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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


5月1日(火)S6#16『哀しきメロディ』

16

■目撃者
ルイジアナ州ラファイエットで十歳の少年サミー・スパークが血まみれで小学校に登校。警察が自宅にかけつけたところ、家は荒らされており、両親の姿が消えていた。現場の状況から、両親のうちどちらかが重傷を負っていると考えられた。サミーが事件を目撃していることは間違いないが、しかし彼は自閉症で事情聴取を行うことができず、困った警察はBAUに捜査協力を求めた。やがて鑑定により、自宅に残された血痕が、父親のチャリーのものであることが判明する。BAUは、自宅には無理に押し入った形跡もなく、さらに目撃者であるサミーを残していったことからも、サミーが証言できないことを知っている、顔見知りの犯行と分析する。
■音による対話
サミーの事情聴取はリードとロッシが担当する。しかしサミーは実の母親から触られることも嫌がるほどで、なかなか情報をえることができない。リードはサミーの指が鍵盤を叩くように動いているのに気づき、彼と、ピアノを使った対話を思いつく。イエスなら「ファ」、ノーなら「ド」。そして「覚えてるかな。パパとママがいつ連れていかれたか?」とリードが話しかけると、サミーは「ファ」の音を連打したのちひとつの曲をひきはじめ、さらにリードの手をとると、同じ曲を弾くように導くのだった。
■「L」が表していたのは……
サミーが両親との対話に使っている絵カードを見たロッシは、サミーが絵によって事件のことを伝えようとしていることに気がつく。「L」は文字ではなく、3時を表す時計だったのだ。サミーはスケジュールを狂わすことなく、毎日同じ生活を繰り返していた。そしてサミーはいつも2:30~6:00まで両親が経営する楽器店ですごし、父親はサミーのために毎日、決まった時間に決まった曲を流していた。サミーが弾いていたのは、3時に店で流れる曲だったのだ。そして店の防犯ビデオを確認したところ、毎日3時になると店にやってくる配達業者がいることが判明する。サミーはあの曲で犯人を指摘していたのだ。配達業者の名前はビル・トーマス。漁師だったが、石油流出事故により、職を失い、家は抵当で流れ、漁船のローンも焦げ付き、さらに子供の親権を奪われていた。
■終章
一方犯人のビルは重傷のチャーリーを漁船に監禁、アリソンを脅迫しスパーク家の口座からお金を下ろそうとしていた。しかし不況にあえぐこの街では、わずかな金額を換金するのも困難で、全額を手にすることができなかった。目的を果たせないまま漁船に戻った2人が発見したのは、大量出血で死んだチャーリーの遺体だった。アリソンはチャーリーにすがって泣き崩れる。その頃、犯人の身元を割り出した捜査陣は、ビルの家と漁船に急行。漁船を包囲したBAUはビルに投降を呼びかける。逃げ場を失ったビルは、アリソンに銃をわたし自分を撃つように頼む。自殺では保険金が手に入らないからだ。アリソンが拒絶すると、ビルは彼女に向かって、チャーリーのいないこれからの人生を語り、怒りを掻き立てようとする。そして、船内から一発の銃声が響き、その銃声に急き立てられるように突入したモーガンたちが発見したのは、撃ち殺されたビル、そして夫の遺体にすがりついて泣くアリソンの姿だった。パトカーで現場に連れてこられたサミーは、救出されたアリソンの肩を慰めるようにたたき、それまで息子の心の安定のために手を触れないように努めてきたアリソンも堪えきれずにサミーを抱擁する。

【格言】
「『明日こそ変わろう』と君は誓う。しかし明日というのはたいてい、今日の繰り返しなのだ」アメリカのビジネストレイナーで、ビジネス書も執筆している、ジェームズ・T・マッケイの言葉。「行動する人々は運命を信じ、考える人は神を信じる」、『谷間のゆり』などで知られる19世紀フランスを代表する小説家オノレ・ド・バルザック(1799年5月20日-1850年8月18日)の言葉。
【石油流出事故】
2010年4月20日にメキシコ湾沖合での掘削作業中に、海底油田から逆流した天然ガスが爆発し、海底の掘削パイプから原油がメキシコ湾へ流出した事故。アメリカではルイジアナ州、アラバマ州、フロリダ州、ミシシッピ州の4州で非常事態宣言が出された。漁業は壊滅的な打撃を被り、その影響は現在もつづいている。
【ピアノ】
サミーが奏でる美しいメロディーのピアノ曲は、Road Hawgsがこのエピソードのために書いたBrotherという曲だ。
【ドクターフー】
1963年からイギリスBBCで放映されたSFテレビドラマシリーズ。イギリスのみならずアメリカのポップカルチャーに多大な影響を与えた番組で、1989年に一度終了したが、2005年に新シリーズがスタートした。リードがシーヴァーとの会話で話題にしているのは、ドクター・フーの乗り物のターディスのこと。外見はポリスボックスだが、一種のタイムマシンで、時空を飛び越えることができる。『ビルとテッドの大冒険』は1989年に後悔された映画。歴史で赤点をとりそうな男子高校生が、タイムマシンで過去の世界の偉人に出会い、無事にレポートを提出するというコメディ。おばかな男子高校生の片方をキアヌ・リーヴスが演じている。
【プレンティスとドイル】
事件解決後、BAUのメンバーが思い思いの時を過ごすなか、プレンティスは、コーヒーを2つ手に屋外のテーブルについた。そして待つこと2時間、プレンティスの誘いに応え、イアン・ドイルが向かいの席についた。ドイルは、プレンティスに対し、BAUのメンバーがいま何をしているかを事細かに話してきかせる。それはプレンティスへの脅迫だった。「俺の一番大事なものを奪ったんだ、だからお前の一番大事なものを奪ってやる」そう言い残すと、ドイルは金のマッチブックをテーブルに残し、立ち去る。果たしてマッチブックの意味することは、そしてプレンティスが奪ったドイルの一番大切なものとは……。次回よりついに、BAU対ドイルの対決の幕があがります。お見逃しなく。

2012.5. 1|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

本編よりもプレンティスの行く末が気になる~!!!
それにしても、何故あんなにメンバーの今の状況が
わかるのか・・・
FBIにもドイルの手下がいるのかもw(゚o゚)w

投稿: SESAME | 2012年5月 2日 (水) 10時10分

とうとう、この次のシーズンがファイナルシーズン(´;ω;`)

『Good-byeプレンティス』に続くのですね…。クリミナルマインド自体が終わってしまうことがとても悲しいです。

投稿: クリミナルマインダー | 2012年5月20日 (日) 07時09分

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