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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月3日(火)S6#12『魂を呼ぶ者』

12

■儀式か、それともシリアルキラーの署名的行動か……
マイアミのラテン系住民が多く住む地域で、立て続けに3人が殺害された。1人目はホームレスで7日前に射殺。2人目娼婦で3日前に撲殺。そして昨日、失業中の清掃員がナタで斬殺され、ペットの猫の首が切られた。最初の被害者は狙いやすい弱者にもかかわらず、犯人は後ろから距離を置いて撃ち殺した。しかし2人目は撲殺、3人目はナタと、犯人は急激に自信をつけている。またいずれの死体にも目と口にコヤス貝が置かれ、逆さの十字架が飾られ、最初の2人は指を、3人目は両手を切り取られている。コヤス貝の供え物はアフリカ・カリブ系の宗教でよく使われるが、これらの行為が特定の儀式を示唆しているか、それともシリアルキラーの署名的行動なのか、判然としないままチームはマイアミに向かった。
■邪教
第3の殺害現場に出向いたホッチとプレンティスは、被害者は犯人を家に招き入れ、自ら儀式に参加。さらに、貝を置いたり、身体を切り取ったりといった遺体の様子は、誰かへのメッセージではないかと分析する。一方、聴きこみにまわったリードとモーガンは、地元住民たちのよそ者に対する警戒が壁となり、宗教や儀式のことについて何も聞き出せなかったため、ガルシアにアフリカ・カリブ系の宗教の専門家の捜索を依頼。翌日、専門家のウォーカー教授を尋ねて、写真を見せ、分析を依頼する。一連の犯行の写真を見たウォーカー教授は、儀式が「パロ・マヨンベ」と呼ばれる邪悪な宗教のものであると指摘する。教授を訪問中のモーガンのもとに、ホッチから緊急連絡が入る。第4の殺人が発生したのだ。殺されたのは前の被害者の友人で、昨日モーガンとリードが話を聞いた相手だった。
■フリオ
BAUはプロファイルを発表。その内容は「男1人の単独犯。行動的には若く、17歳から22歳くらい。コミュニティの一員で黒人かヒスパニック。宗教的なつながりで被害者に近づいている。計画は秩序的で、犯人は何らかの理由に基づいて殺しているつもりだが、実際には衝動に駆られているだけ。そのため犯行の手口とインターバルが急激に加速しており、巧妙かつ凶暴になっている。犯人は親から虐待を受けており、この犯行はその復讐だ」というものだった。ガルシアの調査で被害者がみな、同じスープキッチンの利用者で有ることが判明。再度そこに向かったモーガンとリードは、スープキッチンの責任者フリオが、鶏をの血を使った儀式を行なっている場に遭遇する。フリオはかつてギャングで刑務所にいた過去もあった。フリオの部屋からヘロインが発見され、助手の青年エリアンが逃走する。フリオはその話を聞き、激しい動揺を見せ、エリアンの犯行を否定する。フリオの動揺、そしてエリアンを心配する様子からはサイコパスの兆候は見られなかった。エリアンを助けるために、全てを話して欲しい。モーガンから説得されたフリオは、殺害現場に切断された首が残されていたこと、舌が針で貫かれていないのであれば、それはパロではないと断言する。一連の行動は宗教的儀式ではなく、シリアルキラーの署名的行動だったのだ。
■真犯人
犯人はエリアンに罪をなすりつけようとしており、その計画を実行できる知性の持ち主で、なおかつ捜査状況を観察できる場所にいる。メディアの注目を宗教に集めたくて殺人を始めたが、その快感が秩序を乱している。ウォーカー教授は、パロ・マヨンベについての本を出版する予定であるうえ、4件目の犯行の舌の写真が儀式とは無関係であることについて指摘せず、いかにも宗教絡みの事件であるようなディレクションを行った。またあの地区でリサーチしているので、被害者と面識があり、儀式にも詳しい。さらにガルシアの調査で、アフリカ宗教関係の専門家である父親から虐待を受けて育ったこと、父親は新聞のインタビューで息子を見下すような発言をしていることが判明する。彼は本の宣伝と、父親に対する復讐から、犯行を行っているのだ。スープキッチンに不審者が侵入したとの報を受け、捜査陣は現場に急行。そこには釈放されたフリオの姿もなく、人を引きずった跡が残されていた。フリオの部屋を調べていたリードは、窓の外に養護施設の建物を発見。単身そこに調査に向かい、ウォーカーと囚われているエリアンとフリオを発見。スキをついて、ウォーカーを取り押さえ、2人を救出する。

【格言】
「悪を悪として選ぶものはいない。悪を善きものであると誤解するのだ」リードはこの言葉をイギリスの作家メアリー・ウォルストンクラフト・シェリー(1797年8月30日-1851年2月1日)の言葉と言っている。メアリー・ウォルトンフラフト・シェリーというのは『フランケンシュタイン』の著者。詩人のシェリーと駆け落ち、友人のバイロンやポリドリ(『吸血鬼ドラキュラ』の著者)らとスイスのレマン湖畔の山荘に滞在中に『フランケンシュタイン』を執筆した。創造主に捨てられた人造人間が復讐するという物語は、『クリミナル・マインド』と呼応するテーマなのだが。しかし、実はこの言葉、メアリー・シェリーの母で、フェミニストであるメアリー・ウォルトンクラフトが著書A Vindication of the Rights of Men; A Vindication of the Rights of Womanの中に記した言葉なのではないかという疑惑が……。
「人生でもっとも素晴らしく美しいものは、目に見えないし、触れることもできない。心で感じるしかないのだ」ヘレン・ケラー(1880年6月27日-1968年6月1日)の言葉。ヘレン・ケラーの格言は第2シーズンの5話、第4シーズンの24話、第5シーズンの19話とこれで4回目ですね。
【リードの頭痛】
冒頭から頭痛を訴え続けるリード。その頭痛のおかげで、犯人を動揺させ、スキを作ることができたのだが、しかし、MRI検査でも脳に異常はなく、エピローグでは医者から心因性ではないかと指摘を受ける。母親が妄想型統合失調症なだけに、メンタルな話題に神経質なリードは、その言葉を完全に否定する。神がかったフリオから「悪いエグンがおまえの頭を毒している、急いで清めよ」というなんとも意味深な助言を受け、さらにお守りまで手渡されているし、これってどこかにつながるエピソードなのかな、心配ですね。
【ゲスト・スター】
フリオ役は『24』シーズン7でイケ・デュバクを演じたハキーム・K・カジム。ウォーカー教授は『グッド・ワイフ』でマタン・ブロディを演じたクリス・バトラー。現地のドミニカ出身のマニー・サンティアゴ巡査を演じたマニー・ペレスだ。

2012.4. 4|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

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コメント

リードの頭痛が心配(´;ω;`)ウウ・・・
今後にも影響するのかなあ・・・

投稿: SESAME | 2012年4月 4日 (水) 13時56分

シーヴァーがプロファイル発表の場にいるのが違和感があります。まだ研修中の身ですよね?

投稿: SFO | 2012年4月 5日 (木) 10時27分

リード…大丈夫!?

投稿: Lead | 2012年4月 6日 (金) 11時58分

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