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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


6月12日(火)S6#21『歪んだ愛』

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■赤ん坊にミルクを与える殺人鬼
学研都市、カリフォルニア州サンディエゴで、5日間に3人の女子大生が自宅アパートで殺害された。被害者同士に接点はないが、全員20代前半でブルネット、大学では教育学や児童発達学を専攻していた。最初の被害者の傷には、犯人のためらいのあとがあったが、犯行を重ねるごとに刺し傷が増え、3人目の被害者のアンバーは出血多量で死亡している。アンバーは風呂に入ろうとしていたところで、無防備な姿だったが、レイプはされていない。「犯人は犯行を楽しみはじめており、このペースなら今夜また誰かを襲う」というBAUの分析の通り、その夜、第4の犯行が発生、工科大の女子学生が、ベビーシッター先で殺害された。殺害現場は子供部屋だが赤ん坊は無事、それどころか、犯人が赤ん坊にミルクを与えた形跡があった。

■プロファイル
「犯人は20代前半の白人男性。被害者をストーキングしていることから、無職か在宅勤務。対人関係がうまく持てず、女性と話すのも苦手。被害者の肉体に与えられた暴力が、セックスの代償行為で、特定の誰かへの怒りを被害者にぶつけており、本当のターゲットに向きあう自信がつくまで、他の誰かを襲い続ける。殺害現場で哺乳瓶を並べ直すなど、異常な几帳面さがあるのと、突然休みなしに殺し始めたことから考えるに、最近まで刑務所か施設に入っていた人物」とBAUは分析。若い女性に注意を喚起する警告をマスコミや大学に流した。やがてガルシアの調査で、被害者が全員、ベビーシッターのアルバイトをしていたことが判明する。

■子供にミルクを与える犯人
そしてほどなく第5の犯行が行われた。女子大生が、ベビーシッター先の家で、帰宅した家の主諸共に殺害されたのだ。しかし、不思議なことに母親と赤ん坊は、子供部屋に閉じ込められただけで無事だった。赤ん坊にミルクを与えたり、母子を部屋に閉じ込めたり、その行動はまるで子供を守っているかのように見える。ホッチはガルシアに「過去10年から15年の間で、母親が、30代前半で夫と子供を残して死亡し、父親がその後再婚。過去に、放火や動物虐待など、社会病質の兆候を示す事件を起こしており、最近刑務所か施設を出た人物」で絞込みを命じる。その結果、13歳で継母をナイフで脅し、少年院に入ったグレッグ・フィニーの名前が浮上する。グレッグの継母であるケイトは、前妻が事故死した1年後に父親と再婚しており、以前はグレッグのベビーシッターをしていた。そしてグレッグは17歳で施設に入れられ、2週間前に退院していた。

■真のターゲット
グレッグは外部通勤プログラムの一貫で、地元新聞社のデータ入力の仕事をしており、被害者のデータにそこからアクセスしていたことが判明。彼の自宅の壁にはケイトの写真が貼り付けられていた。真のターゲットは継母のケイトだったのだ。殺人を重ね、自信をつけたグレッグはケイトを襲う――そう考えたBAUは、ケイトの家に急行する。しかしそこにはすでにグレッグいて、ケイトにナイフをつきつけていた。ホッチはシーヴァーを伴い、家に入った。グレッグに同情してみせるシーヴァーの言葉に誘われ、彼は自分の気持ちを語りはじめる。なんと彼は実の母親を愛する気持ちから、ベビーシッターを恨んでいたのではなく、ケイトが父親を選んだことを恨んでいたのだ。興奮したグレッグのナイフがケイトを刺そうとした瞬間、窓から家に入ったロッシが銃を撃ち、グレッグを射殺。ケイトは無事に救出される。

【格言】
「時として、人間的な場所が、非人間的な怪物を生み出す」『グリーン・マイル』や『ミザリー』などで知られる、アメリカのホラー作家、スティーヴン・キング(1947年9月21日~)の言葉。キングはシーズン4の20話『2人の殺人鬼』でも格言が使用されている。
「過去への旅は、妄想、記憶違い、名前のすり替えなどによって複雑なものになる」(1929年5月16日~2012年3月27日)、アメリカのユダヤ系女性詩人。アドリエンヌ・リッチの言葉。1951年に詩集「世界の変容」を出版し、高い評価を受けた。60年代以後ウーマン・リブ運動に参加。ヴェトナム戦争、人種問題、ゲイ・レズビアンの人権問題、女性解放などをテーマに詩作。少女時代に兄弟から受けた性的虐待を描いたエッセイ「強制異性愛とレズビアン存在」が大きな反響を呼んだ。

【ゲストスター】
グレッグ・フィニーを演じているのは『トゥルー・ブラッド』トレヴァー役で出演したチャド・トッドハンター。

【エドモンド・ケンパー】
1964年から1973年にかけて10人を殺害したシリアルキラー。母親から虐待を受けて育ったケンパーは、1964年15歳のときに好奇心から祖父母を銃殺。カリフォルニアの精神病院に入院するが、退院後、1972年に再び犯行を再開、ヒッチハイカーの女子大生などを相次いで殺害。そして1973年にはついに真のターゲットである母親を撲殺。頭部を切断した後、死姦し、さらに母親の親友も殺害。3日後に警察に自首。終身刑の判決を受け、現在もカリフォルニアの刑務所に服役している。

【チーム査定その後】
ホッチの出したチームの面接調査報告に対し、ストラウスはホッチ自身のものがないというクレームを伝えてきた。「女性が4人殺されてるんですよ。明日までにまたひとり死にます」出張先にまで追いかけてくるストラウスの催促に、ホッチは苛立ちを覚える。ところがクワンティコに帰ったホッチを待っていたのは、ストラウスの意外な言葉だった。なんと今回の査定は、ストラウスが職務を離れる可能性があるために、その穴埋めをホッチができるかどうか調べるためのものだったのだ。

2012.6.12|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

ストラウスって…病気…それとも家族に問題が!?

投稿: Lead | 2012年6月13日 (水) 00時01分

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