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三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


3月25日(火)S2#12 『疑惑のプロファイラー』 

■モーガン逮捕される!
 母の誕生日を祝うため、休みをとってシカゴに帰ったモーガン。ところが誕生パーティの最中に、地元警察のゴーディンスキー刑事が現れ、モーガンを逮捕する。容疑は殺人。その日、モーガンが地元の青少年センターで一緒にフットボールをし、自宅まで車で送ったダミアンが殺されたのだ。
 モーガン逮捕の連絡を受け、シカゴへと向かったチームは、しかしゴーディンスキーから驚くべきことを告げられる。モーガンはダミアン殺しの容疑者というだけではなく、この15年間に起きた3件の連続殺人事件を疑われており、さらに逮捕の決め手となったのは、ギデオンが行った事件のプロファイルだというのだ。

■ギデオンのプロファイル
 ことの起こりは15年前。空き地で黒人少年の絞殺死体が発見された。しかし手掛かりは何もなく、犯人はおろか、少年の身許すらわからず事件は迷宮入りした。さらに4年前。またもや同一手口で黒人少年が殺害され、解決の糸口を見いだせないゴーディンスキーはギデオンにプロファイリングを依頼。「犯人は黒人男性。25歳から35歳で、土地勘のある者。子供の知り合い、もしくはノーマルに見える人物で、逮捕歴あり。罪悪感を抱いており、今も犯行現場や被害者のもとを訪ねている可能性が高い」という回答を受け取ったのだ。この15年前の最初の事件の第一発見者がモーガンだった。モーガンはその後、近所の人々から寄付を集め、身許の知れない少年の墓を作り、それ以来、足繁く墓地を訪ねていた。さらに彼には、記録抹消されてはいるが逮捕歴があり、多くの項目でプロファイルと一致する。逮捕歴の話を聞くにおよび、ホッチらは、自分たちがモーガンについて何も知らなかったことを思い知らされる。
 モーガンの無実を信じるギデオンは、モーガンは何者かに嵌められたのであり、彼を被害者と見なして事件を洗い直すようにを指示する。しかし肝心のモーガンは、「全てを話せ」というホッチとギデオンの説得にも拘わらず、何かを隠している様子だった。

■モーガンの秘密
 モーガンの実家を訪ねたプレンティスとリードは、モーガンが10歳のとき、強盗を捕まえようとして父親が、彼の目の前で殺害されたことを知る。事件後、荒れはじめたモーガンは、ギャング同士のケンカに巻きこまれ、暴行罪で逮捕されたというのだ。そんな彼を地域の青少年センターの責任者であるカール・ビューフォードが救った。彼は嘆願書を提出して、モーガンの逮捕記録を抹消封印されただけではなく、身許引受人となり、彼にフットボールを教え、まるで実の父親のように彼を気にかけていたという。やがてモーガンはスポーツ奨学金で大学に進学し、故障で選手生命を絶たれるまでは、クォーターバックとして活躍したというのだ。しかしなぜか、モーガンとビューフォードの間は疎遠になっており、もう何年も口を聞いていない。それどころか今回ビューフォードは、ダミアンがモーガンと一緒にいたことをゴーディンスキーに伝え、まるでモーガンを犯人のように扱っている。事件にビューフォードが絡んでいる。ギデオンとホッチはそう睨むが、それでもモーガンは頑としてそのことを語ろうとしない。

■過去との対決
 ホッチと話した後、モーガンは取調室を脱出。ダミアンの親友ジェームズと話すために青少年センターへ赴いた。モーガンはジェームズがビューフォードから性的虐待を受けていることを指摘、さらにかつては自分もジェームズと同じ立場だったことを告白する。さらにモーガンは、チャンスを失いたくないという理由から泣き寝入りする必要はない、ジェームズは既に自分の力だけで道を切り開くことができると力づける。ジェームズは唯一、殺されたダミアンにだけ、苦しい胸の内を打ち明けていたと語った。ビューフォードはダミアンは口封じのために殺し、その罪をモーガンになすりつけたのだった。センターでビューフォードと対峙するモーガン。「私は何人もの子供を助けてきた。私がいなくなったらこの街はどうなる?」なおも傲慢に言い募るビューフォードに、モーガンは、街の人たちと一緒に自分が支えていくと力強く答えた。

【デレク・モーガンの優しさの秘密】
 マッチョ系で、ちょっとプレイボーイ風、優しくて頼りになる兄のような存在のモーガン。第2シーズンに突入し、彼の優しさがクローズアップされてきたが、ついにデレク主役のエピソード登場! 最も表裏のない性格だと誰もが安心していたモーガンの意外な過去が語られる。
 モーガンは10歳で父を亡くし、母と姉と妹という女3人に囲まれて育つ。父の死のショックから荒れた時期もあるが、フットボールに打ち込みスポーツ奨学金でノースウェスタン大に進学。大学のチームでは将来を嘱望された花形クォーターバック選手だったが、2年時に左膝を故障して選手生命を絶たれた。モーガンの心遣いや優しさは、そんな過去の挫折や苦悩あってこそなのかもしれない。
 ところでモーガンが1991年(15年前)に死体を発見した時の年齢だが、モーガン自身を含め、幾度も15の時のことと語っている。ところが、ガルシアが覗いたFBIのファイルには、1973年6月6日生まれとある。だとすると事件のときにモーガンはどれだけ若くても17歳になる。モーガンが年齢を偽っているのか、それともFBIのデータが間違ってるのか、どっち?!

【格言】
「すべての秘密は深く すべての秘密は暗い それが秘密の本質だ」
 コリイ・ドクトロウ(1971~)の小説SOMEONE COMES TO TOWN,SOMEONE LEAVES TOWNの1節。ドクトロウはカナダ生まれのSF作家で、『マジックキングダムで落ちぶれて』が翻訳刊行されている。
「人は理論を事実に合わせず、理論に併せて事実を歪める」
 疑わしい人間にプロファイルの結果を当てはめたゴーディンスキーの話しの際にリードが語ったシャーロック・ホームズの言葉。これはコナン・ドイル「ボヘミアの醜聞」の冒頭、謎めいた手紙を送ってきた人物を推理するよう促すワトソンに対して、ホームズがデータのない状態で推理することを戒めた発言。

【ゲストスター】
 モーガンを追いかけるゴーディンスキー刑事を演じたのは、「サードウォッチ」の警察官サリーでお馴染みのスキップ・サダス。ちなみに「サードウォッチ」のレギュラーでは、シーズン1「テキサス列車ジャック」でヨーカスの夫のフレッド、シーズン2「サイコドラマ」でボスコが犯人を演じている。このあと第19話にはカルロス、来シーズンの第2話にジミー、第8話にはドクも登場。お楽しみに~。

【マジック】
 リードのマジック。実際にリードが何を使ったのかは不明だが、水と発泡性の入浴剤を入れると、フィルムケースがロケットのように飛ぶらしい。実際に実験してご報告しようと思ったのだが、すみません、もう何年もデジタルカメラしか使ってないので、家にフィルムケースがありませんでした。

【音楽】
 モーガン家で唄われるハッピーバスデーの歌は、スティービー・ワンダーのハッピー・バースデーという曲。今やお誕生日ソングの定番だが、もとはキング牧師の誕生日に捧げた曲だそうだ。最後の墓地のシーンで流れるのは、黒人メイプル・ステイプルズのIn Times Like These。ソウル・グループのステイプルズ・シンガーズ解散後、メイプルがソロで出したアルバムHave a Little Faith の収録曲だ。

2008.3.25|エピソード・ガイド|コメント(6)トラックバック(0)

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コメント

 初(祝?)☆モーガン主役エピ!!いやぁ~、実にラストへのもって行き方が巧いですよね~(^_^)すごいゾ!クリミナル!!

 モーガン自身にとっては自分の忌まわしい、封印したい過去であって、それを皆(チーム)に知られるのが嫌だったってだけなんだろうに・・・。ホッチはモーガンを『容疑者』なんて言うし・・・、リードも理論とはいえモーガン犯人説(?)みたいなことをいっててなんか・・・プチショック。

 それに比べて女性陣は今回活躍していたと思います。モーガンのことも、最後まで信じていたし。私、女性キャラでは断っ然プレンティス♥が好きなので今回そこそこに活躍していたので楽しめました。

投稿: ひまわり | 2008年3月26日 (水) 12時16分

モーガンにあんな過去あったなんて!
「すべてを話してくれ」っていわれても、なかなか言えるようなことじゃないですよね。
プレンティスは最初怖かったけど(真ん中分けの髪型も・・・)、今週はいい感じでした。スタイルもいいですね。
リードは空気読めない系ですが、(ケーキ食べたりしてて)かわいいので許してあげてください(;^_^A
リードファンの私です。。。

投稿: march | 2008年3月26日 (水) 16時00分

モーガン衝撃の過去でしたね。
同じ目に会っている子に自分の事を告白した事によって彼の気持ちも少しは癒されるのかな・・・。

サードウォッチのサリー。
予告で来週はサリーが出るのかって楽しみにしてました。
まだまだサードウォッチ出演者が出てくるようなんで楽しみです。

投稿: Mirai | 2008年3月26日 (水) 19時19分

typhoon今回の話は出来が悪かった。
“ホミサイド・殺人捜査課”というドラマにも似たシーンがあった。
ベイリス刑事が幼少時代に叔父に性的虐待を受けており、トラウマを持っていたというものだが。その事はあくまで複線であり、本題ではなかった。今回はそれを主軸にしているため、話の先が見えてしまった。スケールのやたら小さくなってしまっていた。どうせなら、モーガンの所にはホッチナーとプレンティスだけで、ほかは別の事件に行ってもよかった。だいたい同僚の捜査官が捕まっただけで、BAU全員出動なんて、税金も無駄遣いですね

そして、モーガンが容疑者として逮捕された時点で、捜査官としての資格は剥奪されるのでは・・・しかも取調べで拘留中に脱走するなんて、無茶苦茶です。懲戒免職どころか、公務執行妨害?!は免れないでしょう。
それに犯人の逮捕の根拠が曖昧で、単に勢いで捕まえたように見えた。
しかしこのドラマの犯人は、毎回、クズ中のクズだなぁ。
しかし、今回の話の出来は悪かった。
次回に期待したいですね。

投稿: らいこう | 2008年3月26日 (水) 20時22分

ゴーディンスキー刑事役の「サードウォッチ」のサリー。
前回のボスコに続いて、吹き替えの声も同じで、ちょっとうれしい気持ちになりました。
WOWOWの粋な計らいに感謝です!

投稿: ウォルシュ | 2008年3月27日 (木) 20時34分

モーガンの辛い過去。
いつもの明るいキャラからは想像できなかったな。
ラストシーンに少し救われました。
でも、今回一番気になったのはモーガンの家でひとりだけケーキを食べてたリードです。
普通、あの状況でケーキ食べないでしょ。
リードファンだから許すけどね。

投稿: TEAM Reid | 2008年3月30日 (日) 01時49分

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