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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


1月31日(火)S6#3『殺しの記憶』

3

■悪夢ふたたび
ヴァージニア州ブリストルで若い女性の遺体が相次いで発見された。被害者カラ・カークランドとジェニー・デリリーには、拷問とソドミー行為の痕跡があり、死因は電気ショックによる感電死だった。さらに犯人から、両親や近親者へ電話を強要させられており、その犯行手口は、以前ロッシが担当した「ブッチャー」によるものと酷似していた。ブッチャーは、1985年から1993年にかけて、ブロンドで20代の女性、20人を殺害。地理的プロファイルから犯行エリアを特定。その地域在住のブロンド女性に警告を出したことから犯行が止んだため、逮捕には至らなかった。しかし、当時のプロファイルの犯人像は40代後半の白人男性であり、生きていればすでに70代。年齢を鑑みるに、今回の犯行は模倣犯によるものと考えられた。
■ふたり組の模倣犯?
ジェニーはドラッグストアの駐車場、カラはアパートの庭で掠われた。しかしかつて、ブッチャーは言葉だけでたくみに被害者を誘いこんだのに比べ、今回は殴打して力ずくで誘拐するなど、犯行にかつての手際の良さがみられなかった。ブッチャー事件では、13人が留守電に、5人が直接誰かに電話をかけ、その際に「楽しかった」という言葉を強要されていた。今回もブッチャー事件同様、ふたりは電話をかけさせられているが、そこには「楽しかった」という決めゼリフはなかった。しかしその後、過去のメッセージを検証し直したロッシとリードは、ジェニーのメッセージの中にブッチャー事件の最後の被害者と同じセリフがあることを発見する。また、誘拐現場を検証するプレンティスとモーガンは、状況から犯人はふたり組と分析。それは遺体に残された二種類の刃物による傷とも合致した。
■「わたしは楽しんだ」
やがて3人目の被害者ヘザー・ラングリーが発見された。遺体は、ブッチャー事件最後の被害者と同じ場所に遺棄されていた。ホッチは、決めゼリフがないこと、それにブッチャーはナルシストであり、チームを組むとは考えられないとして、模倣犯のプロファイルを採択する。しかしロッシはこの事件にブッチャーが関わっているという直感を捨てきれず、独自の視点から事件を分析。やがて彼は、主犯と共犯者の関係は親子であるという結論に到達する。ブッチャーが息子をパートナーとして育て、完全に支配しているのだ。そしてヘザーの父親に残されていた留守電に、「わたしは楽しんだ」という言葉が録音されており、ブッチャーの犯行であることが確定的となる。
■シリアルキラーの親子
ブッチャーの事件で、誰にも電話をしなかった被害者がふたりいた。リードは、その被害者についても調べることを提案する。メッセージを残さなかったのは、最初の被害者と8番目の被害者だった。最初は試行錯誤の段階だったためと思われるが、8番目の被害者カレン・バックナーには夫も息子もいたのに、電話をしなかったのはなぜか? リードは電話をかけるべき相手、つまり息子が犯行時に側にいたからではないかと推測する。やがてガルシアの調査により、夫のリー・マレンと息子のコルビー・バックナーはふたりとも電気技師であることが判明。かつてロッシが被害者の夫として面会したリー・マレンが、シリアルキラーのブッチャーで、そして息子と共に殺人を再開したのだ。捜査陣はガルシアの調査で判明した親子の自宅住所に急行する。
■アルツハイマー
リー・マレンの家でロッシが見たのは、階段に立ち、失禁する老人の姿だった。なんとマレンはアルツハイマーを患っていたのだ。最後の事件を模倣していたのは、マレンがその犯行を思い出せなくなっていたからだったのだ。しかし自宅には息子のコルビーの姿はなく、「獲物をみつけにいく」というメモだけが残されていた。コルビーが次の被害者をどこか別の場所に監禁していると考えたBAUは、マレンがもらした「レックスウェル」という単語を手がかりに、その場所を特定。精神病院の廃屋に向かったロッシたちは、今にもアナを殺害しようとするコルビーを発見する。ロッシは、父親に支配されたコルビーに向かって語りかけ、彼が10歳ときに自分の母親を殺す手伝いをさせられたことを思い出させた。ショックを受けたコルビーはナイフを下ろし、アナは無事に救出された。

【格言】
「過去の記憶がよみがえるとき、それは必ずしも事実の通りとは限らない」フランスの作家マルセル・プルースト(1871年7月10日-1922年11月18日)の『失われた時を求めて』の一節(らしいのですが、ごめんなさい、どの箇所なのか特定できてません)。第2シーズン『多重人格』のリードの回想シーンで、母親がリードに読み聞かせているのがこの本だ。
「若い頃は、実際におきたことも、おきなかったことも覚えられた。だが今や頭が衰えつつある。もうすぐ実際におきていないこと以外は、何も覚えていられなくなるのだろう。意識がバラバラになっていくのは悲しいが、それを受け入れるしかない」マーク・トウェイン(1985年-1910年)の言葉。これは『マーク・トゥエイン自伝』の中の一節。この自伝、なんと自分の死後100年間は刊行を禁じていたもので、100年が経過した2010年にようやく出版された。
【ゲストスター】
リー・マレン役は、「ヒルストリート・ブルース」のフリロ署長役のダニエル・J・トラバンティ。この役でエミー賞の主演男優部門を2度受賞している。グリーン刑事は「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」でロニー・ガルドッキを演じたデヴィッド・リース・スネルだ。
【コープランド夫妻】
ミズリー州で農場を営んでいた老夫婦、コープランド夫妻は、牛取引詐欺のために、足のつかない流れ者を雇っては利用し、殺害していた。少なくとも5人、さらに7人を殺害しているのではないかと見られている。ふたりが死刑の判決を受けたとき、夫のレイは76歳、妻のフェイは69歳。アメリカ史上最も年老いて死刑判決を受けたカップルである。
【602 JENNIFER JAREAU】
冒頭、JJのいなくなったオフィスの扉からネームプレートをはずすガルシア。切ないですね。ところで602ということは、BAUのオフィスは、FBIの6階、もしくは7階にあるということでしょうか。

2012.2. 1|エピソード・ガイド|コメント(0)トラックバック(0)

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