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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


10月4日(火)S5#23『暗闇の殺人鬼』

23

■停電の夜に
真夏のLA。電力不足による輪番停電が行われていた夜、一軒の民家に男が侵入した。家の主は殴打された末に頭を撃たれて死亡、妻は命こそ助かったが、殴られたうえに、繰り返しレイプされていた。さらにその2日前、80キロ離れたダウンタウンで女性2人が殺害されており、銃の旋条痕から同一犯の犯行であることが判った。しかし犯行は手慣れているものの、被害者の年齢や人種に一貫性がなく、犯人の姿はなかなか見えてこない。やがて3件目の事件が発生。やはり輪番停電で明かりの消えた地区で、犯人は住居に侵入し、幼い少年の目の前で母親を殺害した。BAUは犯人はサディストで、子どもに犯行を目撃させることで、子どもの無邪気さを奪い去っていると分析。犯人にも同様の経験があり、部屋の壁に残されたメッセージに綴りの間違いがあることから、教育を受けていない人物。暗闇でしか殺せない背景には、彼に人の目を気にするような、肉体か何らかの欠陥がある人物と考えた。
■闇の中の犯行
「闇に乗じて犯行を行う」ことこそが犯人の署名的行動であると考えたホッチは、昨年の夏の輪番停電中にカリフォルニアで起きた住宅侵入事件を調査するようガルシアに指示。ガルシアは、さらに捜索範囲を広げて「暗闇や停電に乗じて強盗や殺人を犯し、証人を残した犯罪」で全米を検索。なんと驚くべきことに、この犯人が26年前から、全米で犯行を繰り返してきたことを発見する。始まりは26年前の1984年。夏の南カリフォルニア。サンディエゴの停電の夜に強盗を働き、次はオレンジ郡に移動して強盗と暴行、その後ロンングビーチで人を殺し、さらにサンタモニカへと移動、そこで証人を残した。犯行は徐々に北に移動していったが、犯人はこれまでは一度も同じ街に戻っていないために、連続殺人とは考えられていなかったのだ。
■スパイサーへのメッセージ
犯人はなぜロサンジェルスに戻ってきたのか。それを知るために過去の事件を調査しはじめたBAUは、26年前のサンタモニカでの事件の被害者がスパイサー刑事の両親であることを発見する。スパイサーは事件の記憶を失い、祖父は彼に、両親は交通事故で死んだと教えていたが、スパイサーこそが最初の生きた目撃者だったのだ。大人になり警官になったスパイサーのことを新聞記事で知った犯人は、しかし彼が自分の事件のことに触れないのに激怒し、ロサンジェルスに戻ってきたのだ。幼い頃に父親を失っているためにスパイサーに親近感を覚えていたモーガンは、自ら彼に認知面接を行い、26年前の事件の記憶をよみがえらせた。犯人が侵入した家の壁に残したメッセージは、スパイサーがそのとき犯人から語りかけられた言葉だったのだ。
■犯人との対決
スパイサーに認められたい犯人は、次に彼の家族を狙うに違いない。そう考えたモーガンとスパイサーは急ぎ、彼の娘エリーと妹クリスティンのもとに向かった。しかし時すでに遅く、エリーたちは犯人に連れ去られた後だった。そのとき、事件の影響から輪番停電をとりやめたロサンジェルスで、電力の供給不足による大停電が発生。携帯電話もつながらない、闇と混乱が街を襲っていた。モーガンは犯人は26年前の事件現場にいると推測。ホッチらと連絡がとれないまま、ふたりはサンタモニカに向かった。モーガンの分析の通り、そこでは犯人がエリーとクリスティンを人質に待ち構えており、モーガンは拘束されてしまう。「犯人は子どもを殺せない」縛られたモーガンは必死でスパイサーを説得するが、娘を人質にされたスパイサーは銃をおろして投降。犯人に至近距離から撃たれてしまう。そして犯人はエリーを連れ、モーガンの目の前から、姿を消した。

【格言】
「闇の中から現れし手が、自然を介して、人間を形作った」イギリスの詩人アルフレッド・テニスン卿(1809年8月6日-1892年10月6日)の言葉。引用は、親友の急死に衝撃を受けた彼が1932年から1949年にかけて、書き続けた長詩『イン・メモリアル』の124節の最後の部分だ。
【ゲストスター】
殺人鬼のビリーを演じているのはティム・カリー。ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』のフランク役でメジャーに。地元警察の2人は、共にドラマでFBI捜査官を演じたことがあって、まず先輩捜査官カーツバード役は「プロファイラー/犯罪心理分析官」でVCTFのリーダーのベイリー・マローン捜査官を演じているロバート・デヴィ。マット・スペイサーの方は、「FBI 失踪者を追え」のマーチン・フィッツジェラルド役のエリック・クロース。
【冒頭のシーン】
アバンでかかる曲は、アメリカのシンガーソングライターのレナード・コーエンが1988年にリリースしたI'm Your Man。背景に流れる映像は、最初はニューヨークだがワールドトレードセンターのツィンタワーが映っている。その後セントルイス、グランドキャニオン、ネバダ州のリノ、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを渡り、LAにと犯行の時間と場所が多岐にわたることを示している。
【ナイトストーカー】
モーガンが「ナイトストーカーの再来か」とつぶやく「ナイトストーカー」というのは、「峡谷の侵入者」とも呼ばれたリチャード・ラミレスのこと。1984年から1985年にかけて、ロサンゼルス郊外の民家を襲撃し、暴行、レイプ、強盗などを働き、13人を殺害した。
【シーズン・ファイナル】
あいかわらずのクリフハンガーなシーズン・ファイナル。果たしてモーガンはエリーを無事に救い出すことができるのか、そして犯人の背景には何があるのか。今冬放送予定の第6シーズン第1話をお楽しみに!

2011.10. 4|エピソード・ガイド|コメント(6)トラックバック(0)

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コメント

久々のブログの更新嬉しいです。
それにしても後味の悪いクリフハンガーでした。輪番停電を扱うがゆえの自粛については、模倣犯を危惧してのものかと思ってましたが、ただただ気分が滅入るので…って感じで、当時の日本の状況を考えると、やはり自粛していただいてよかったのかも知れません。
 シーズン6の前に放送してもらえたのでよかったです。この冬を楽しみに、モーガンとエリーの無事を祈りたいです。

投稿: ぴん | 2011年10月 6日 (木) 13時13分

えー!
いつの間に23話を放送しちゃったの?
見逃した方も多数いらっしゃることでしょう。
もちろん私もその一人です。
S6のスタートと共に、当然この最終話も再放送されるんでしょうね?

投稿: キタガワ | 2011年11月14日 (月) 10時33分

私も見逃しましたー!!今頃~!と言う感じ!
シーズン6放送時にぜひ再放送お願いします!!!

投稿: kyon | 2011年11月20日 (日) 03時13分

12月の末に一挙再放送ですね。しかも23話まで! 私も見逃したのがあるので楽しみです。ありがとうございます!

投稿: ぴん | 2011年11月25日 (金) 10時32分

先月、リードとモーガン来日してたんですねsign01

投稿: 藍 | 2011年12月11日 (日) 00時11分

冒頭の挿入歌はレナードコーエンでしたか!スッキリいたしました、ありがとうございます(o^∀^o)

投稿: urieru | 2011年12月19日 (月) 12時02分

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