■チーム崩壊の危機!
セクション・チーフのストラウスにアリゾナの大学での責任を問われ、2週間の停職となったホッチ。ようやく停職が明けた彼は、ストラウスに異動を願い出る。また、ストラウスから密告者となるよう迫られていたプレンティスは、裏切り者となることを拒否して退職を決意する。そして失意のギデオンは、リードとのチェスの約束をすっぽかしたばかりか電話にも出ない状態だった。メンバーの半分を欠いたまま、チームはミルウォーキーからの出動要請を受けて、現地に向かった。
ミルウォーキーの郊外ウォーワトサでは、この3週間前で5件の殺人事件が発生していた。被害者はいずれも30代の女性で、48時間の監禁の後、心臓を切り取られ、同じ地区に捨てられている。ストラウスの指揮で現場に向かった一行だが、現場経験のないストラウスは、いきなり高圧的な態度で現場の警察とトラブルを起こし、JJとモーガンは頭を抱えた。その頃、自宅で事件の資料に目を通していたホッチは、五件の誘拐は学校の下校時間から15分以内、死体遺棄は始業時間の15分以内に発生していることを発見。犯人は学校関係者だと電話でモーガンに伝えた。
■新たな誘拐事件発生
遺体が発見されたばかりだというのに、さらに新たな事件が発生する。デパートに買い物に出かけた女性が行方不明になったのだ。デパートの防犯カメラの映像を調べたところ、被害者が幼い男の子と一緒に歩いている姿が映っていた。犯行が学校のスケジュールとリンクしているのは、犯人が学校関係者だからではなく、小学生の子どもを囮につかっているからだったのだ。
犯罪の共犯にされた子どもは、ストレスによって異常が出ているのではないか。そう考えた一同は子どもをプロファイリング。学校カウンセラーに、シングルペアレントの家庭で、無口で内向的、母性を感じるような女性に抱きついたり、女性教師から物を盗んだりした子どものリストアップを要請する。しかし近隣地区に限っても、同様の問題を抱える子どもの数はかなりに昇った。そのとき待望の援軍が到着した。ホッチが異動を望む妻・ヘイリーの制止を振り切り、プレンティスを伴ってミルウォーキーにやってきたのだ。しかし二人の協力を得てもなお、絞り込みは困難を極め、ついに6人目の被害者を出してしまう。
■自分を偽る少年
探すべきは問題のある子どもではないのではないか――。シングルペアレントでその親が不安定な場合、子供は逆にいい子を演じるものなのではないか。自らの経験を踏まえたリードの発言を受け、プロファイリングをやり直したところ、ある学校でひとりの少年の名があがった。少年の名前はデヴィッド・スミス。半年前、父親のジョーが治療不能のガンと宣告を受けたというのに、その直後に母親が出奔してしまったというのだ。しかし教室に向かうが一足違いで、デヴィッドは体調不良を訴え、ナースに伴われて帰宅した後だった。
チームと地元警察がデヴィッドの家に急行。しかし窓からデヴィッドの姿は見えるものの、ナースも父親も確認することができない。ストラウスは正当な逮捕の理由がないからと強行突入を反対するが、プレンティスは自分がFBIを辞めたことになっているのを逆手にとって、「勝手に」スミス家を訪問する。入り込んだプレンティスは父親に殴り倒されるが、外に発見の合図を送ることに成功。突入したホッチたちによって、人質も、プレンティスも、そしてデヴィッドも無事に保護される。
■そしてギデオンとの別れ
事件解決後、ギデオンはたぶん山荘にいるというホッチのアドバイスを受けて、リードは山荘に向かった。しかし山荘はすでにもぬけの空で、鳥の写真も本もなにも残されていない。そしてテーブルの上に銃と、「スペンサーへ」と記した封筒が残されていた。
スペンサー
俺を捜してこの山小屋に来るのは、きっと、お前だと思っていた――
【格言】
「あらゆる人の痛みと苦しみを思いやる心を持ちなさい」
ジョージ・ワシントン(1732年2月22日~1799年12月14日)初代アメリカ大統領。
【ジェフリー・ダーマー】
ミルウォーキーの警察で幾度も話題にのぼるジェフリー・ダーマー(1960年~1994年)は、ミルウォーキーで1991年に逮捕された連続殺人鬼。1978年に最初の殺人を犯し、1987年から逮捕された1991年までに、合計で(少なくとも)17人の青少年を殺害した。ダーマーは自宅に連れ込んだ少年を殺害し、屍姦、解体、そして最後には料理をして食べた。終身刑15回分の刑を言い渡されたが、1994年に刑務所内で、神の啓示を受けたという他の囚人によって撲殺された。
【ゲストスター】
犯人のジョー・スミスを演じているのはエディ・シブリアン。「サードウォッチ」では、愛嬌のあるプレイボーイのジミー・ドーティを演じた二枚目俳優の壊れた演技がむちゃくちゃ怖い! 犯行の動機は、自分の死、妻の裏切りに直面した父親が、息子に喪失感を予行演習をさせようとした、ということなんでしょうか。心臓を切り取って残しておく意味は正直に言ってよくわかりません。心臓がいっぱいあっても、両親の不在によって空っぽになった心を埋めることはできないと思うのですけどね。
もう一人。デパートで誘拐された6人目の被害者のクレアも「サードウォッチ」のレギュラー。第5シーズンから加わった、変わり者の救命師のホリー・レヴィンを演じていたイヴォンヌ・ジャングです。
【リードの車】
リードがギデオンの山荘にやって来るときに乗ってきた車はVOLVO。
【さようならギデオン】
今回、スミス家への突入をしぶるストラウスに、第1シーズンの12話「連れ去られた少女」のときのギデオンの姿が思い出した。あのときも突入する根拠がないのは同様だったが、ギデオンはプロファイルを信じ、ガラスをたたき割って突入。監禁されていた少女を救け出すことに成功。思えばギデオンのプロファイルと決断で、多くの人々が助けられてきたというのに、殺人鬼フランクはそんな彼から仕事に対する自信、客観性を奪ってしまったのだ。
最後のシーン。「いい一日を」ダイナーのウェイトレスとそんな言葉を交わし、旅に出たギデオン。前回、銃を手にした暗澹たる姿から一変、どこか晴れ晴れとした旅立ちの表情に、ほっとした方も多いのではないだろうか。また、絶望的な文言ではじまったリードへの手紙も、最後には「もう一度見つけたいんだと思う。大学時代のような信じる心を。サラに出会った時のようなゆるぎない確信を。ハッピーエンドを信じる力を」という前向きな文言で締めくくられている。さよならギデオン、いい旅を――。
さて、この突然のギデオンの旅立ちの背景はというと、実は第3シーズンの本読みの席にパティンキンが現れず、そのまま本人の強い意志で降板が決定したとのこと。そのため本来は第2シーズンに放送予定だったアリゾナの大学のエピソードに、急遽、山小屋の映像とモノローグを加え、ギデオンの離脱を描いたというのだ。当初、この降板はパティンキンが待遇に不満があったからと報じられたが、彼自身は、暴力を描くような深刻ドラマではなく、もっと明るいコメディを視聴者に届けることに力を注ぎたいからだと語っているらしい。ところでパティンキンは「シカゴホープ」も途中降板した過去があるが、ホッチ役のトーマス・ギブソンはそのときも共演者なんですよね。
2009.1.13||コメント(8)|トラックバック(0)
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この記事へのトラックバック一覧です: 1月13日(火)S3#2 『BAUの危機』:
ギデオンがいなくなってしまったけれど、ホッチもプレンティスも戻ってBAUは生き残った感じでよかったです。
今回の事件は子供を囮に使って、考えられない事件でした。
もちろん、殺人すること自体が一番悪いことですが、子供をそれに使うなんて。。。憤りを感じる事件でした。
実際、子供をつかった事件はあるんでしょうね。悲しい事実です。
あと、今回のインタビューはDr.スペンサー・リード役のマシュー・グレイ・ギュブラーでしたが、すごくかわいかったです。彼のいとこに天才がいたんですね。
他の人のインタビューも楽しみです。
投稿: march | 2009年1月14日 (水) 13時16分
今回、リード役のマシュー・グレイ・ギャブラーのインタビューが放送されてとても嬉しかったです。実はシーズン3はDVDで鑑賞済みですが彼のインタビューはDVDのスペシャルにもないのです。やわらかい色のセーター姿というのも役ではほとんど着ていないのでは?!シーズン4はまた違う展開があるのかなと予感させてくれてまた楽しみです。このシーズン3はJJやペネロペにも変化があってとても面白いです。原版は英語でわからないところも多かったのでWOWOWで吹き替え、字幕版と非常に今から期待しています。
投稿: kotaro | 2009年1月14日 (水) 15時35分
ギデオンって降板しちゃったんですね・・・。話が進めばまた戻ってきてくれるのかと思ってました。とても残念です。
それからホッチの家庭はどうなってしまうのかな~。
投稿: Mirai | 2009年1月14日 (水) 19時22分
ギデオンが無事で何よりです
リードが山小屋に着いて灯りを付け、テーブルに置かれた手紙・バッジ・銃が写った時はとてもホッとしました![]()
それにしても冒頭は最初、誰のラブシーンかと思っちゃいました。あまりにもBGMのBON JOVIと映像の感じがマッチしてて![]()
投稿: ぎっちょ | 2009年1月14日 (水) 22時14分
ギデオンが無事で良かったよぉ~
だけど、降板するんですね![]()
BAUの重鎮的な存在だったので、とても寂しく思います![]()
それにしても、あのオバハン(ストラウスの事です(笑))
ムカつくぅ~![]()
投稿: ゆぅ | 2009年1月17日 (土) 09時22分
ギデオンの降板は知っていたけれどどんなシーンになるかドキドキしてました。
本当に寂しいです・・・
犯人ジョーと被害者クレアを見てサードウォッチを思い出しちゃった!!
投稿: ノア | 2009年1月17日 (土) 17時26分
今更ですが、ブログを見て、ギデオン降板の背景を知りました。
歌を楽しそうに歌う彼の映像を見たことがあります。
それを見たら苦ではなく楽を届けたいという彼の気持ちが理解できたような気がしました。
世の中は暗い話題に溢れてますからね。
せめてフィクションのテレビ番組からは、楽しいこと届けたい。そう思ったんじゃないかな。
投稿: ゆうみ | 2009年4月18日 (土) 13時55分

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あー
ほっとしました。ホッチのこれからは、とても心配だけれど、ギデオンが生きていてくれて、泣きそうになりました。
前回では、最悪の事を考えていたから…。BAU
ファイト
投稿: 由紀枝 | 2009年1月14日 (水) 01時20分