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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


3月20日(火)S6#10『シリアルキラーの娘』

10

■壁の中での連続殺人
ニューメキシコのゲートコミュニティで、この2ヶ月に3人の主婦が殺害された。1人目は深夜自宅で絞殺され、翌朝、帰宅した家族が発見。2人目も家族が裏庭でキャンプをしている間に洗濯室で絞殺された。そして昨夜、3人目の被害者、オーブリー・ジェイコブスが夫と娘が寝ている間に自宅所書斎で殺害された。犯行前後にゲートを出入りしたものはおらず、住民の犯行であることは確かだが、しかし、収入や社会的地位が非常に似通っているために、プロファイリングによる絞りこみは困難を極めた。そこでホッチとロッシは、FBIアカデミーで研修中のひとりの女性を協力者として招致する。彼女の名前はアシュレイ・シーヴァー。彼女の父親チャールズ・ボーシャンプは、10年間に25人を殺害し、ホッチとロッシによって逮捕されたシリアルキラー「レッドモンド・リッパー」なのだ。母集団が似通っているため、犯人そのものをプロファイルから特定するのではなく、殺人鬼の子供に現れるサインをみつけようというのが、ホッチの作戦だった。
■シリアルキラーの父親
「父は家族に気を使いすぎてたくらい。優しすぎた」殺人を繰り返していたころ、シーヴァーの父親は欲しいものがあれば自転車でも人形でもなんでも買ってくれた。他人の中にいるときは、いつも手を握られていたが、しかし、膝の上にのせられたことも、ハグされたことも一度もなく、いつもシーヴァーに向かって「お前を奪われるのが怖い」と語っていた。しかし何でも買ってくれた父親だが、ひとつだけ絶対に買ってくれないものがあった。それがペットだ。7歳のときに、シーヴァーが子犬を拾って帰ったとき、なんと父親は彼女の目の前で子犬の首をひねって殺したのだった。
■絞り込み
ホッチは、事前に「犯人のボディランゲージを観察する」という情報をリークしたうえで、住民集会を開く。欠席者をあぶり出し、シーヴァーの経験を足がかりに犯人を絞り込もうというのだ。絞り込みの要素はさらにもう1点。犯人はガレージの扉から侵入しており、リモコンをどのタイプの家でも開くよう改造できる技術者だ。集会にこなかった男性住民18人に、住民でもあるルイス刑事、警備部長を足した20人がガルシアの捜査の対象となった。しかしなんとその住民集会の最中に新たな犯行が発生。ホッチは再度、ルイス刑事はもとより、被害者家族まで含めた住民男性71人全てを捜査対象として見直すよう指示する。やがて被害者家族のひとり、ドリュー・ジェイコブスが、IT技術者で、傷害で逮捕された経歴があることが判明。ルイス刑事から、彼には夜中に外をほっつき歩く習慣があり、妻が殺害されるまでは第一容疑者だったという情報がもたらされる。
■犯人と加害者の娘
その頃、シーヴァーはひとりで、ジェイコブス家にいた。被害者のPCを返しに出向いたのだが、10年前に父が殺した被害者家族に伝えられなかった謝罪の言葉を、かわりに今の被害者家族に伝えたいと思ったのだ。しかし彼と話すうちに、シーヴァーはドリューこそが犯人であると気づく。そこにやはりプロファイリングからドリューにたどり着いたホッチから電話が入る。さりげなく自分がジェイコブス家にいることを知らせる。ドリューがナイフを向けたとき、シーヴァは「娘さんには怒った顔を見せないで、もし見せたら一生あなたを許せない」と説得、さらに自分がシリアルキラーの娘であることも告白した。そこにBAUが到着、ナイフを捨てずに向かってきたドリューをホッチが射殺、こうしてシーヴァーも無事に救出され、事件は解決した。

【格言】
「子供の頃は『大人になれば強くなれる』と思っていたが、大人になるということは弱さを受け入れることだ。人は生きている限り弱いものだから」アメリカの作家マデレイン・レングル(ラングル)の著書、Walking on Water: Reflections on Faith and Art の一節。
「子供はまず両親を愛する。成長するにつれて、批判するようになり、時には……許すこともある」オスカーワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』の一節。オスカー・ワイルドは第2シーズンの4話、最終話についで3回目。初登場のときにも触れたが、女の子の誕生を望んでいたオスカー・ワイルドの母は、幼少時代の彼に女児の服を着せて育てた。これが後の彼の人生に大きな影響を与えたとも言われている。
【ゲートコミュニティ】
周囲を高い塀で囲い、ゲートを設けて車や歩行者の流入を厳格に制限し、防犯性を向上させた住宅地。日本ではあまり馴染みはないが、アメリカでは1980年頃から盛んに作られるようになり、現在、約5万箇所存在する。
【ゲストスター】
ドリュー・ヘイコブス役は、『ゴースト天国のささやき』でジムの魂が転生したサム・ルーカスを演じていたケニース・ミッチェル。ルイーズ刑事役のアレックス・フェルナンデスは『プリズン・ブレイク』のシーズン3などに出演してる。
【アシュレイ・シーヴァー】
帰りの飛行機の中で、ホッチにスタンドプレーを注意され「二度とやりません」と答えたシーヴァー。ホッチの返答は「忘れるなよ」。これって次がある、つまり転属決定ってことですか? さてこのシリアルキラーを父親に持つ捜査官、アシュレイ・シーヴァーを演じるのは、1980年生まれのレイチェル・ニコルス。メイン州オーガスタ出身で、高校時代はフランスに留学。ニューヨーク大学とコロンビア大学で経済学と心理学を学び、在学中にスカウトされモデルとなる。2000年『オータム・イン・ニューヨーク』でスクリーン・デビュー。FOXチャンネルのドラマ『ジ・インサイド』の若きプロファイラー、レベッカ・ロック役に抜擢。『エイリアス2重スパイの女』の第5シーズンにもエージェントとして登場しています。

2012.3.21|エピソード・ガイド|コメント(8)トラックバック(0)

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コメント

今回の事件はすごく深層をついた話ですねFBIの訓練生見たときジョディフォスターに似てると思いましたが!!{羊たち・・・)これからが楽しみですね、アメリカのFBIや警察は採用の時家族調査とかで落ちたりしないんですね。やはり個人主義の社会からでしょうね

投稿: まりあ | 2012年3月21日 (水) 02時25分

ドリューをホッチが射殺した後に流れる挿入歌はなんというのですか?
シーンにぴったりマッチしていてとても気に入りました。

投稿: うた | 2012年3月25日 (日) 23時28分

御自身で探されたら如何ですか。感想投稿する所だと思われますが……… ↓↓↓↓↓↓↓↓

投稿: 匿子 | 2012年3月26日 (月) 18時59分

私も最後の挿入歌気に入りました!誰のなんて曲なんでしょうね?

ホッチがかっこよかったです!

投稿: 志乃 | 2012年3月29日 (木) 00時53分

今回から登場のレイチェル・二コルズ。既に震災メッセージに出てましたね。ずっと誰なのだろうと、引っかかってました。これですっきりです。JJの抜けたところを上手く埋めていって欲しいです。

投稿: とわのうた | 2012年3月31日 (土) 11時13分

匿子さん
別にここで挿入歌の質問してもいいじゃないですか。感想を書くとこだけ。って決まってるわけじゃないし。なんかそのことをコメントにのせるってなんか心狭いって感じですよ(笑)

投稿: なな | 2012年4月 2日 (月) 08時10分

こんにちは~今頃のレスですが・・・
Five Finger Death PunchのFar from Homeという曲と思いますよ。

そりゃこの曲何々、と延々にあれば別ですが
自分も第2シーズンの多重人格のラストの曲(Band of HorsesのThe Funeral)がすごく印象に残った事を思えば、
同じファンとして良いじゃないですか。

投稿: トバイアス・ヘンケル | 2012年4月17日 (火) 15時55分

ドリューの射殺後、シーヴァが写し出されている時の挿入歌は誰の曲なのでしょう?
沁みました。

投稿: よしか | 2016年1月 3日 (日) 22時18分

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