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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


2月22日(火)S5#5『墓場のゆりかご』

5

■被害者は出産していた!
ニューメキシコ州のフリーウェイ沿いで、女性の遺体が発見された。被害者はクリンスティン・テイラー。薬物依存症の家出人で、3年前に州内で失踪。死因は窒息で、手首と足首には縛られた痕があった。この5年間に州内では、同一の犯人によるものと見られる事件が3件発生。いずれも被害者の女性はハイティーンのブロンド女性で、手足には、鎖で縛られた痕があった。さらに殺された女性は3人とも、妊娠させられ、赤ん坊を出産した数分後に殺害されている。一見、性的サディストによる犯行に見えるが、拉致から殺害まで平均2年あり、犯行は用意周到、衝動もコントロールされているなど、異常な点が多々あった。プレンティスは、赤ん坊の遺体は発見されていないことから、犯人の狙いは女性ではなく赤ん坊の方ではないかと推測する。
■目的は赤ん坊
クリスティンをはじめ、殺された3人には逮捕歴もあり、乱れた生活を送っていたはずだが、遺体は、薬物が抜けてまるで健康であるかのように見えた。しかし検視の結果、クリスティンは何度も流産をしていることが判明。さらに流産防止や母乳促進のために薬が投与されていたこともわかり、赤ん坊が目的であることが裏付けられる。子供を計画的にブラックマーケットに流しているのではと考えたBAUは児童保護局に問い合わせるが、担当の女性は人身売買組織の存在を否定する。養子に出されるときに子供のDNAが採取されることを知ったBAUは、被害者の遺体を再検査、最初の被害者モニカ・ウィンマーの体内に臍の緒が残されており、そこから子供のDNAを採取し照合をかけた。当初は、DNAが合致する子供は発見されなかったが、JJの発案で近隣の州まで捜査範囲を拡大したところ、モニカの娘がアリゾナで4年前に養女に出されていることが判明した。
■プロファイル
しかしモニカの子供は、業者を介した養子縁組ではなかった。犯人は、子供を売ったのではなく、教会の前に捨てていたのだ。殺害だけ見ると典型的な性的サディストだが、赤ん坊に対しては慈悲深くさえある。プロファイルの発表は、子供が発見されたアリゾナ、そしてニューメキシコ両州の警察で行われた。「犯人はカップル。男の方は典型的なレイプ犯だ。この暴力傾向は結婚によって妻に集中。しかし性的サディストは、素直な妻では満足仕切れず、数年前、最初の誘拐を行い被害者を監禁した。やがて殺さずにはいられなくなった男は、妻と契約を結んだ。男は若い家出人を拉致、レイプして殺し、その赤ん坊を妻がとる」
■犯人の妻
リードはモニカの娘が捨てられていたのが長老会派の教会であることに着目。被害者の死から2週間以内に、同じ長老会派の教会に捨てられた子供がいないか調べたところ、3人の捨て子が見つかった。それらの地理的プロファイルから犯人の居住場所を絞り込んだ。しかしそれだけではなかった。捨てられたのは全て女の子だったのだ。犯人は男の子を手元に残し、女の子を捨てているのだ。さらに被害者に与えた薬が全て、乳癌の治療薬であることがわかった。そこでガルシアが、最初の誘拐が起きた頃に、妊娠した乳癌の患者で、性的暴行の前歴のある男と結婚している女性を捜したところ、ロバートとリンダのライマン夫妻の名が捜査線上に浮かび上がる。リンダは妊娠8ヶ月で男の子を流産していた。ライマン邸に急行した捜査陣は、ロバートと産まれたばかりの赤ん坊を抱くリンダを逮捕。居間でTVを見ている4歳の少年と、地下室に監禁されていたキャロルとジュリーを保護した。

【格言】
「メリーゴーランドに乗った子供はなぜ一回りするたび親に手を振るのか、そしてなぜ親は手を振り返すのか。それがわからなければ、人間を理解できない」アメリカのジャーナリスト、ウィリアム・D・タメウスの言葉。
【ゲストスター】
最後に誘拐されたジュリーを演じているのはメイ・ホイットマン。4歳でデビューした子役スターで、映画「インデペンデンス・デイ」では大統領の娘役、「素晴らしき日」ではジョージ・クルーニーの娘役を演じている。また「CSI:科学捜査班」「コールドケース」など数々のTVドラマにも出演している。キャロル役のハリー・ハーシュは、「ER」のマークの娘レイチェル(シーズン8以降)が印象深い。モニカの母役のダイアナ・スカーウィッドは、映画「サンフランシスコ物語」で主人公のガールフレンドを演じ、アカデミー賞の候補にもなった。「プリズン・ブレイク2」「LOST」などに準レギュラーで出演している。
【子供を産ませる性的サディスト】
ゲイリー・ハイドニックは、S2#5「消えない傷跡」でも話題になったシリアルキラー。1986年11 月から5ヶ月にわたり、6人の女性を誘拐、自宅地下に監禁し、暴行・虐待を加えてふたりを殺害した。犯行の動機は結婚衝動と子供への執着で、黒人女性を 10人によるハーレムを形成し、自分の子供を産ませようと考えていた。殺した一人を調理し、ドッグフードに混ぜて他の女性に食べさせたなど、犯行の異常さがアメリカを震撼とさせた。1988年に死刑の判決を受け、1999年に刑が執行された。一方の、ヨーゼフ・フリッツルは、オーストリア人。1984年から24年間にわたり、自分の娘を、自宅の地下に監禁。19回妊娠、7人の子供が生存している。2009年に精神科施設へ送致し終身刑とする判決が下った。
【BGM】
ラストシーンでかかる音楽はアメリカのシンガー・ソング・ライター、クリス・ミルズのSuch a Beautiful Thing。
【カール・セイガンならどうする?】
カール・セイガン(1934年11月9日-1996年12月20日)は、地球外知的生命体探索計画(SETI)の推進者として知られる天文学者。映画化もされたSF小説「コンタクト」の著者としても有名。非科学的なことや、トンデモ系に批判的なことでも有名。インターネットを検索したら、カール・セイガンの顔写真にWhat Would Carl Sagan Do? の頭文字WWCSDの文字を配したグッズやTシャツなども販売されていました。
【ホッチ、チームリーダーを辞任!】
夜遅くJJは、ホッチの部屋で、ホッチとセクション・チーフのストラウスが、深刻な様子で言葉を交わす姿を目撃する。翌日、朝からモーガンの携帯には、ホッチからのメールが次々に届く。さらにホッチは、今回の事件についても、モーガンに予備のプロファイルをまとめるように要求したり、逮捕プランを書かせたり。モーガンはすっかりホッチにいびられているような気分。ところが事件解決後、ホッチは驚くべき決断をモーガンに伝えた。「今週いっぱいでチームリーダーから降りる」と。彼は、自分が他所に飛ばされて、チームが解体されてしまうのを防ぐために、リーダーをモーガンに譲るというのだ。これが、もうひとつの愛する家族を守るためにホッチが下した苦渋の決断なのだ。そしてこれによってモーガンも、チームの切り込み隊長「ミスター・ドアッキック」なだけではいられない立場に。

2011.2.22|エピソード・ガイド|コメント(4)トラックバック(0)

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コメント

母は強しですね。
娘を殺害された老夫婦のおばあちゃんが、孫のことを思って引き下がるところに愛を感じました。

ホッチはだんだん落ち着いてきた感じで、いつもの冷静さでモーガンにリーダーを譲る選択をしましたが、やっぱりリーダーはホッチがいいなぁ。

投稿: march | 2011年2月23日 (水) 00時07分

キャロル役のレイチェル、すごく懐かしい!!出産する役をやるようになるなんて、びっくりです。
ホッチは早く元どおりになればいいけど…

投稿: でぶっち | 2011年2月23日 (水) 18時44分

ホッチまわりの色々が印象的でした…事件もいつもよりは救いのある感じで良かったです。捕らわれていた2人の励まし合いと頑張りがすごく好き。でもとりあえず来週からの冒頭ナレーションが気になったり…元リーダー?(苦笑)acting chief/モーガンの成長に期待です。

投稿: Tango | 2011年2月23日 (水) 22時47分

WOWOW3月号のクリミナルマインドのあらすじ欄で「モーガンが初めてリーダーを務める事件…」的な表現があったので、てっきりストラウスに『モーガンをリーダーに』と言われたのかと思ってました。もっとひどい話だったんですね…。
私もイントロのキャスト紹介が変化するのか、気になってます。(^_^;) でも、一時的措置なら、変わらないのかなぁ~とも思ったり。
しかし、ホッチの仕事量ったら、ハンパないッスね…。


ところで、今回のエピで疑問が…。

1)キャロルが最初に産んだ男の子の行方
→映像でも台詞でも表現がなかったけど、どうなったんだろう…?
2)誘拐された女の子
→キャロルは茶髪。ってことは、誘拐された女の子は金髪碧眼とは限らなくて、たまたま捜査中に上がったのが金髪碧眼の子達で本当はもっと被害者がいるという解釈でいいのかしら?


それにしても、JJは広報担当なのに特攻役もやるなんて、銃の練習をしてるのか、余計な心配しちゃいました…。(>_<)

投稿: さかさま | 2011年2月24日 (木) 18時00分

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