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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


6月26日(火)S6#23『海の牢獄』

※7/3(火)、7/4(水)は放送休止となります。
次回、<第6シーズン最終話>#24「終わりなき闘い」は
[二]7/10(火)よる11:00、[字]7/11(水)深夜0:10より放送します。


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■海の墓場
フロリダ州ジャクソンビルで、海底の浚渫作業中に大量の白骨が発見された。白骨の数は12体。古いものはおおよそ9年前、新しいものは1ヶ月ほど前に投棄されたものだ。骨の切断のされ方、投棄場所から、BAUは地元の漁師の犯行と分析。しかし被害者の身元を示す手がかりは何もなかった。ホッチは、犯人のエゴを利用する目的もあり、記者会見を開き、行方不明者の家族に情報提供を呼びかける。身近に行方不明者を持つ人々がつぎつぎに現れる中に、モーガンのおばイヴォンヌも混じっていた。7年前娘のシンディが、ストーカー被害にあい、以来、行方不明になっているのだ。ストーカーは2週間後に自殺し、真相は闇の中となったが、モーガンのプロファイルは、そのストーカーによる犯行を示唆していた。しかしイヴォンヌは、身元不明の遺体がみつかるたびに、娘ではないかとモーガンに問い合わせてくるのだった。

■はがき
最初に判明した遺骨の身元は、チャールストンで行方不明になった研究員のサマンサ・コーミックだった。サマンサの友人は、行方不明後に、彼女から1枚の絵葉書をうけとっており、その後判明した被害者の家族も同様にはがきを受け取っていたが、その文面には、無理に書かせたような痕跡はなかった。リードは船酔いの薬であるトリリマイドを多量に摂取すると、相手の命令に服従するようになることを指摘する。また被害者の出身地はバラバラだが、誘拐場所はチャールストンかマイアミといった観光地で拉致されている。当初はBAUは、犯人がチャーター船をもっており、客から被害者を物色していると見ていた。しかし被害者の記録を調べたガルシアは、彼らのチャールストンやマイアミでの足跡はおろか、そこにたどり着く飛行機の発券記録も見つけることができなかった。

■骨が語る
一方、発見された遺骨を調べていたリードは、最初の被害者の骨だけ、損傷が激しいことに疑問を抱いた。骨には、生きている間に砕かれたとおぼしきあとがあったのだ。骨は50代後半で、カルシウムが欠乏気味なことからアルコール依存症。この最初の被害者は、犯人の父親ではないかと推測する。やがて、海から新たな遺体があがった。遺体には、自分で自分を刺した痕があった。犯人はトリリマイドを与え、自傷行為を強要。しかし被害者は途中でそれに抵抗したために、犯人は骨を砕くことなくこの被害者を遺棄せざるを得なかったのだ。モーガンは、トリリマイドを与えられながら、被害者が犯人に抵抗できたのは、精神的、肉体的に支配されながらも、何かを守ろうとしたのではないかと推測。ガルシアに子供連れで消息を絶っている人間を探すように指示する。

■親子
ガルシアの調査で、被害者はゲーリー・ライマー。妻がドラッグ依存だったために、息子ジェームズの単独親権を得、ジェームズはゲーリーの妹が住むサウスカロライナの学校に転校する予定だった。ジェームズはこれまでも、サウスカロライナに列車で旅をしたことがあり、そのときにはサーフライダー号を使っていた。サーフライダー号はジャクソンビル、チャールストン、マイアミに停車する。その路線の鉄道会社の従業員で、船を所有している者を探したところ、車掌のブレイク・ウェルズの父親が船を所有していることが判明。BAUは、ブレイクの母親は乳がんで死亡しており、その母親を捨てた父親への復讐が今回の事件につながっていると分析する。ブレイクの潜伏先を分析した捜査陣は、ブレイクが父親から虐待を受けながら働いていた缶詰工場に急行し、そこでブレイクとジェームズを発見。モーガンがブレイクの自尊心を利用して説得し、ジェームズを無事に保護した。

【格言】
「海は人に優しかったことがない。せいぜい、胸騒ぎを掻き立てるだけだ」イギリスの小説家ジョセフ・コンラッド(1857年12月3日~1924年8月3日)の言葉。
「我々は海とつながっている。我々が海に帰るとき、船を出すにせよ、ただ見つめるだけにせよ、我々はみんなもといた場所に戻るのだ」第35代アメリカ合衆国大統領であるジョン・F・ケネディ(1917年5月29日~1963年11月22日)の言葉。

【ゲストスター】
イヴォンヌおばさんを演じているのは、『ビバリーヒルズ青春白書』でウェスト・ビバリー高校のティーズリー先生を演じていたデニース・ドウズだ。

【着想】
今回のエピソードは、脚本家のジム・クレメントが、海岸の復興プロジェクトで海底の砂を砂浜に汲み上げているところに遭遇。そのとき作業員たちが、砂の水からメガロドンの歯の化石を見つけ、小遣い稼ぎをしているのを見て思いついたものらしい。

【シンディの行方】
シンディを殺したのはブレイクだったのか。逮捕後、被害者の写真を見せられるたびに、被害者の最期を自慢げに語るブレイク。シンディの写真を出したモーガンの様子から、彼女がモーガンにとって大切な相手であることを見て取ったブレイクは、彼女が死ぬときにモーガンの名を呼んだと話す。しかしブレイクは、他の写真に対しては名前で話したのに、シンディの名前がその口から語られることはなかった。シンディを殺したのはブレイクではない。しかし身元不明の遺体が見つかるたびに駆けつけるイヴォンヌを気遣うモーガンは、犯人が殺害を認めたと嘘をつき慰めた。たとえどれだけ残酷な終わりであろうと、次のステップへと踏み出すために、終わらせることこそが大事なときがあるんですよね。

2012.6.26|エピソード・ガイド|コメント(0)トラックバック(0)

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