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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


4月5日(火)S5#11『復讐の逃避行』

11

■犯人逮捕、そして……
ニューヨーク州ロックポート。銀行強盗の罪で11年間服役したデイル・シュレイダーが、出所してすぐに、ヤク中の女性ステイシー・ライアンを殺害したうえに、自分の娘のジェニーを誘拐した。協力要請を受けたBAUは、現地に赴き、迅速にシュレイダーを逮捕した。一件落着、と思いきや、シュレイダーの護送車がトラックに追突され、護送任務にあたっていた地元警察のバンティング刑事とプレンティスもろとも崖から転落。プレンティスは幸い軽傷ですんだが、シュレイダーはバンティングを絞殺、駆けつけた謎の男と共に逃走した。シュレイダーは90年代に数件の銀行強盗を働き逮捕された。模範囚だったために15年の判決を11年で出所した。しかし出所2日で、殺人2件に誘拐に及んだ。なぜステイシーを殺害したのか、なぜ娘を誘拐した後、すぐにカナダに逃げずに山小屋にこもったのか。そして彼の逃走を助けたのは何者なのか。自分たちはシュレイダーについて何もわかっていなかったという事実に、BAUは愕然とする。
■シュレイダーという人物
やがて、ガルシアの捜査によって、シュレイダーが銀行から盗んだ金がほとんど回収されていないことが判明する。カナダに逃走しないのは、この、金を手に入れるためだったのだ。シュレイダーが逮捕された状況に着目したBAUは、シュレイダーの逮捕と入れ違いに司法取引で無罪になった強盗がいつことを突き止めた。男の名前はダン・オーティ。強盗同士はプランを売買することがある。シュレイダーはオーティがプランを買ったうえ、警察に売られ、彼のことを恨んでいるに違いない。しかしBAUがオーティの元にたどりついたのは、シュレイダーと協力者が彼を殺害した後だった。シュレイダーがオーティンを殺害しようとした際に、協力者は、オーティの妻子を庇うように、2階に閉じ込めたことが判ったさらに認知面接を受けたプレンティスは協力者がシュレイダーから自分を庇って助けてくれたことを思い出した。それだけではない。そんな善人がなぜ、シュレイダーのような悪党と組み、彼を助けているのだろうか。
■協力者の正体
シュレイダーを動かすのは力と金への欲望。そして恨みだ。11年、模範囚として服役、その間にじっくり計画を練っていた。そして出所してすぐに相棒と組み、自分の娘を誘拐しに行く途中で薬物中毒の女を殺した。シュレイダーはどうやって善人を自分の仲間に引きこんだのが。隠している金は、殺人3件の共犯になるほどの金額ではない。シュレイダーが、実の娘を誘拐では冷静さを失うほどの執着を見せたことから、BAUは、彼が復讐のために家族を人質に共犯者を従わせているのではないかと推理する。そこでシュレイダーの裁判や逮捕に関与した司法、警察関係者を洗い直し、シュレイダー側の証人の中に、出廷しなかった人物を発見する。ジョーイ・ショートというその人物の経歴から、BAUは彼が潜入捜査員であった可能性に行き当たる。ジョーイ・ショートと同世代の警察学校の名簿から、潜入捜査員になった可能性のある人物に絞り込み、プレンティスが写真を確認。協力者がジョー・マラーであることをつきとめた。マラーには妻と子供がふたりいた。
■家族はどこにいる!?
金の隠し場所がわかればシュレイダーを見つけることが出来る。そう考えたBAUは証拠品が保管されている警察署に出向いた。そこでは、なんとジョー・マラーが入れ違いで出て行ったところだというのだ。モーガンとプレンティスは、駐車場で、車を発進させようとしていたシュレイダーとマラーを発見。制止の声を聞かず、プレンティスに銃を向けたシュレイダーは射殺された。シュレイダーに家族を誘拐され、その居場所がわからないマラーは半狂乱となる。BAUはそんなマラーを落ち着かせ、シュレイダーがマラーの妻子を閉じ込めている場所を探る。鍵は殺されたステイシーにあると考えた彼らは、ステイシーが殺害された現場周辺を捜索、廃屋の中からマラーの妻と二人の子供を無事に救出した。

【格言】
「恩義より恨みを返す方が人にはたやすい。感謝は重荷だが、復讐は喜びだからだ」タキトゥスニューヨーク生まれのアメリカの作家・随筆家ワシントン・アーヴィング(1783-1859)の言葉。「リップ・ヴァン・ウィンクル」や「スリーピー・ホロウの伝説」などを収録した『スケッチブック』で有名。
【格言その2】
「クリミナル・マインド」の見所である格言を犯人が引用する、ちょっと本末転倒な展開が今回のエピソードの特徴。まず「羊が狼に平和を求めるのは正気じゃない」は、英国の聖職者トーマス・フラー(1608年-1661年)の言葉。「ためらいは行く手に壁を作る。大胆さがそれを壊し、恐怖を打ち破る。恐怖は権威を生む」シュレーダーが語る『力の法則48』というのは、ロバート・グリーン、ユースト ・エルファーズの啓蒙書The 48 Laws of Powerのこと。『権力(パワー)に翻弄されないための48の法則』のタイトルで翻訳されている。パワーゲームを勝ち抜く方法が描かれており、アメリカでは1998年に刊行された。
【ゲスト・スター】
ジョー・マラー役は、「ライ・トゥー・ミー 嘘は真実を語る」でジリアン・フォスターの元夫アレックスを演じているティム・ギニー。デイル・シュレイダー役は、「OZ/オズ」のトバイアス・ビーチャー役のリー・ターゲセン。地元警察のバンティング刑事は、「L.A.ロー」のシーズン7~8に登場した弁護士ダニエル・モラリスや、「プロファイラー/犯罪心理分析官」で爆弾処理のプロフェッショナルのニック・クーパーを演じたA・マルチネスだ。
【ホッチ復帰】
チームを存続させるためにチームリーダーを自ら辞し、ヘイリーの死後、現場から離れていたホッチが、ついにBAUのチームリーダーに復帰! リーダーとしての才能を発揮したモーガンだが、ホッチの復帰を心より歓迎。父を亡くし、女でひとつで育てられただけに、ジャックを思うホッチの気持ち、そしてジャックの寂しさが人一倍よくわかるモーガン。エピローグのホッチとモーガンの心温まるやりとりが素敵ですね。
【(500日)のサマー】
明日、4月6日。マシュー・グレイ・ギュブラーが出演した映画『(500日)のサマー』が、WOWOWに登場します! 監督は若手注目株のマーク・ウェブ。ミュージック・クリップを数多く手がけ、本作品で映画監督デビュー。批評家に絶賛され、『ジ・アメイジング・スパイダーマン』の監督に抜擢された。物語は、草食系男子のトムと、「恋なんて絵空事」と言い切る現実主義でモテ女子なサマーのすれ違う500日を、ポップな音楽にのせてに描いたラブストーリー。マシューは、トムの悪友、ポールを演じている。リードから天才性を抜いたような、オタク系で普通の男子の役です。お見逃しなく!

2011.4. 5|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

マラー役の俳優さん、最初「マイケル・J・フォックス?」かと思いました。よく似てると思うのですが!!

投稿: でぶっち | 2011年4月19日 (火) 23時27分

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