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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


5月22日(火)S6#19『共犯者』

19

■集団による犯行か、それとも……
2日前、オレゴン州のポートランドでクラブDJが路地で、鉄パイプで殴られたうえに31ヶ所めった刺しにされた。そして今朝、看護師のカレンが自宅で、やはり頭を殴られたのちに、40ヶ所刺されて殺された。DJは時計、携帯、PCが盗まれ、看護師宅からはコンピュータと貴金属とゆりの花の絵が盗まれている。被害者は共に20歳代で、殺害されたのは深夜。犯人は集団だが、物盗りの犯行にしては殺害方法が残虐すぎるという疑問もあった。犯行現場に向かったロッシは、カレンは2突き目で絶命しており、血や抵抗する姿に快感を覚えたわけでもないのに、犯人たちはその後も刺し続けたこと、さらに奥の部屋には薄型TVやPCがあるのに、換金能力の低い絵を持ち去ったのか疑問を抱いた。すると、ホッチは犯人の靴痕が全て同じ靴であることに着目。無秩序な犯人グループが靴をそろえるとは考え難く、犯行は集団ではなく、単独犯によるという結論に達する。そしてそれは、カレンが帰宅前に立ち寄ったスーパーの店員の証言からも、裏付けられた。まるでそばに誰かがいるかのように、始終ひとりごとを言っていた男が、カレンに話しかけていたというのだ。

■悪魔祓い
「犯人は白人男性で、妄想型統合失調症で幻覚がでている。年齢はその発症が多い20歳代前半。警戒心が強く、自宅から遠くへは移動できないため、住居は犯行現場の近く。犯行は夜で暴力的だが、昼間は孤独に暮らしている。犯人は人を殺したいという欲求と戦っているが、幻覚のパワーが強く、抗うことができない」BAUは捜査陣を前に、プロファイルを発表する。しかし母が統合失調症で、自らも発病のおそれがあるリードは、統合失調症を一括りにして論じていることに疑問を挟んだ。犯人の妄想が、統合失調症にしては、一貫性がありすぎるというのだ。何かを見落としているのではないか、そう考えたリードは、犯人がスーパーで塩と水を買っていたということに着目。統合失調症患者がしばしば悪魔憑きと思われること、そして悪魔祓いには聖水代わりの水と、塩を使うことを指摘する。

■不眠症と妄想
犯人の行動エリアにあり、夜間に開いている教会に聞き込みを行ったところ、2時間前に犯人とおぼしき男がその教会を訪ねていたことがわかった。男は「火は自分のせいだと責められているので、その声を追い払って欲しい」と訴えたが、司祭は病院に行くように諭した。その後、第三の犯行が発生。被害者は71回、刺されていた。リードは、犯人が被害者の横で寝ころがっていた痕跡を発見。めった刺しにするとアドレナリンがでて恍惚となるが、その後、どっと疲れがでる。犯人は不眠症で、幻覚は不眠症が引き起こしており、人を殺して疲れて眠ることが、幻覚から逃れる唯一の方法なのだと推理する。半径65キロ圏内に住む統合失調症患者で最近逮捕された人間のリストを、地元の薬局で統合失調症薬と不眠症薬を買った人間で絞込んだ結果、ベン・フォレスターという人物が浮上する。ベンは10歳のときに、3人の死者がでた火事で事情聴取を受けた過去があった。ベンの母親は、その火事の2ヶ月前に、地元の教会にベンの悪魔祓いを頼んでおり、また火事で死んだ3人はその悪魔祓いの参加者であることも判明する。捜査陣はベン・フォレスターの自宅に急行した。

■妄想の果て
その頃ベンは自宅で、マット、トニー、ヨランダの3人の幻覚と戦っていた。椅子を打ち付け、殴りかかり倒したと思っても、彼らはまた蘇ってくる。そらに、FBIの到着を察知した彼らに唆され、ベンは自宅から逃走。一軒の家に侵入すると、その家の姉弟を人質に立てこもる。姉弟にナイフをつきつけるベンに対し、リードが理解を示して、説得を試み
るが、ベンの耳には「君を助けるための方法はただひとつ、僕の首を刺すこと」としか聞こえていない。ベンはその言葉に導かれ、姉弟を離し、リードの方に突進する。しかしホッチが機先を制し、銃で撃ち、ベンはそのまま逮捕される。帰りの飛行機の中で眠れないままベンの資料に目を通していたシーヴァーは、彼の幻覚が統合失調症の発病時期とずれていることに気づく。その後ベンは医療刑務所で電気ショック療法を受け、一旦は妄想が消えたかのように見えたが、しかしやがてまた妄想の3人組はベンの元に現れるのだった……。

【格言】
「長年の信念が灯したロウソクの火を、突如現れた真実が無造作に消してしまう」詩人リゼット・リース(1856年1月9日~1935年12月17日)の言葉。学校の教師をつづける傍ら、詩を発表、ノスタルジックな作風で若い女性の支持を集めた。
「人を悪事に誘うのは、敵ではなく己の心だ」ブッダの言葉。

【ゲストスター】
ベン・フォレスターは映画『ジョン・ランディスのステューピッド おばかっち地球防衛大作戦』に出演していたベン・ホール。幻覚の3人、トニーは『スーパーナチュラル』のシーズン2で登場した天才・アッシュ役のチャド・リンドバーグ。『CSI:NY』のシーズン1にもラボの職員役で何度か登場している。マットは『CSI:NY』のシーズン5(17話、22話)ネオ・ナチのマイケル・エルガース役のマット・マクタイだ。

【デッドムーン】
「ポートランドですけど、デッドムーンのライブじゃありませんよ」とガルシアがボケるデッドムーンは、1987年に結成されたパンクバンド。2006年に解散している。

【ダルフールの虐殺】
カレンの犯行現場でロッシが口にする「ダルフールの虐殺」。ダルフールはスーダンの西部の地域で、2003年の反政府勢力の反乱を契機に、スーダン政府軍とスーダン政府に支援されたアラブ系民兵ジャンジャウィードが反撃。民族浄化のための虐殺を行った。正確な数字は不明だが、死者は約40万、難民は数百万に上るとも言われている。

2012.5.22|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

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コメント

ここに来たら分かると思ったんですけど、第2の被害者カレン役の役者さん、どこで見たんだか思い出せず、悶々としています。どうぞ教えてください。m(_”_)m

投稿: PARTICULAR POODLES | 2012年5月25日 (金) 15時05分

チャドだぁ

投稿: Lead | 2012年5月25日 (金) 18時44分

ドイルを逮捕した場面が無かったので物足りなくて、エミリは可哀相な去り方だと思っていました。何で殉職扱いなのかも理解できず、素敵な音楽にのって始まったこのシーズン。不潔なのに風格があり妙に粋な暗闇王子とか、男前のテロリスト等含めてシーズンも終盤で寂しい気がしていましたが、BAUにドイルを逮捕させたい意気盛んになり、解決を待ち続けるぞー!!!

投稿: 小さき花 | 2012年5月26日 (土) 10時21分

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