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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月28日(火)S6#7『2番目の男』

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■トウモロコシ畑の死体
インディアナ州ジョンソン郡のトウモロコシ畑で、この1ヶ月半に3人の女性の遺体が発見された。3人とも、州内のストリップ・バーのダンサーで、金曜日の夜、店を出て車に乗るまでの間に姿を消し、日曜日に殺害されている。3人目の被害者メレディスはかなり抵抗したようで、全身に防御創があり、爪の裏から2種類のDNAが採取された。1人目の被害者は6週間前に失踪、2人目はその3週間後、3人目は2週間後。そしてその1週間後である昨夜、4人目のステファニー・ウィルソンが姿を消した。タイムリミットは日曜の夜。それまでに犯人を見つけないとステファニーも殺されてしまうのだ。現地のソルターズ保安官はFBIの介入にも露骨に迷惑顔だった。事件をマスコミに伏せており、ストリッパーへの蔑視も隠そうとしない。被害者家族への配慮を欠いたその態度に、ホッチは不信感を抱く。一方、ストッリプ・バーとトウモロコシ畑に出向いたロッシたちは、店のカメラ映像や状況から、犯人が3人以上のグループであると分析。やがてリードが店の防犯カメラの映像から、犯人グループが1人のリーダーを擁す3人組である確証をつかんだ。
■プロファイル
犯人は地理や地元の情報に明るい地元の人間。群れのリーダーの影響が強く、あとの2人は完全に操られている。DNAが2人分しか検出されていないことから、少なくとも1人は殺害に関与していない。金曜日に誘拐し、日曜に殺害するのは、平日を避けているということ。また彼らがストリップ・バーに行く時間帯は、もっとも料金の安い時間帯でもある。金が無く、若い客層に自然に溶け込み、平日は動けず、さらに夏が過ぎてから事件が始まった。犯人は大学生だ。BAUの分析はつづく。年齢は10代の後半から、20代半ば。リーダーは最年長で、州外の人間で過去に同じような罪を犯している。「副官」はリーダーに対して極端なまでの忠誠心を示し、もう一人は群れの「新入り」。忠誠心が薄く、群れの目的に疑問を抱き始めている。やがてリーダーはこの新入りを足手まといに感じ、排除しようとする。そうして群れは崩壊しはじめる。ガルシアがDNAの照合を全国規模に広げたところ、ルイジアナ州で発生した連続レイプ事件とマッチした。この事件では他のDNAも検出されており、逮捕目前に地元の若者2人が姿を消していた。過去にパートナーを殺害しているなら、今回もまたやるに違いない。
■群れの崩壊
その頃、BAUの分析通り、犯人たちの群れには亀裂が生じはじめていた。マスコミに事件の情報が漏れ、ニュースを見た犯人グループの2人、クリスとスコットは、そこではじめて、リーダーのマイケルが拉致した女性を殺してたことを知ったのだ。中でも一番最後に群れに加わったスコットは動揺し、誘拐したステファニーにも同情的な態度をとりはじめた。それを見たマイケルは、スコットをトウモロコシ畑に連れ出し、なんとクリスに彼の殺害を命じた。「新入り」が「副官」に殺害されたのだ。スコットの遺体が発見されたのは、これまでの場所とは遠く離れたトウモロコシ畑だった。スコット・ケイガンはアーンストローム大の2年生だった。しかしガルシアがアーンストローム大の学籍簿とルイジアナで検索したが該当者を見つけることはできなかった。犯人はなぜこれまでの捨て場所から遠く離れた畑を選んだのか。見張りの警官は目につくようなところに配備されてはいなかったのに、いつもの場所を避けたのは、犯人に情報が漏れているからではないか。そう考えたBAUは検索対象を副官に変更。地元出身でフラタニティやスポーツ団体を追い出され、警察の捜査状況を知りうるコネクションを持った人物で調べたところ、なんと、ソルターズ保安官の息子クリスの名前が浮上する。
■副官とその父
やがてクリスとスコットがいたフラタニティに、ルイジアナ出身のマイケル・コシーナという学生がいたが、女子学生にいかがわしい行為をしたために追放、さらに教授と喧嘩をして、退学していることが判明する。このマイケルこそが群のリーダーなのだ。保安官とBAUはマイケルの自宅に急行。家から出てきたマイケルとクリスは、ステファニーに銃をつきつけながら逃走しようとする。保安官が息子の説得に失敗すると、BAUは女性であるプレンティスに交渉させ、ふたりを混乱させようとする。マイケルがかつてのパートナーを殺害していることを知りクリスが動揺すると、なんとマイケルは銃口をクリスに向ける。その瞬間、保安官はマイケルを射殺。さらに拳銃自殺しようとするクリスの腕を撃ち抜いた。事件後、ホッチは保安官に「クリスのそばにいて、彼に償い、彼に償わせる」ようアドバイスする。

【格言】
「群れは、恩恵より影響を与える者をリーダーとして選び出し、そのリーダーは群れによって虚栄心と必要性を満たすのだ」革命期のフランスの軍人で政治家。後に皇帝となったナポレオン・ボナパルト(1769年8月15日-1821年5月5日)の言葉。
「ヒーローがいなければ、この世は凡人だらけでどこまで行けるのか誰もわからなくなる」ユダヤ系アメリカ人の作家バーナード・マラマッド(1914年4月26日-1986年3月16日)の言葉。『修理屋』『奇跡のルーキー』(映画『ナチュラル』の原作)などで知られる。
【ゲストスター】
2番目の男クリス役は『ボーンズ骨は語る』のインターン、ウェンデル・ブレイ役で注目を集めるマイケル・グラント・テリイ。スコットは映画『AI』のマーティン(冷凍保存されていた本当の子供の方)や、ディズニーのドラマ『リジー&Lizzie』のリジーの弟マットなど、子役から活躍しているジェイク・トーマス。ステファニーは『90210新ビバリーヒルズ青春白書』のナオミの取り巻きのひとりモーガンを演じていたシェリリン・ウィルソン。メレディス役のジャスティン・エザリックは、数々のビデオ作品に出演するネットアイドルで、iJustineという名前で知られている。2010年に映画専門サイトIndependent Criticsが選出する「最も美しい顔トップ100」に選ばれた美貌と、コミカルな内容で人気沸騰。『ロー&オーダー』などにも出演している。
【ペーパーレス】
なんとBAUの資料が今回からペーパーレス化! ガルシアの魔法でタブレットをチームに配給。「レッドセル」で、ミーティングに使われるコンソールに感心していたガルシア。BAUにハイテクの波が押し寄せるのも近い……のかな。今後の展開が楽しみですね。
【親子】
前回にひきつづき、今回も親子関係が物語の鍵。これまでずっと横暴な父であったソルターズ保安官に対して「職場では厳しく統制をとっても、家に帰ると息子にありったけの愛情と理解を示すよう努めています」と語るホッチ。ホッチの一家を襲った悲劇を思うと、「そばにいて、彼に償い、彼に償わせる」という言葉もあわせ、とても重く響きますね。

2012.2.29|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

はじめまして。

主犯挌・マイケルに命じられて、友人をトウモロコシ畑で殺してしまい、罪責感に悩んで、保安官に携帯で連絡しようとして留めてしまう大学生のスコット。

しかし、その履歴が マイケルに分かって、何故 ああいう展開になるのだろうか?

筋の流れでは、たしか パトカーの緊急配置とかの情報が、漏れているとあり、(も一つ 疑問なのは、父子の関係が断絶しているのに、夕食の会話で 父親である保安官が、そんな機密上のことを口外するのか?)

スコットが、保安官の息子であることは、知っている上で、犯行を計画していなきゃ どう考えても おかしいのでは?

むしろ、オヤジの保安官の動きは どうなのかと、尋ねて 行動するのじゃあ ないのでしょうかね。

疑問が 沸いてしまていたので、一筆とりました。 (乱文を失礼致しました)

投稿: ric | 2012年2月29日 (水) 12時42分

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