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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月17日(火)S6#14『タクシードライバー』

Criminal14

■切り取られた足の裏
LAで2週間の間に3人の女性が誘拐され、殺害された。15日前は銀行員のシェリー・オントゥ。6日前が美術教師のヴィッキー・ヘイガーグ、そして2日前がバーの接客係リンダ・ディーン。被害者は、住んでいる場所も、職業も、収入もばらばらで、まったく共通点がない。いずれも誘拐から24時間後に、公共の場に遺棄されており、死因は溺死。それも水ではなく、生きたままメタノールに浸けられ、殺害されている。被害者に性的暴行の跡はないが、いずれも、右の足の裏の同じ場所が切り取られていた。しかし検視では、その傷口からメタノールは微量にしか検出されない。つまり、皮膚を切り取ったのは死亡後で、切り取ったのは被害者を苦しめるためではないことがわかる。また被害者の血中からクロロフォルムが検出されたが、クロロフォルムによる火傷が顔にないことから、霧状に散布されたものを吸収したと推測される。
■タクシードライバー
大量のメタノールを購入した線から、犯人に近づけるのではないかと期待されたが、南カリフォルニアではメタノールの購買に制限がなく、その線からはなにもわからなかった。しかし、リンダ・ディーンが誘拐されたのは地下鉄の終電後の時間。徒歩ではなく、なんらかの交通手段を使ったはずで、クロロフォルムを霧状で散布できる密閉空間、誘拐現場が広範囲にわたっていることから、犯行にタクシーが使われている可能性が浮上する。しかし、ガルシアが、タクシー会社のGPSにリンダ・ディーンの足取りを照会するが、該当する車両は発見されなかった。しかしLAのタクシーは、そういった会社に所属するものだけではなく、もぐりの白タクがほぼ同数存在するのだ。
■プロファイル
犯罪の性質上、BAUはプロファイルを急ぎまとめた。それは「犯人は白人男性。もぐりの白タクの運転手で、タクシーを使って女性を誘拐している。犯人は被害者と同様に20歳~40歳。反社会的な人格で、逮捕されたときにも、周囲が驚くようなことはない」というものだ。そして、反社会的な人間がタクシーを運転していれば、かならず客と揉め事を起こすはずだと考えたBAUは、プロファイルを一般公開して、市民から情報提供を求める作戦にでる。作戦は見事に当たり、いきなり運転手が激昂して車から降ろされたという女性が名乗りでる。女性が運転手は自分の声を録音していたと証言したことから、犯人は反社会的だけではなく、妄想性障害もあると推測される。タクシーで女性と運転手のやりとりを再現したモーガンとプレンティスは、犯人の妄想のきっかけを「匂い」だと推理する。
■カーチェイス
メタノールは香水やアロマの抽出に使われる。リードは、この犯人は嗅覚障害で、異常なほど匂いに敏感ではないか、被害者の自然な体臭に惹かれ、それが失った記憶を蘇らせるのではないかと推理。さらにそして犯人がなんらかの科学実験を行なっていると考え、大量のメタノール、クロロフォルム、ビーカーや人間ひとりを沈められる大きな容器などの買い物リストから、犯人を見つけるようにガルシアに依頼する。そして、ガルシアの調査で、それらの実験機材が配達された住所が判明。その住処に急行した捜査陣は、今まさにメタノールのプールに浸けられんとする女性を救出する。犯人はタクシーで逃走、LAの街でカーチェイスをく広げた末、事故を起こして死亡した。

【格言】
「ハンティングはスポーツじゃない、参加していることを片方は知らないのだから」ポール・ロドリゲス(1955年1月19日-)メキシコ系アメリカ人のコメディアンの言葉。「過去の記憶をなにより克明に蘇らせるのは、それにまつわる匂いである」ロシア生まれで、アメリカに亡命した作家ウラジーミル・ナボコフ (1899年4月22日-1977年7月2日)の小説『マーシェンカ』の一節。ベルリンに住む亡命者ガーニンが、初恋の人マーシェンカとのロシアでの日々を追想する様子を綴った、ナボコフの第一長編。ウラジーミル・シーリンという筆名で1926年に発表された。引用の部分は、かつての恋人がつけていたタゴールという香水にまつわる記述。この作品はジョン・ゴールドシュミット監督で映画化もされている。
【ゲストスター】
犯人役は『LOST』でブラムを演じたブラッド・ウィリアム・ヘンケ。地元警察のベイリー刑事は『ER緊急救命室』外科レジデントのデール・エドソン役のマシュー・グレイヴ。
【ソラリス】
アンドレイ・タルコフスキー監督によるSF映画。原作はポーランド人作家スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』。1972年に公開され、日本では1978年に『惑星ソラリス』のタイトルで公開された。2002年にアメリカの映画監督スティーブン・ソダーバーグが同作品を映画化しているが、タルコフスキー版のリメイクではなく、原作の再映画化だ。ところで、リードはこの映画が5時間あると言っているのが、正直ものすご~く長く感じる映画ではあるのですが、実際には最長バージョンでも168分、3時間弱程度です。
【プレンティスとドイル】
前回からはじまった、プレンティスの過去にまつわるエピソード。ショーン・マカリスターに会って以来、プレンティスはなにかに怯えている様子で、非通知でかかってきた電話にも神経を尖らせている。家中に侵入者を察知できるようなトラップを仕掛け、銃を手に椅子で夜明かしをする状態だ。そんなプレンティスが、金庫から取り出したのは、複数のパスポート、名前など全てがマジックで消された自分のエージェントそとしての履歴書。ショーンと男女の写真と、そしてイアン・ドイルという男の写真だ。LAでの事件解決後、帰宅したプレンティスは、玄関の扉の前に置かれたボックスを発見する。中には紫色のフリージアが1本。それは彼女がかつて、フランスで潜入調査(?)をしていた頃の記憶を呼び覚ます。イアン・ドイルとは何者なのか。プレンティスはかつて、どこのエージェントをしていたのか。いまのところわかっているのは、イアン・ドイルがどうやらアイルランド人らしいということだけ。このイアン・ドイルという人物はいったいプレンティスの人生とどう関わっているのか。そして猫のセルジオを連れ、家を出たプレンティスの運命は……。このエピソードはまだまだ続きます。

2012.4.17|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

今回の犯人もまた異常でしたね。
タクシーに乗るのが怖くなってきた(^^;

それにしても・・・プレンティス気になる~
なんか、かなり危険な香りがします。
一体彼女は何者なの???

投稿: SESAME | 2012年4月18日 (水) 13時50分

ガルシアの机の上に、日本製のうさぎの置物がありましたね!日本のファンからの贈り物でしょうか…。
ちっちゃな日本語のプレートは、縦書きなのに横向きに置いてありました。英語は横書きですものねぇ。
でも、日本語がまったくわからないのに飾ってくれてる、って思うとうれしいですね。

投稿: ゆうこわん | 2012年4月23日 (月) 17時00分

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