds ママの秘密』のセリアの夫ディーン役のアンディー・ミルダー。母親のライラはトレイシー・ミッデンドーフ。『ビバリーヒルズ青春白書』シーズン4でブレンダと舞台のヒロインの座をめぐってバトルを繰り広げるスティーブの恋人役を演じていた。娘のタミーはハリウッド版『呪怨3』のヒロインを演じていたジョアンナ・ブラッディー。

【エド・ケンパー】
エドモンド・エミール・ケンパー三世(1948年12月18日 - )、カリフォルニア州バーバンク生まれ。幼少期から動物虐待をはじめ、15歳で祖父母を殺害、精神疾患で入院するが数年で退院、その後、ヒッチハイカーの女性6人殺害、1973年4月に母親をハンマーで殴り殺し、その後、その声帯を切り取りディスポーザーで粉砕。さらに母親の友人を殺害した後、自ら警察に通報した。母親への憎悪がすべての犯行の背後にあったと言われている。

【JJがプロファイラーに!】
チームに復帰したJJだが、なんと正式なプロファイラーに昇任。長年、事件のプレゼンや、広報を担当してきただけに、新人離れした見事な分析は、ホッチも舌を巻くほど。というわけでJJ復帰だが、ブリーフィングの進行は、これまで同様にガルシアが担当します。

【プレンティスの帰還とチームへの影響】
プレンティスの死は偽装だったという事実は、チームに大きな衝撃を与えた。偽装に気がついていたというロッシは別にして、ガルシアはいかにもガルシアらしく素直に喜びを表明、モーガンも多少ひっかかりはあったものの、すぐにプレンティスと棺桶の中身について冗談が言いあえる状態に復帰した。しかし、JJの家に入り浸り泣いていたというリードだけは、プレンティスにというよりも、そんな自分を欺いたJJが許せない。見かねたホッチが「怒るなら俺に怒れ」と言っても、リードは「2ヶ月半通ったのはホッチの家じゃないから」と拒絶。しかしプレンティスが「あんたは仲間をひとりなくした、わたしは6人なくしたの」という言葉に、頑なだったリードの心が動いた。事件解決後、ロッシの家で開かれたイタリア料理の夕べにリードも現れ、「力をあわせてやること、まるでそう、家族みたいに」というパスタにかこつけたロッシの言葉に、全員がグラスを合わせ、こうしてようやくBAUに和やかな空気が戻った。

2013.1.15|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

三村さん、詳細な解説、いつもありがとうございますm(__)m

陰惨な事件ばかりのクリミナル・マインドですが、今回はその中でも屈指の凄惨さ。見ていて辛かったですし、何度か画面から目をそらしてしまいました。いつもなら和ませてもらえるはずのメンバー同士のシーンも、リードがピリピリしているので見ていて辛かったです。特に、JJのことを「ジェニファー」と呼ぶシーンは切なかった(T_T)

ロッシの豪邸(笑)のシーンでやっとホッと一息つけました。へヴィなエピソードでした。

投稿: ままん | 2013年1月16日 (水) 07時55分

この日本でも凄惨な事件を見る度、プロファイリングの必要性を感じます。日本でも桐生氏という有名なプロファイラ―がいらっしゃいますよね。
実際起こった事件を元にしているからこそ、背筋が凍ります。最近では15歳の少女が起こした惨過ぎる事件がありましたね。あそこに至るまで様々なサインが出ていたのに、止める事が出来なかったのが悔やまれてなりません。

投稿: hyper-graphia | 2014年8月21日 (木) 17時06分

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