クリミナル・マインド

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

ABOUT クリミナル・マインドについて

CATEGORY カテゴリー

WRITERS プロフィール

三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月21日(火)S6#6『デビルズ・ナイト』

6

■火を武器として扱う殺人鬼
ミシガン州デトロイト。この街では、ハロウィン直前の3日間をデビルズナイトと呼び、人々はマスクやコスチュームを身につけて、お祭りを楽しんでいた。しかし70年代より騒ぎが高じて何百件もの放火事件が発生。昨今は「デトロイトポリス」という千人規模
のボランティアグループを組織して、その対策に当たったこともあり、火事は減少の傾向にあった。ところが過去2年、デビルズナイトの3日間に、1晩にひとりの人間を誘拐し、生きたまま焼き殺す連続放火殺人事件が発生。今年も初日に同様の事件が発生したため、BAUに捜査協力の要請が出された。しかし放火犯は「常に火をみたがっている」ものであって、1年に3日しか活動しないということは考え辛い。この犯人にとって火は単なる武器であり、放火犯のプロファイルは当てはまらない、BAUはそう分析した。
■怨恨による処刑?
被害者はいずれも顔にマスクをつけられ、ガソリンをかけて生きたまま焼かれていた。ホッチは、被害者の顔がマスクで覆れていたことから、一連の犯行は怨恨による処刑であり、犯人と被害者に接点があると分析する。ロッシはその後、昨夜、殺害されたトニー・トレルの妻に認知面接を行い、犯人と思わしき人物が顔にひどい火傷をおっていたことを聞き出す。しかし捜査陣が犯人に辿り着く前に、新たな犯行がおき、幼い娘の目の前から父親が誘拐された。拐われたクリストファー・エドワーズは、建築業を営んでおり、モーガンとロッシはガルシアに、エドワーズの下請けの業者から、溶接工など火に関する業種、デトロイトポリスのボランティアなどの項目でクロス検索を指示。ガルシアが本領を発揮し、ケイマン・スコットという人物が浮上する。
■ケイマン・スコットという人物
ケイマンは元ギャングで数々の逮捕歴があったが、2004年に足を洗ったらしく、その後は犯罪歴もない。ところが2005年、交通事故でひどい火傷を負い、2ヶ月間昏睡状態がつづき、その間に住んでいたアパートも失っていた。そして交通事故の相手こそが3年前の第一の被害者で、さらに彼を追い出したアパートの大家が昨夜殺されたトニー・トレルだった。捜査陣はケイマンの住居に急行するが、その頃、ケイマンはエドワーズを路上でバーナーで焼殺し、姿を消した。まだケイマンを傷つけた一番憎い相手が残っているのではないか。そう考えたモーガンは、ケイマンの住居で手がかりを捜索、彼の日記帳に女性の写真が挟まれているのを発見する。写真を拡大したガルシアは、その背景に写っているのが、市内のジェイモーズというダイナーであることをつきとめる。
■親子
しかし捜査陣が到着したとき、ジェイモーズには火の手があがっていた。ホッチは応援を待たずに店内にとびこみ、間一髪のところ店主のジェイモーを救出。瀕死のジェイモーは、ケイマンの狙いが娘のトレイシーであることをホッチに伝えた。ホッチらはトレイシーは育ての親である叔母夫婦の家に急行する。叔母夫婦の家に現れたケイマンは、ガソリンやバーナーを手に、自分を捨てたトレイシーを責めたてた。さらに彼女に子供がいることを知り、その裏切りに逆上する。一触即発の状況下に到着したホッチは、トレイシーに本当のことを話すよう促した。なんと子供の名前は、ダニエル・ケイマン・アンダーソン。父親はケイマンだったのだ。彼女はケイマンの子供を産み、ひとりで育てていたのだ。その事実を知り、絶望の中に一筋の光を見出した彼はバーナーを置き、投降した。

【格言】
「人に傷を負わせるときには、復讐心が失せるほど、徹底的にやるべし」『君主論』で知られるイタリア・ルネッサンス期の政治思想学者ニッコロ・マッキャヴェリ(1469年-1527年)の言葉。
「愛は何をも厭わない。どんな困難も物ともせず、己の力以上のことに挑み、決してあきらめることをしない。この世のすべてが当たり前であり、不可能はないと信じているから」中世の神秘思想家トマス・ア・ケンピス(1380年-1471年)の著作『キリストにならう』の三章の一節。『キリストにならう』は、全世界で聖書のつぎに読まれている本と言われ、日本でも1596年に『こんてむつす・むんでぃ』という題で翻訳紹介されている。細川ガラシア夫人が愛読していたことでも有名。
【デビルズナイト】
今回の事件の背景となっているデトロイトのデビルズナイトは、実際にアメリカで大きな社会問題となっている。この馬鹿騒ぎは1940年ごろから始まり、最初は住宅に卵や腐った野菜、汚物を投げるといった悪戯や破壊行為だったが、それがやがて1970年代には放火に発展。1980年代の後半には、デビルズナイトの3晩で800件もの放火が発生した。1995年にデトロイトの市職員が「エンジェルズ・ナイト」と呼ばれるプロジェクトを始動。5万人のボランティア自警団を使ってパトロールを強化し、現在は百件程度の被害にまで減少している。
【すべては主の手の中に】
エドワーズ父娘が歌っている曲は原題He's Got The Whole World in His Hand。自然も世界もそしてあらゆる人が主の手の中にあると歌うアメリカの黒人霊歌。シンプルな曲で、父娘が歌ってるメロディーでほぼ全曲。
【ヒーロー】
娘トレイシーを守ろうと命をかけたジェイモー。息子の存在に救いを見出し、武器を置いたケイマン。親子の絆を考えさせるエピソードのしめくくりは、ジャックとホッチのハロウィンだ。スパイダーマンはやめて、本当のヒーローの仮装をすると宣言したジャック。ホッチの前に現れた彼の扮装はブラックスーツにネクタイ。「誰の仮装?」という質問に、ちょっと悪戯っぽい笑顔で「これはパパだよ」と答えたジャック。それを聞いたホッチの嬉しそうな表情がなんともほほえましいですね。

2012.2.22|エピソード・ガイド|コメント(7)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503483/53998574

この記事へのトラックバック一覧です: 2月21日(火)S6#6『デビルズ・ナイト』:

コメント

久しぶりにホッチの笑顔が見られた回でしたね☆

投稿: ウォルシュ | 2012年2月22日 (水) 11時21分

ホッチとジャックの微笑ましいやり取りにほっとしました。

このまま幸せな日々が続いて欲しいですhappy01

投稿: SESAME | 2012年2月22日 (水) 16時21分

ラジオのDJの「FM99デトロイト!」の後に流れる曲の情報ってわかりますか?

投稿: ゆか | 2012年2月23日 (木) 13時51分

シーズン6の最後に流れるテロップの時にかかっている曲教えてくださ~い!よろしくお願いいたします。ペコリ

投稿: てまり | 2012年2月26日 (日) 15時53分

チャット方式好きじゃない。
自力で探してらっしゃいますよ。
感想を投稿するところじゃないでしょうか。

投稿: ななし | 2012年2月27日 (月) 00時12分

ホッチ、良いお父さんしてるネ(*^^)v。

投稿: Kぴ | 2012年2月28日 (火) 14時11分

ジャックとホッチの心温まる会話にホロリときてしまいました。
ジャックのヒーローはアーロン・ホッチナー!

投稿: あおち | 2014年6月 1日 (日) 05時24分

コメントを書く