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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


5月4日(火)S4#18『リーパー』

18

■死神との契約
10年前に21人を殺害、ボストンを震撼とさせ、姿を消した殺人鬼リーパー。ある夜、その捜査を指揮した老刑事ショーネシーに呼び出されたホッチは、死期を悟った病床の彼から驚くべき事実を告白される。なんと彼は10年前に、殺人鬼と契約を交わしたというのだ。契約の内容は「俺を追うのをやめれば、俺も襲うのをやめる。お互いの命がある限り」というもの。ショーネシーは自分が死ねば契約は満了し、またリーパーは犯行を再開するというのだ。ほどなくしてショーネシーは息をひきとり、懸念は現実のものとなった。ボストンで若いカップルがリーパーに殺害され、現場にリーパーの署名が残されていたのだ。
■雑食系シリアルキラー
リーパーは、95年から98年にかけて、ボストンで21人を殺害した。犯行場所は夜間の人気のない道路。罠をしかけて車を停止させ、被害者に近づいて殺害する。犯行は知的で、手際がよく、サディスティックだが、手口、被害者の性別やタイプや年齢はばらばらという、雑食系シリアルキラーだ。ただし、若い女性の被害者に対しては時間をかけて殺すなど、ティーンエイジャーを好む傾向がある。リーパーを突き動かしているのは支配欲。被害者の持ち物を奪い、次の被害者の身につけさせるのも、捜査陣に自分の力を誇示するための行動である。しかし犯行を重ねるうちに、それだけでは満足できなくなり、ショーネシーと契約し、支配することで、殺しに勝る力を得た。しかし、ショーネシーが死に、その勝利を知る者がいなくなったために、犯行を再開したのだ。
■生存者
殺されたカップルは19歳のニーナと23歳のエヴァン。エヴァンは射殺だが、ニーナは46回刺されていた。ニーナの腕から時計が消えており、エヴァンの顔には本人の物ではない眼鏡がかけられていた。その眼鏡は、9人目の被害者で、リーパー事件の唯一の生存者ジョージ・フォイエットのものだった。チームはフォイエットを保護すべく、彼の所在を探すが、リーパーを怖れるフォイエットは、事件後、ガルシアをしても追跡できないほど見事に自分の足跡を消していた。しかしホッチは、リーパーの本を書いたジャーナリストのコルソンから、フォイエットの住所を聞き出して、ロッシと共に会いに出かけた。未だにリーパーから受けた肉体的、精神的な傷が癒えない様子のフォイエットは、一緒にいて殺されてしまった恋人に、プロポーズしようとしていたこと、事件後、いくつもの偽名を使い、複数の家を持ち、慎重にリーパーを避け続けてきたことを語った。

■リーパーからの電話
コルソンから、リーパーがショーネシーとの契約書のコピーを送りつけてきたこと聞いたホッチは、自己顕示欲の強いリーパーを焦らすために、そのことを発表しないように頼む。ホッチの読みは的中し、その夜、焦ったリーパーがホッチに、ショーネシーと同じ契約を結ぶよう要求。ホッチが断ると、彼は路線バスを襲撃し7人を殺害した。リーパーは襲撃したバスの窓に、複数の数字を書き残していったが、やがてそれがフォイエットの隠れ家の住所の一部であることが判明する。捜査陣はフォイエットを保護すべく、手分けして隠れ家に向かう。当たりを引いたのは、地元警察のオマラとモーガン。しかし彼らはリーパーに襲われ、オマラは殺害されてしまう。後から駆けつけた人々が見つけたのは、気を失っていたモーガンと、フォイエットのものと思われる夥しい量の血痕だった。
■リーパーの正体
なぜリーパーはフォイエットに固執するのだろうか。そこに犯人にたどり着く鍵があると考えたチームは、フォイエットが襲われた事件を再検討する。殺害された恋人のアマンダは、19歳の大学生で、フォイエットは、彼女が履修していた授業の助手。そしてプロポーズしたというわりには、2人は出会ってから4週間しかたっていないことが判明。フォイエットの証言に不審感を抱いたチームは、フォイエットが使用してきた偽名を検索。彼が高校、大学の代用教員を務めており、女子生徒に対する不適切行為で停職になっていることを突き止めた。十代の女性に異常な関心を持つ男――フォイエットこそが、リーパーだったのだ。彼はアマンダを殺害、その後、現場から離れた場所から救急に電話し、車で現場に戻ると、救急の到着時間と出血量を計算して、自分自身を刺した。そして被害者のふりをして、捜査に関わってきたのだ。ガルシアがフォイエットに会いに行っているはずのコルソンの携帯の位置を割り出し、チームは急行。コルソンに銃をつきつけ、自分の記事を書かそうとしていたフォイエットを逮捕した。

【格言】
「運命はひとつの災いを与えるだけでは満足しない」ローマ時代の作家プブリリウス・シルスの言葉。
「人は人生における過ちを集めて、運命と呼ぶバケモノを作る」19世紀のベストセラー作家ジョン・ホッブス (1867年11月3日-1906年8月13日) の言葉。ジョン・ホッブスという名前はペンネームで、実はボストン生まれの女性だ。
【ゲストスター】
フォイエット役はC・トーマス・ハウエル。あの「E.T.」で兄妹の友人タイラーを演じて自転車に乗り、その後「アウトサイダー」の主演でスターとなり、「新三銃士」ではアトスの息子ラウルを演じた。コルソンは、「ミッシング ~サイキック捜査官~」でFBIワシントン支局長ポロックを演じたジャスティン・ルイス。
【シリアルキラー対プロファイラー】
シリアルキラーとの契約によって追い詰められ、酒に浸り、それが原因で命をおとしたショーネシー。「彼はリーパーの22人目の被害者だ」ショーネシーの部下や同僚たちにそう語るロッシ。しかし、その後、自責の念から事件に背を向けようとするホッチには、死んでお詫びしたいならどうぞとばかりに自分の銃を差し出す。「もし君が、ショーネシーやギデオンみたいに、全部自分のせいにしたいんなら、勝手にしろ。でもそれは良心の呵責じゃない、ただのエゴだ」と言い切り、さらに「俺たちは仕事をするだけ。俺たちが仕事をやめたら、他の誰かがやる。俺は身をもってそれを知った」と続ける。冷徹な分析者であると同時にロマンチストだったギデオン、責任感が強く誠実で思い詰めがちなホッチ、一度は職場を離れたが故に合理性を身につけたロッシ。最近、ロッシが魅力的なのは、彼の立ち位置や性格が明瞭になってきたためでしょうね。しかし、「そんなにわかっているなら、なぜ何人も殺させた?」というフォイエットに、「殺したのはお前だ。お前の意志だ」と敢然と言い切りながらも、その後、コルソンに「あんたは(だいじょうぶか)?」と聞かれたときのホッチの表情がなんとも複雑。やっぱりそう簡単には割り切れないですよね。
【オトナの会話】
そんなホッチとロッシの緊張感あるやりとりのあと、「あまりに芝居がかってません?」「別れたかみさんにもよく言われたよ」「何番目の?」「全員」という、バツイチとバツサンのオトナな会話も楽しい!
【逮捕、そして脱走】
10年がかりで自らの血を集め、隠れ家の床にまき、自分の死を偽装しようとしたフォイエット。しかし彼が10年かけて準備していたのはそれだけではなかった。彼はマサチューセッツ州の刑務所を調べ、見取り図を用意し、逮捕にも備えていたのだ。逮捕後間もなく、彼は計画通りに、刑務所を脱走。逮捕時に彼が口にした「バンディよりビッグになる」という不気味な宣言の真意は。そして、気を失っていたがためにリーパーに殺されずに済んだが、バッヂを奪われてしまったモーガンの、そしてホッチの心中は……。さまざまな不安要素を孕んだまま、リーパーとの対決は先に持ち越される。恐怖の再登場を乞うご期待。

2010.5. 4|エピソード・ガイド|コメント(10)トラックバック(0)

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コメント

ホッチの涙、エミー賞授賞式で流れていたのはこのエピソードのシーンでしたか。

もし目の前にホッチがいたら、かける言葉が見つかりません。
そしてタイミング悪く居合わせた被害者も。

ホッチの苦悩はプロファイラーになった時から、10年も前から始まっていたのですね。

プロファイラー歴10年ということは、”87年の卒業アルバム””1つ下のヘイリー・ブルックス”ってセリフがあったから、ホッチは68年生まれ?と考えると30歳くらいでプロファイラーに?
検事はどのくらいやってたの?
FBI入局から何年でプロファイラーに?
ホッチの生年月日って出てきましたっけ?
どなたか教えてください。


トーマス・ギブソンの演技がすごい!と思いながらクリミナル・マインドを見ています。表情の演技がとても細かくて、感情を表に出さないという役だからかジェスチャーが少ないので、その分さらに細かい表情が引き立っていると思います。

>コルソンに「あんたは(だいじょうぶか)?」と聞かれたときのホッチの表情がなんとも複雑。
こんな風に表情だけの演技には特に俳優トーマス・ギブソンの素晴らしさを感じます。


>JoeMantegna
”Season six comes on is Sept.”
わーい♪

投稿: ホッチKISS | 2010年5月 5日 (水) 00時59分

今回のエピ…もしかして!?!?と思いながら、見てました!
…確かに…犯人が、被害者装うことは…多々有りますよね。
でも…10年掛けて血液溜めるなんて…

モーガンのバッチは!?
リーパーの行方は!?


トーマス・ギブソン=彼を知ったのが[シカゴホープ(今と髪型が違いますが)]その後「ダーマ&グレッグ」での、彼の笑顔にヤラレました。

投稿: Lead | 2010年5月 5日 (水) 01時14分

NCSIやCSIの見過ぎでしょうか
10年かけて溜めた血液って、分析でおかしいとわからないのでしょうか?分析に時間がかかるのかしら。怖くて早送り、でも心が落ち着いたら、しっかり見ます。JJファンとしては、ホッチの指示の前にすでに手配完了。さすが!

投稿: kitilyou | 2010年5月 5日 (水) 16時07分

記憶が曖昧かしっかり考えて見てなかったか…今回の話の中でもBTK殺人鬼?って出ましたが、どのシリーズで出てるか教えて貰えますか?

投稿: プチJJ | 2010年5月 5日 (水) 17時15分

この事件はホッチがプロファイラーになった時じゃなくて主任プロファイラーになった時の事件と言っていたのでプロファイラー歴はもっと長いんじゃないでしょうか!

生年月日は出てなかったと思いますが…


CSIで、乾いてから蒸気で戻った血液がバレてなかったので腐りさえしなければ分からないのではないでしょうか?


BTKキラーって実在の殺人犯だと思ってました…

ギブソン氏…クリミナルマインド観てからダーマ&グレッグ観るとギャップでより笑えますよ…同じ人とは思えないぐらいの演技の幅ですよね!!

投稿: オクト | 2010年5月 5日 (水) 20時39分

BTKキラーは実在のシリアルキラーでは?
http://www.way2real.com/us/serialkiller/dennisrader.html
そんなの知ってるよ!だったらすいません(笑)

確かコピーキャットのエピソードでも話が出てましたよね

投稿: ドラッカー | 2010年5月 5日 (水) 22時14分

ありがとうございます。調べてみました!!本当にまだまだビギナーですm(__)m

投稿: プチJJ | 2010年5月 5日 (水) 22時43分

そうでした、”主任”プロファイラーになった時でしたね。
そうなると68年頃生まれ説が正しいと仮定すると、検事だったのはかなり短期間?
”初仕事は大使(エミリーの母)の護衛”って言ってたから最初からプロファイラーとして入局したわけではなさそうだし。


>ギブソン氏…クリミナルマインド観てからダーマ&グレッグ観るとギャップでより笑えますよ…
クリミナル・マインド見てからD&G見ると俳優ってすごい!と思うと同時に癒されます。屋上から水風船を落とすいたずらする時の笑顔なんてクリミナル・マインドでは見られませんよね。
私としては「フリントストーン2/ビバ・ロックべガス」もホッチとのギャップを楽しむならお薦めです!

「ミステリー・グースバンプス」のAJはかわいいし、「ライフアクアティック」のマシューはもじゃもじゃ頭と目の下の隈がなんとも・・・、「痩せゆく男」のマンテーニャのニセFBI捜査官とか、クリミナル・マインドを見たあとで昔の出演作を見ると楽しいですね!

投稿: ホッチKISS | 2010年5月 5日 (水) 23時20分

トーマス・ハウエル懐かしいですね。
トーマス・ハウエルといえば私の中では「アウト・サイダー」です。あの映画には今ではメジャーになった俳優さんたちが沢山でてますよね。スティービー・ワンダーの曲もいいです。
にしても、老けましたねぇ。出演するのを知っていたから分かりましたが、じゃなきゃ最初は分からないかも。
まあ、シリアルキラーの役なので余計かもしれませんが。
最近のロッシいいですね。頼れる存在です。
ホッチ役のトーマス・ギブソンを最初に知ったのは「ダーマ&グレッグ」だったので、最初ホッチ役に違和感がありましたが、私の中で今ではすっかりホッチに染まっていて、今「ダーマ&グレッグ」みたらかなりの違和感なんだろうなぁ。でも「ダーマ&グレッグ」好きでした。

投稿: march | 2010年5月 6日 (木) 11時22分

よく名前が出るサムの息子とかゾディアックとかも有名な連続殺人犯ですよね。


昔の作品は観たいのですが小さい店には置いていなくて…でも更に観たくなりました!頑張って探します!


確かにキャラが違うと違和感がありますよね。グレッグが検事の仕事してる時は多少ホッチに近い気がしましたが(笑

「壊滅暴風圏」では浮気さえしてなければかなりホッチっぽかったかな…

投稿: オクト | 2010年5月 8日 (土) 20時15分

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