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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


3月1日(火)S5#6『その眼は見ていた』

6

■眼球をくり抜く殺人鬼
オクラホマシティーで、4日前に81歳の男性、2日前に17歳の少女2人が相次いで殺害された。最初の被害者ジョン・オヘロンは鈍器で頭を数回殴られ、死体は雑木林に捨てられていたが、17歳のミーガン・チャートウとビナ・スカルトは頸動脈を切られ、駐車場で発見された。被害者のタイプも手口も異なるが、どの遺体からも眼球がくり抜かれ、持ち去られていた。犯人はいったい何のために、眼球を持ち去るのか。チームは、最初の犯行には怒りがあるが、2番目の犯行には個人的な恨みはないことから、オヘロンの背景から犯人にたどり着く手がかりを探し始める。しかしオヘロンは特に誰かの恨みを買うような人物ではなく、少女たちとの間にも何ら接点はなかった。
■切除技術が上達
検視によって、オヘロンの眼球は手でひきちぎられているが、少女たちのものは、鋭い刃物で医者並みの手際で切除されていることが判明する。医療関係者、眼科医をリストアップするが、絞り込む材料が足りない。被害者の目玉をくり抜くという行為は精神の破綻を示唆しているが、犯人が正気でないにしては、犯行が乱雑にならず、むしろ上達している。矛盾を孕んだ犯人像に、プロファイルは杳として進まなかった。そんな中、第3の事件が発生。夜間、ジョギング中の女性が、やはり首を切られ眼球を切除されたのだ。事件現場は山中だが、決して人気のない場所ではない。犯人は茂みに潜み、足下に仕掛線を張って、獲物がかかるのを辛抱強く待っていたのだ。まるでハンターのように。
■難航するプロファイル
マスコミが犯人に「アイ・スナッチャー」という通り名を与えために、記者会見とプロファイルの公表の必要が生じた。警察署とマスコミに発表された内容は、「犯人は白人の男性で年齢は27歳から35歳。狩猟ライセンスを持っている可能性があり、血の洗い流しやすい、ワゴン車かカバー付きのピックアップトラックに乗っている。なんらかの医療的訓練の経験者だが、職業レベルには達していない。眼球をくり抜くのは、なんらかの成し遂げたい目的があってのことと考えられる」というものだった。マスコミを通じての警告の甲斐もなく、第4の犯行が発生。夜間の公園で、若いカップルが殺された。ところが今回は、眼球がくり抜かれたのは女性だけで、男性の眼はそのまま残されていた。男性には防御創が多数あり、左目にも裂傷があった。左右一対の完璧な眼球ではないことが、くり抜かれなかった理由ではないか――そう考えたモーガンは、犯人は剥製師だと推理する。
■剥製師
ガルシアが、最初の被害者オヘロンが、6週間前に市内のロイド剥製店に宛てて小切手をきったことを突き止めた。ロイド剥製店の店主は4週間前に死亡しているが、息子のアールには軽犯罪と動物虐待の前科があった。やがてアールは、友人の目を抉ろうとして学校を退学。その後、学校に戻ることもなく、就職もせずに父親に頼りきって暮らしていたことがわかる。その父親を亡くし、家も差し押さえられ、そのストレスが彼を犯行に駆りたてたのだ。ロイド剥製店に踏み込んだ捜査陣は、床の血だまりと、動物の剥製に埋め込まれた人間の眼球を発見する。眼球は剥製を完成させるために、くり抜かれていたのだ。やがて犯行場所はいずれも配達先の近くであることが判明。伝票にあった配達先を訪ねたホッチらが、今まさに新たな犯行に及ばんとしていたアールを発見。逮捕した。

【格言】
「あなたの右の眼が罪を犯させるなら、抜き出して捨てなさい」マタイによる福音書第5章20節
「あなた自身が平穏の中に暮らしていれば、死に神の手は届かない」シーク教の教祖グル・ナーナク(1469-1539)の言葉。
【ハーバート・マリン】
ハーバート・マリン(1947年4月18日-)は、1972年の10月にバットを使って男性を撲殺したのを皮切りに、翌73年の2月まで13人を殺したシリアルキラー。自分は世界を救うために選ばれたという妄想に囚われており、大地震や津波から人々を守るために、人を殺し続けた。終身刑の判決を受け、カリフォルニア州の刑務所に服役している。
【新チームリーダー誕生】
ホッチの自主的な降格を受け、チームリーダーとなったモーガン。今までホッチが片付けてきた書類仕事から、セクション・チーフのストラウスの相手まで、責任と慣れない仕事を抱え、かなりてんぱった様子。「ストレスいっぱいだけど、潰されてはいない」というのがJJの見立てだが、ひとりホテルにも戻らず、警察署のソファーで寝起きする状態。見咎めたロッシからは「こういうのは今回限りにしろ」と釘をさされるし、口にこそしなかったが、ホッチもしっかりチェック。そのホッチは、犯人逮捕の際に応援を待たず単独で突入。モーガンがチームリーダーらしく「応援を待たなきゃだめだろ」と注意しても、「お前なら待つか?」と、平然と切り返す。いつもの逆な展開に、プレンティスならずとも、おもわず笑っちゃいますよね。
【ハンター】
狩猟やハンター絡みの事件といえば、思い出すのは第2シーズンの21話「殺人ハンター」。アメリカ社会と隔絶し、ハンティングだけを教えられ、善悪も知らないまま育ったマルフォード兄弟が人間狩りをはじめた、というエピソード。一般的な日本人からするとハンティングなんてゲームの中だけのことですが(それも狩る対象はモンスター)、アメリカでは日常、もしくは日常のお隣に存在するものなんですね。

2011.3. 1|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

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コメント

最後のガルシアがかわいくてよかったですね。ガルシア&モーガンは不滅です。
ホッチとモーガンの最後の会話も面白かったです。
ただ、動物を食べるわけでもなくハンティングして剥製にする気持ちまったくわかりませんね。
こうゆう事には動物愛護協会やシーシェパード(って海の生物だけ?)みたいな組織は何もいわないのかなぁ?なんてドラマと関係ないことを思ってしまいました。

投稿: march | 2011年3月 2日 (水) 00時08分

ガルシアとモーガンにほっこりしました!こういう温かさが、クリマイの暗さを救ってくれますね~。モーガンのリーダーっぷりはあんまし違和感なくてよかったです。プレッシャーがすごそうでしたがそのうち慣れるのかな。ホッチはリーダーしてた時よりむしろ生き生き動いていて、みてて楽しかったです。笑うエミリーになんだ?と笑うホッチに癒されました。今季のクリマイは事件以外のとこも充実していて、面白いですね。

投稿: sala | 2011年3月 2日 (水) 09時05分

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