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WRITERS プロフィール

三村美衣
(みむらみい)

書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。


6月24日(火)S8#24『レプリケーターの正体』

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■レプリケーターの帰還

合成麻薬の事件が解決した夜、クワンティコのガルシアのシステムがレプリケーターの侵入を受けた。ホッチはニューヨークに滞在中のBAUのメンバーに緊急招集をかけるが、ストラウスには連絡がつかない。ロッシがホテルに駆けつけるが、部屋にストラウスの姿はなく、窓が開け放され、床にはミニバーのボトルが散乱していた。一度はアルコール依存症に陥ったストラウスだが、ロッシはサイドテーブルの上に残されていた断酒記念のメダルを手に、ストラウスが再び酒に手を出すはずがないと断言する。ホッチの携帯にストラウスから着信が入るが、しかし電話をかけて来たのはレプリケーターだった。緊急車両のサイレンの音から、電話を掛けてきた場所を見切ったホッチは、ストラウスを発見する。しかしレプリケーターに薬物をもられたストラウスは、そのままホッチの腕の中で息を引き取った。

■ストラウスが仕掛けた罠

ストラウスの命を奪ったのは、エクスタシーとメタンフェタミンの合成薬だった。レプリケーターはさっそく解決したばかりの事件を模倣したのだ。レプリケーターは電話で、ヘイリーを殺害したフォイエットの名前を出して、ホッチを挑発した。しかしヘイリー殺害の一件は公開されておらず、BAUは犯人が内部の人間ではないかと考えはじめる。検視の際にストラウスの腕に、数字の8が刻まれているのが発見される。レプリケーターからのメッセージと見られるが、しかしBAUが解決した事件にそんな事例はない。ホッチは、内部犯行であることを察知したストラウスが、罠を仕掛けたのではないかと推測し、彼女が提出した報告書を検証。やがてデトロイトで起きたフィル・コナーの事件に「被害者の手首に8の字の傷」という改竄が加えられているのが発見される。つまりこの報告書を読んだ人間の中に、レプリケーターはいるのだ。ホッチは司法省の議員にコンタクトをとり、この2年間に報告書を読んだ人間の名前を入手する。

■レプリケーターの正体

ストラウスの検視にたちあったロッシがオフィスに戻ってきた。机の上にあった報告書を手にとって読んだロッシは、心配して様子を見に向かったモーガンに銃を向けた。書類にはストラウスの腕を傷つけたワイングラスにモーガンの指紋がついていたと記載されていたのだ。ロッシの取り乱し方は尋常ではなく、ホッチは、彼が薬を盛られたことに気がつく。やはりエクスタシーとメタンフェタミンの合成薬が、報告書に付着していたのだ。皮膚からの吸収だったためにロッシの命には別状はなかった。ストラウスとロッシに盛られた薬は同一だが、ニューヨークで出回ったドクターデスとは別物で、もっと苦しむように調合されていた。生化学者で連邦議員でハッカー。果たしてレプリケーターとは、何者なのか……。わざわざニューヨークでストラウスを狙ったことには理由がある。そう考えたBAUは再度一連の事件を検証する。模倣はサイレンサー事件から始まった。ブレイクが転任してきた最初の事件だ。犯行のきっかけはブレイクの着任ではないか……。ブレイクとストラウスの間に溝ができた炭疽菌事件は、2001年にニューヨークで起き、炭疽菌は封筒で届いている。レプリケーターはこの事件で、ブレイク同様に不当な扱いを受け、復讐の機会を狙っていたのではないか。ストラウスの報告書を見た議員とそのアシスタントの中で、2001年当時にニューヨークにいて、現在も存命の人間はたった1人だけだった。ジョン・カーティス。ブレイクと同期で入局したが、炭疽菌事件の後降格され、地方に飛ばされた人物だった。

■レプリケーターとの対決

BAUは2機のヘリに分乗し、ジョン・カーティスが所有するヴァージニア郊外の広大な邸宅に急行する。しかしカーティスはヘリの自動操縦に侵入しヘリを不時着させ、機内からブレイクを連れ去った。BAUが屋敷に突入すると、彼女は椅子に繋がれており、邸内には爆弾が仕掛けられていた。解錠の文字は6種類で8個。数字と呼応する言葉は「ツークツワンク(zugzwang)」だ。リードは解読が簡単すぎることに疑問を抱きつつ解錠する。戒めを解かれたブレイクが動いた瞬間、圧力センサーが作動、扉が閉まり爆弾のカウントダウンが始まる。「ツークツワンク」、つまり動かないのが最上の手だったのだ。ガルシアとケヴィンが通信妨害で信号を妨害し爆発を遅らせる。その間に、薬物の影響のために一足遅れて現場に到着したロッシがチームを救出する。一行は退避するが、しかしロッシはひとり現場に残り、レプリケーターが確認のために戻ってくるのを待っていた。逃げられないと悟ったレプリケーターは、扉を閉めてロッシを道連れにしようとする。しかしロッシは予め、扉の間にストラウスの断酒メダルを挟み、扉が完全に閉まらないようにしていた。「ツークツワンク」。ロッシはそう言う館を脱出、その直後、レプリケーターごと邸宅は爆発する。

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2014.6.24|エピソード・ガイド|コメント(7)トラックバック(0)

6月17日(火)S8#23『ホッチナー兄弟』

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■ショーンからの電話

ニューヨークでベスとの休暇を楽しむホッチの元に、弟のショーンから電話が入った。ショーンはシェフになる夢を諦め、今はエディンバラというクラブでバーテンダーをしているが、その彼の目の前で、女性客が目や鼻から血を流して死亡したというのだ。警察はエクスタシーの過剰摂取で片付けようとしていたが、ショーンは身体中から血を吹き出すという異様な症状と、さらに先週、元カノのリンダが同じ症状で死亡していることに不審感を募らせ、兄に助けを求めてきたのだ。ガルシアの調査で、ニューヨークで先週に同様の事件が3件起きていたことが判明。事件はこれで終わらないと見たBAUはニューヨークへと向かった。

■死の合成麻薬

BAUの予想は的中、今度はクラブのパーティイベントで6人の若者が死亡した。彼らはドラッグの効きが遅かったために、量を追加し、過剰摂取を起したのだった。検視の結果、ドラッグにエクスタシーの他にメタンフェタミンが混ぜられていたことが判明する。最近出回りはじめた合成麻薬で、メタンフェタミンによってエクスタシーの効果が隠れ、過剰摂取事故が相次ぎ、問題になっているものだった。しかしリンダも、先週死亡したエリック少年も、ドラッグを使用してはいなかった。やがて家族での食事中に、ハチェット夫妻が血を流して死亡する事件が発生。夫妻が食前に飲んだワインボトルから、エクスタシーとメンフェタミンが検出される。何者かがワインに合成麻薬を混入、エリックやリンダは、そのワインを飲んで死亡したのだ。

■ワインへの混入

エリックとハチェット夫妻が飲んだワインは、どちらもエディンバラに出荷されたものであることがわかり、BAUはエディンバラの誰かが、ワインボトルに薬物を入れたと推測する。事件の重さを痛感したショーンが捜査協力を申し出、隠しマイクを身につけて戻って、店長のセインとオーナーのピーターズにかまをかける。ピーターズはワインを全て捨てるようにセインに指示するが、パントリーに向かったセインはワインのケースから、一部だけを引き抜いて処分しようとする。なんと、セインはレイプ目的でワインに薬を仕込んでいたのだ。セインはショーンに2本を廃棄させ、さらにもう3本入ったケースがあるはずだとパントリーを探すが発見することができない。リンダの死がセインのせいであることを知ったショーンは激昂、BAUが突入してセインは逮捕されるが、オーナーのピーターズは逃走。ショーンも現場から姿を消してしまう。

■真相

その夜、ピーターズが、喉に合成麻薬を流し込まれ殺害される。犯人は合成麻薬でドラッグの使用者を殺そうとしたが、ワインの一件は意図したことではなかったのだ。計画を邪魔されて怒った犯人はピーターズに直接手を下したのだ。ピーターズの死に怯えたセインと従業員は、保護と引き換えにドラッグの入手経路を証言。国内への流通経路が判明する。そしてその経路にあるフランクリン空港の職員を調べたガルシアは、手荷物係スパイアーズの銀行口座に、定期的に大金が振り込まれていることを突き止める。不思議なことに、スパイアーズは4週間前に死亡しているが、その後も口座への入金が続いていた。何者かがスパイアーズを殺害し、なりすましているのだ。ピーターズと薬物に対する憎悪が犯行の動機と考えたホッチは、ガルシアに、空港職員で、最近、家族を薬物によって亡くし者がいないか調査するように指示。ラリー・フェレティッチという職員の娘が、ピーターズの店で、エクスタシーの過剰摂取により死亡していることが判明し、フェレティッチを逮捕する。エリックやハチェット夫妻が飲んだワインは、金に困ったショーンが、毒物が混入されているとは知らずに雑貨店に横流ししたものだった。事件解決後、ショーンはホッチを訪ね、罪を償ってやり直すことを誓う。

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2014.6.17|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

6月10日(火)S8#22『夫婦の誓い』

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■夫が妻を、そして妻が夫を……

デトロイトで2台の車のトランクから、2組の夫婦の遺体が発見された。最初はケイン夫妻、次がギャレット夫妻。拉致から殺害まで約1週間あり、どの遺体にも50ヶ所を超える刺し傷があった。夫婦の傷はちょうど鏡合わせで、場所も数もほぼ一緒で、妻の刺し傷は上から斜めに入っており、夫は水平方向だった。2組の夫婦は身長が異なるのに、刺し傷の向きが同様であることから、ブレイクは、向かいあった状態で夫が妻を、そして妻が夫を刺したことに気づく。犯人は互いに刺しあわせるために、夫婦を誘拐しているのだ。地理的プロファイルを行ったリードは、犯人は夫婦の行動パターンを熟知しており、2人をデート現場から拉致したと分析。しかし、たとえ2人であるために気をゆるめていたにしても、犯人がどうやって同時に2人を制圧したかに疑問が残る。やがて夫婦が拉致、遺棄された自家用車を調べたモーガンとJJは、車がハッキングされ、電子キーが無効にされていたことを突き止めた。

■第6の被害者

やがて第3の被害者メアリー・ハモンドが発見される。しかし今回、拉致・殺害されたのは、妻だけだった。ハモンド夫妻は毎週木曜に同じ店で食事をする習慣があったが、メアリーが拉致された日、夫は急な仕事で行くことができず、彼女はお店で待ちぼうけくらったのだ。これまでとは異なり、メアリーは監禁時間が短く、傷の数も少ない。その傷も全般的に浅く、最後だけは思い切り深くてほぼ即死だった。辛抱強い犯人が、夫と一緒になるのを待たずにメアリー1人を攫ったことも併せ、BAUは、犯人が既に別の男を誘拐していると考えた。そしてその推測を裏付けるように、さらに既婚女性エマ・チャーチルが消えた。「この犯行には第6の被害者。犯人にとって自分の結婚の失敗を思い出させるような男性が存在し、メアリー、そしてエマに対して同じ役割を果たすために生かされている。この第6の被害者の特定が犯人逮捕への近道になる」とBAUはプロファイルを発表する。

■被害者の車の走行履歴

ガルシアの調査で車がハッキングされたのは、拉致の3日前であることが判明する。被害者が車を修理工場や販売店に預けた記録はなく、犯人がどこで車をハッキングしたのかという疑問が浮上する。ホッチは自動車会社のCEOを集め、車の走行履歴の開示を要求する。ためらうCEOに対して、リードはカーナビの使用契約の際にユーザーは走行履歴の情報提供に同意させられていること指摘、ホッチは人命救助を理由にその場での承諾を迫る。こうして走行履歴を手に入れたBAUは、ハッキングされた日に、全ての車がスポーツ公園の駐車場に止められていたことを突き止める。第6の被害者も同じ場所で犯人に目を付けられた人物だと考えたBAUは、行方不明者リストのフィリップ・コナーという人物に着目する。彼の捜索願いが出されたのはメアリー拉致の直後であり、妻とは不倫の末の略奪婚と、犯人を刺激する要素が揃っているのだ。

■彼は被害者ではなく、犯人だ!

フィリップ・コナーの母親を訪ねたリードとブレイクは、彼もスポーツ公園にかよっていたが、それはトレーニングのためではなく、妻のマヤを監視するためであったことを聞く。マヤには何の落ち度もなかったが、略奪婚で彼女を手に入れたフィリップは、マヤがまた同じことをすると考えたのだ。フィリップは精神的に病み、自傷癖もあって、夫婦は既に別居中だった。その話を聞いたリードとブレイクは、フィリップが被害者ではなく、犯人であることに気づく。マヤが去ったことが犯行の引き金、そして3件目で夫を誘拐し損ねたために身代わりを演じ、もともと自傷癖のあるフィリップは、そこで新たな快楽に目覚めたのだ。監禁場所を突き止めるためにフィリップの経歴を調べたBAUは、彼がかつて勤めていたマクロプロセッサ工場が現在閉鎖中であることを発見する。しかし、追い詰めれば、フィリップはエマを殺害するに違いない。そこでブレイクは一計を案じ、妻のマヤを現場に伴う。フィリップはエマを盾にするが、マヤの説得に応じて投降する。

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2014.6.10|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

5月27日(火)S8#21『子守キラー』

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■連続拉致殺害事件

カリフォルニア州ではこの5年、毎年同じ時期に、ベビーシッターと子供が誘拐される事件が起きていた。子供の方は24時間以内に返されるが、ベビーシッターは5月13日に遺体で発見される。死因は熱湯での溺死、遺体にはレイプや焼き痕など、激しい拷問の痕跡があった。最初の被害者だけは、拉致されたのも捨てられたのもグリフィス公園。その後は誘拐場所はカリフォルニア全域にわたるが、遺棄場所はLAだった。唯一、3人目の被害者タラ・リオスだけは、監禁場所から自力で逃げ出して保護されている。しかしモーガンとJJが認知面接を行ったが、トラウマが強すぎて犯人について何も聞き出すことができなかった。そして今年もまた犯行の季節が近づき、BAUは事件を未然に防ぐためにカリフォルニアに飛んだ。しかし、BAUが到着するよりも早く、LAでベビーシッターのジーナ・メンデスと2歳のフィービー・ペイトンが誘拐された。

■プロファイル

犯人はこれまで、死体を遺棄する5月13日にこだわり、この日の4日以上前には動いたことがなかった。しかし今回は二週間前に誘拐を決行。これまでなら24時間で返された赤ん坊も、一向に戻されない。犯人はなぜ、これまでこだわっていた手順を変えてきたのか……。フィービーには重い喘息の持病があって、吸入薬を与えないと生命に関わるために、現場には焦燥感が募った。フィービーを返さない理由に着目するBAUは、犯人の真のターゲットは子供の方で、ベビーシッターと子供の絆にも惹かれているのではないかと分析する。「犯人は白人男性。年に一度という犯行スケジュールを守る辛抱強さがあることから30代から40代。おそらくロサンゼルス在住。日中の人の多い公園で犯行に及んでいることから、社会性があり、人に警戒心を抱かせない。子供を失ったことにより長年ストレスと抱え、心の空白を埋めたいという父性願望に陥っている。ベビーシッターに対して激しい怒りをぶつける原因もそれだろう。大人に対しては情け容赦ないが、子供には極めて同情的」BAUはマスコミを集め、プロファイルを発表。さらにフィービーの両親のペイトン夫妻を記者会見に出し、犯人の父性に訴える作戦に出る。

■封印された記憶

一方、JJとモーガンは唯一の生存者タラ・リオスの元に向かっていた。シアトルで暮らすタラは、ようやく心的後遺症から立ち直りかけたところで、最初は事件について語るのを拒絶していた。しかしTVでペイトン夫妻の記者会見を見た彼女は、被害者のことを思い、協力を申し出る。JJとモーガンは、PTSDで封印された記憶を呼び戻すための治療EMDRを使ってタラの認知面接を行う。タラはそこで、犯人が子供を見て「妹を思いたした」と言ったこと、ロスコーという名前の大型犬を連れていたこと。そして、もうひとり金髪で、青いシャツを着たアリソンという女性が、同時に監禁されていたことを思いだした。やがてガルシアが、その女性は3年前にLAに出張中に行方不明になったアリソン・アスターであること、保存されている身元不明死体の中に、アリソンとおぼしき死体があることを突き止める。遺体はグリフィス公園に捨てられていたもので、腕の骨に大型犬による噛あとがあった。アリソンは元海軍の看護兵で、タラが誘拐されるのを目撃し、助けようとして拉致されたとBAUは推測する。

■犯人の過去

最初の被害者の拉致、ジーナとフィービーの拉致、アリソンの遺棄場所、そして犯人から逃げたタラが保護された場所を地理的プロファイルしたリードは、そのエリアにドッグパークが4つあるのを発見する。愛犬家の中に顔見知りがいると考えたBAUは、タラの証言から作成した似顔絵を持ち、公園とドッグパークで聞き込みを行う。その結果、ロットワイラー犬を飼っているジョニーという男性の名前が浮上。ガルシアは近隣の動物病院のカルテから、その男がジョナサン・レイ・コヴィーであることを突き止める。コヴィーは幼い頃に、喘息の妹を風呂場での事故で失っていた。原因はビーシッターの怠慢だが、裁判で無罪の判決が出たために、ずっと恨み続けていたのだ。ベビーシッターは6年前に病死し、復讐するチャンスを失った喪失感が、犯行の引き金となったのだ。そして、その妹が死亡したのが5月13日だった。コヴィーの自宅にモーガンとJJが急行。ジーナとフィービーは無事に保護され、逃げたコヴィーは銃撃戦の末にJJに射殺される。現場に駆けつけたタラは、犯人の死体を自分の目で確認する。ペイトン夫人は、そんなタラの元に近づき、感謝の言葉とともにタラを抱きしめるのだった。

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2014.5.27|エピソード・ガイド|コメント(3)トラックバック(0)

5月20日(火)S8#20『錬金術』

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■連続バラバラ殺人事件
リードは購読している地方紙の記事から、連続殺人事件を発見する。サウスダコタのパインリッジ先住民保留地と森林で、森林伐採業に従事する男性のバラバラ死体が発見されていたのだが、保留地がFBIの管轄であったため、関係性に気づかれなかったのだ。BAUは、被害者の年齢、身長、体重、肌の色が似通っていることから、誰かの身代わりと分析。森林伐採に嫌悪感を持つ、環境保護活動家、動物保護活動家。また被害者の背中に吸い出し療法の吸引カップとおぼしき痕が残っていたことや、死因がソラニン中毒であることから、薬草師や呪術医(シャーマン)の犯行も視野に入れて捜査が開始される。やがて新たな行方不明者の情報が入る。容姿は前の2人と似ているが、行方不明になったチャド・デュモンは観光に来た空軍大尉で、これによって犯行動機から、環境保護活動家や動物保護運動家の可能性が消える。やがて被害者の身体に残されていた吸玉療法が、生殖機能を高めるためのものであることが判明する。

■プロファイル
BAUはプロファイルをまとめる。犯人は妊娠を強く望む女性で、薬物によって被害者を支配下に置き、子供の代わりを手に入れるための生殖相手にしている。妊娠が目的であることから考えて、年齢は30歳以上で40代の前半まで。病的なまでの母性願望は、最近失った子供の代わりを求めているからと思われる。失った子供の父親はもう殺されているかもしれない。子供を失った原因は男の責任であると信じ、被害者たちに復讐している。遺体を切断したのは運びやすくするためだが、切断するにも運ぶにも、それなりの力が必要となることから、彼女には従順なパートナーがいる。これまで、被害者をパーティーやバーで誘いだし、48時間後に殺害している。チャドの失踪から30時間、彼はまだ生きているが猶予はない。

■子供を失った女
リードの熱意に動かされたFBI支局の捜査官が、12年前に保留地の呪術医に薬草術を学び、他の弟子にソラニンを盛ろうとして追放された人物がいることを掴む。非先住民のロジャー・ウィトコムという男だが、しかしウィトコムは2001年に転居し、それ以降のデータが何も発見されなかった。JJは、チャドが失踪当夜に、滞在先のモーテルをキャンセルしていること、他の被害者も宿や簡易施設での仮住まいであったから、犯人が滞在先を提供したと推測。ホテルの経営者で子供を失った人物を検索した結果、ホテル経営者を夫に持つテス・マイノックの名前が浮上する。彼女は3年前に5歳の息子アダムを亡くし、その命日の週に最初の事件が起きていた。アダムの父親はテスの元恋人で、ふたりがアダムを連れて湖にピクニックに行った際に口論になり、その間にアダムは湖で溺れ死んだのだった。

■洗脳
現在のテスの夫で、ホテルの経営者であるラウールには、2002年以降の記録しかなかった。モーガンは、ラウールとロジャー・ウィトコムは同一人物ではないかと推測する。主犯はテスではなく夫で、保留地に遺体を捨てたのは、12年前の追放の仕返しなのだ。テスはアダムを亡くした後に難病を患ったが、ラウールの治療で回復、その縁で彼と結婚した。ラウールは治療を通してテスを洗脳し、彼女を利用することで人を殺したいという昔からの夢を叶えているのだ。その頃ホテルでは、テスがラウールに対して不信感を募らせていた。これまでラウールの命じるままに従ってきたが、一向に妊娠の兆候はなく、さらに彼が従業員のアンバーを殺したことが引き金となった。薬を盛られ、朦朧としていたチャドだが、テスとラウールが揉めた隙をついて反撃にでる。そして、ふたりが揉み合っているところにBAUが到着。チャドは一命をとりとめるが、しかしテスは現場から逃走。もうアダムが戻ってこないことを確信した彼女は、息子が死んだ湖に身を投げて後を追った。

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2014.5.20|エピソード・ガイド|コメント(5)トラックバック(0)

5月13日(火)S8#19『タイムカプセル』

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■タイムカプセルに入れられた生首
1988年。コロラド州のブロンソン・スプリングスは、「未来の町賞」に選ばれ、その記念として裁判所の前の広場にタイムカプセルを埋めた。それから25年。いよいよ、そのカプセルを開く式典が行われたその時、中から出てきたのはミイラ化した人間の生首だった。被害者はウェイド・バーク。当時23歳で、大学を出て、親の経営するカーペット会社に入社したばかりの青年だった。そしてその2日後、今度は元保安官補チャーリー・フィグの首なし遺体が発見された。なんと、チャーリーとウェイドの首を切り落としたのは、同じノコギリだった。

■未来の町の裏の顔
市民の不安に応えタウンミーティングが開催されるが、その夜、地元新聞の編集長ワンダ・サリヴァンが殺害され、やはり首が持ち去られる。ワンダはこの町が「未来の町賞」の候補にあがっているというスクープをとり、さらに新聞で「事件簿」コラムを連載。町で起きた警察沙汰を全て記事にすることで、当事者に恥をかかせ、町の浄化に貢献してきた人物だ。しかし麻薬撲滅に熱心だった彼女の家の庭から、大麻を植えた植木鉢が見つかる。さらに最初の被害者のウェイド・バークも優等生と見られていたが、実際には、ひき逃げ事件を含め大学時代に6回逮捕されているのを、父親が金を使ってもみ消していた。家族思いと評判の保安官補のチャーリー・フィグも、実際には二重家庭生活を行うなど、私生活にいろいろと問題を抱えていた。つまり清廉潔白な表の顔と、もうひとつ別の裏の顔を持つ人間が殺されていたのだ。

■プロファイル
犯人は45歳から55歳の屈強な男性。偽善者と思える相手を襲っている。ウェイド・バークは表彰もされる模範学生だったが、その裏で何度も法を犯してはもみ消していた。ワンダ・サリヴァンは麻薬撲滅運動に熱心だったが、自宅でマリファナを栽培していた。チャーリー・フィグも法の執行官という立場にありながら、2つの家族を持っていた。町が、「未来の町」として表彰されたのをきっかけに、犯人は偽善者を罰しようと決意。被害者個々人ではなく、町全体に復讐を仕掛けている。タイムカプセルが25年間開かれないのを承知で首を入れた、桁外れの忍耐力を持ち、犯行の前にも入念に計画を練っている。根気強く、完璧主義。仕事はおそらく長い時間をかけて1人で作業する職人系。タイムカプセルの秘密を自分しか知らないという満足感が支えに、殺人衝動をコントロールしてきた。しかし、カプセルが開けられた瞬間に、殺人者として覚醒。今は、この町をパニック状態に置いたままにしようとしている。首を切ったのには理由があり、次のメッセージを準備している。

■被害者同士の接点:レイプ事件
被害者の接点を探っていたガルシアは、ウェイド・バークが行方不明になる1ヶ月前にレイプ事件を起こしたことを突き止めた。しかしこの事件は、ワンダのコラムにも掲載されていない。そしてその際に現場に駆けつけた警官がチャーリー・フィグだった。さらに第4の犯行が起きるが、その被害者であるトッド・バッカスは、事件の目撃者であると推測される。ウェイドの父親はレイプ事件もまた、金の力でもみ消したのだ。やがて当時の捜査資料から、被害者がリーアン・ティプトンという16歳の少女であること。さらに資料から、犯人は取り調べの一部始終を留置場から目撃していたであろうことがわかる。その夜、留置場にいたのは、器物損壊で一晩泊められたトーリー・チャップマンだった。チャップマンは家具職人。そして彼の妻こそが、レイプ事件の被害者リーアン・ティプトンだった。彼女を救うのは自分しかないという妄想を抱いたチャップマンはウェイドを殺した後、偶然を装いリーアンに近づき、そして結婚したのだった。

■リーアンのもうひとつの顔
その頃チャップマンは、夫が事件の犯人であることに気づいたリーアンを拉致し、裁判所に向かっていた。リーアンはチャップマンの行動を止めようとして、彼に驚くべき真実を告白する。それは、リーアンとウェイドは実は恋人同士で、レイプも喧嘩が発端で起きたことで、父親に事実を知られるのを恐れたリーアンがレイプだと嘘をついた、というものだった。信じていたリーアンにも裏切られたチャップマンは、裁判所に並べた被害者の生首を彼女に見せ、その前で、彼女の首も切り落とそうとする。一方、BAUは事件の供述書からリーアンの嘘を見抜いていた。そして、チャップマンの作業場から彫刻道具や文字型を発見したロッシは、裁判所に胸像が並んでいたのを思い出す。チャップマンは裁判所にいるとの連絡を受けたホッチ、ブレイク、リードが現場に急行。間一髪のところで到着。チャップマンは自分は心神喪失を理由で釈放される、もし釈放されないとしても、何年かかってもまた出てくると宣言し、BAUに投降する。

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2014.5.13|エピソード・ガイド|コメント(1)トラックバック(0)

5月6日(火)S8#18『光と影』

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■空をみあげろ
モーガンの故郷のシカゴで、相次いでふたりの男性が殺された。一人目は修理業のマイケル・クローリーで深夜のジョギング中に、コンビニ店主のアンソニー・ランゴは閉店準備をしていたところを襲われた。後頭部を鈍器で殴り、相手を支配した後に拳で連打。レイプの痕跡はないが、ズボンと下着が足首までおろされていた。「手口の暴力性からみて、犯人は怒りに満ちており、犯行はこれでは終わらない」というBAUの分析を裏付けるように、シカゴに到着するやダイナーの前で3人目の遺体が発見される。現場に向かったJJは、殺害現場のゴミ箱に「空を見上げろ」という落書きを発見する。そして同じ文言は他の現場にも残されていた。

■カール・ビューフォード
子供のころ、ユースセンターの所長カール・ビューフォードに性的な虐待を受けていたモーガン。なんと「空を見上げろ」というのは、ビューフォードが猥雑行為を行うとき、子供たちに言っていた言葉だった。モーガンはチームに、過去をカミングアウトする。ビューフォードは2006年に殺人罪で逮捕され、現在は終身刑で服役中だ。虐待は時効が成立していたために罪には問えなかったが、被害者はかなりの数に及ぶと見られた。「犯人は30代後半から40代前半の黒人で、サウスサイド出身。子供の頃、ユースセンターに通い、性的虐待を受けた被害者のひとりだ。虐待を受けたという怒りを消化できずに、何かのきっかけで爆発。トラウマにより境界性人格障害を発症、またアルコールか薬物を濫用しているために、行動は予測できない」というプロファイルを発表する。

■虐待者リスト
ビューフォードの虐待被害者の洗い出しは難航した。モーガンは6年前の事件で知り合ったジェームズに話を聞こうとするが、プロフットボール選手を目指す彼は、過去のことを掘り返して欲しくないと、証言を拒絶する。リードとJJはユースセンターの資料に当たるが、ビューフォードが逮捕前に処分したのか、情報が不十分で虐待を受けた人物をピックアップすることができない。そうこうする内に、4人目が殺害され、時間的な猶予はないと考えたモーガンは、ビューフォード本人から聞き出すことを決意。ホッチと共に刑務所に向かう。モーガンはビューフォードから、免責を引き換えに、膨大な被害者のリストを受け取る。そのリストと、ユースセンターの資料、そして犯罪歴などを照合した結果、DVや加重暴行で逮捕歴のあるケロン・ベンダーの名前が浮上する。しかし逃走しようとする彼を捕らえたが、ただの麻薬常習者でしかなかった。

■ロドニー
モーガンに説得されたケロンは、リストにはない、意外なビューフォードの被害者の名前をあげた。ロドニー・ハリス。モーガンを目の敵にしていた、ギャングでも一番のワルだ。やがてガルシアの調査で、最初の被害者クローリーがロドニーの息子の水泳コーチであること、コーチの立場を利用して息子にイタズラをしていたことが判明する。クローリー殺しは復讐だが、それが引き金となってトラウマが蘇ったロドニーは、ビューフォードの身代わりに、彼を連想させるような人間を殺しはじめたのだ。BAUは、ロドニーの携帯のシグナルを追跡、別れた妻の家にいることを突き止めると、現場に急行した。ロドニーは妻子を人質に立てこもるが、「息子の人生を台無しにしたいのか?」というモーガンの説得と、息子の「愛してる」という言葉を聞き、銃をおろして投降する。

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2014.5. 7|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

4月29日(火)S8#17『死小説』

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■舌を切られた遺体
ミネソタ州のセントポールで舌を切り取られた女性の遺体が相次いで発見された。1人目の被害者パトリシア・ムーアは公園のジョギングコース、2人目ニコール・フランシスはレストランの駐車場に遺棄されていた。そしてさらにローレル・タイソンの自宅からも、舌を切り取られた遺体が発見される。いずれも死因は刃物によるめった刺しで、検視の結果、レイプの痕跡はなく、殺害前に舌を切られていることが判明する。被害者はタイプが異なるうえに、被害者同士に接点もなかったが、やがてガルシアの調査で3人の女性はいずれも、インターネットのチャットやソーシャルサイトのヘビーユーザーであることがわかる。犯人はネット上でターゲットを物色、投稿を見て一方的につながりを持ったと妄想し、彼女たちの嗜好にあわせて殺害しているのだ。

■妄想小説
やがて新たな事件が発生する。19歳の女子大生のケイラの舌を切られた遺体が発見される。しかしケイラはこれまでの被害者と異なり、メールアカウントすら作らないようなアナログ少女だった。ところがやがて、彼女と同じアパートに住む16歳のタイラーが、ケイラに関する猟奇的なブログを作っていたことが判明する。タイラーは精神科に強制入院させられているため、今回の犯人でないことは明らかだったが、彼への事情聴取から妄想小説の投稿サイトの存在が明らかとなる。犯人はタイラーの投稿を読み、その内容にあわせてケイラを殺害したのだ。タイラーに投稿を勧めたのは精神科のヒューストン博士で、彼は空想や暴力行為を文章化することで、神経化学的な開放を得られると提唱していた。BAUは、犯人は次の犯行のネタを仕入れるために、ヒューストン博士のセミナーに出たり、文献を読んでノウハウを学び、自らグループを作ると考え、捜査を進める。

■実行犯と作者
やがて、過去の犯罪データから、タンパやアトランタなどでも同一犯の犯行と思われる事件が発生していることが判明する。タンパで犯行が行われたのは、ヒューストン博士がタンパのコールセンターで講演した直後だった。そのコールセンターにスタッフとして勤めていたマーク・ジャクソンは、講演直後にコールセンターを辞め、そして現在はセントポールに居住し文章教室を開いていることが判明する。BAUはマークの自宅と文章教室に急行。なんとそこで待っていたのは、殺害されたマークの遺体だった。マークは10歳のときに母親の恋人に虐待を受けたと訴え出たが、母親に、息子の作り話だと否定された過去があった。舌を切ったのは、母に裏切られ、女はみんなウソつきだと考えるようになったからなのだ。これまでの4件の犯行はマークによるもの、マークを殺した人物はこれが初犯だが、しかし、これが最後にはならない。そう考えたBAUは、マークを殺した人物の捜査を進める。

■ピーターの苦悩
やがてマークの部屋から、それぞれの被害者をヒロインにした妄想小説を発見される。それらの小説の著者・ピーターの最新作は、タミーという女性を湖で助ける話だった。マークが勤めていたコールセンターのユーザーと照合した結果、ピーター・ハーパーの名前が浮上。彼がタミーを水に関係する場所に連れて行くと考えたBAUは、自宅そばのコミュニティセンターのプールへと急行する。そのプールではまさに、ピーターがタミーを水の中に突き落としたところだった。ピーターは自分の小説がマークに利用されたこと、そして初めて人間らしい関係を持てそうなタミーをマークに狙われ、怒りが暴走した。しかしそれがきっかけとなり、ピーターの絶望は加速し、タミーのことも信じられなくなり、彼女の殺害を決意したのだ。プールに駆けつけたリードは自殺しようとするピーターを説得しようと、彼の病状に理解を示し「たとえどんな治療法を使ってもその衝動は消えないかもしれないが、あきらめるな」と励ます。しかしそれを聞いたピーターは、「ありがとう正直に言ってくれ」という言葉だけを残して、喉を切って自殺してしまう。

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2014.4.29||コメント(2)トラックバック(0)

4月22日(火)S8#16『レプリケーター』

16

■レプリケーターからの挑戦
クワンティコの受付に、JJ宛の花束が届いた。添えられたカードの言葉は「ツークツワンク」。メイヴの事件でリードにかかってきた電話の言葉だ。当時は、犯人のダイアンからの電話だと思われていたが、実はBAUを付け狙う模倣犯「レプリケーター」からのものだったのだ。花束を届けたのは地元のフラワーショップだが、支払いに使ったカードは盗まれたもの、注文はフィラデルフィアからプリペイド携帯からと、残念ながら、花束から犯人につながる情報はほとんどなかった。レプリケーターによる犯行の最初はダラスだ。サイレンサー事件の1ヶ月後に、口を縫い合わされた死体が発見された。次はニューメキシコ近くの国境で、他人の足を縫い付けられた男性の死体が、そして3件目は人間マリオネットにされた遺体が、フェニックスで発見されている。そしてさらに今朝、フィラデルフィアで、血を抜かれ、まぶたが切り落とされた女性の死体が発見されたのだ。

■復讐?
これまで、レプリケーターの犯行は、オリジナルの事件と同じ場所で行われてきた。しかし、今回はオリジナルはサンフランシスコで起きたにもかかわらず、なぜかフィラデルフィアで発生。これまでの模倣から進化し、犯人がルールを変えてきたということなのか……。さらにチームがフィラデルフィアに到着する前に、新たな遺体が発見される。そしてまた、間をおかずして、公園で3人目の遺体が発見される。なんとその遺体には、隠し撮りしたホッチの写真がのせられていた。レプリケーターの目的はFBIへの挑戦や愚弄ではなく、復讐心によるものだ。そう考えて、復讐の原因の分析にとりかかったBAUは、殺された3人共が看護師の経験者であることに着目。過去の看護師絡みの事件を洗いなおしたガルシアは、BAUが15年前に担当したピッツバーグでのナース連続殺人へと行き着く。

■誤認逮捕
「犯人は40代から50代の白人男性。犯罪や法医学に詳しいので、犯罪歴があるか、捜査方法を学んだもの。犯人はBAUのチーム全員をストーキングしており、国中を動き回る時間と手段を持つ人物。足取りを残さずに捜査の手を逃れる知恵もある。始まりは15年前のピッツバーグ。4人の看護師を殺した犯人のジャック・リー・ケンパーは最近死刑になっているため、死刑になったことへの復讐か、あるいは彼を無罪だと信じている人物、ケンパーの家族や知人、もしくは解決が遅すぎたという恨みも考えられる」というのは、この地点でのBAUによるプロファイルだ。しかしケンパーの周囲をいくら洗いなおしても犯人につながる人物は出てこない。捜査が暗礁に乗り上げたと思われたとき、当時を知るロッシが、この事件で容疑者として勾留されたドニー・ビドウィルのことを思い出した。ビドウィルは誤認逮捕だったが、実名が公表されたために仕事も失い、さらにそのことがもとで酒場で絡まれ重い障害まで負っていた。やがて家族ともうまくいかなくなった彼は、2、3年前に妻と別居、5ヶ月前には離婚が成立していた。引き金はケンパーの死刑ではなく、この離婚だったのだ。地元警察とBAUはビドウェルの自宅に急行、ビドウェルはリッゾ刑事に向かって銃を撃つが、モーガンの機転で事なきを得、逮捕される。

■ツークツワンク
しかしBAUは逮捕後のビドウェルの態度に疑問を抱きはじめる。自宅からBAUの写真や、まぶたが発見されるが、部屋は散らかっており、で緻密なレプリケーターのプロファイルと合致しないのだ。JJとブレイクが子供の話から突破口をひらき、ビドウェルの証言を引き出すことに成功。しかし彼は、看護師殺しに関しては認める発言をしたものの、他の事件のことを聞くと態度を一変、露骨に動揺して電話と弁護士を要求する。そして電話を1本かけたのち、痙攣を止めるための薬を大量に服用し、自殺してしまった。ビドウェルは操られていただけで、真犯人は別にいる。そう考えたBAUはガルシアにビドウェルの電話とメールの記録の再調査を指示。ガルシアは彼がこの半年、毎月同じ日の同じ時刻にプリペイド携帯から電話を受けており、その携帯の支払いは、花束の支払いと同じカードで行われていたことをつきとめる。そして、携帯の電波から犯人の居場所を割り出したBAUは、現地の警察と協力し、その所在地に突入。しかしそこにはすでにレプリケーターの姿はなく、新たな模倣殺人の被害者と、壁一面に貼られたBAUのメンバーの写真、そして「ツークツワンク」の文字だけが残されていた。

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2014.4.22|エピソード・ガイド|コメント(2)トラックバック(0)

4月15日(火)S8#15『622』

15

■連続誘拐殺人
テキサス州オースティンで、1週間に3件の拉致事件が発生した。最初は大学生のクレイグ・ピケット。寮のパーティの最中に消え、翌朝、駐車場で死体が発見された。死因は鈍器による殴打。2人目はヘザー・ウィルソンで、お見合いパーティの会場から消え、刺殺されて発見された。そして昨夜ミシェル・ブラッドリーが結婚祝いのパーティの途中に姿を消した。被害者に接点はなく、遺体で発見された2件とも過剰殺傷で、クレイグは顔がへこむほど殴られ、ヘザーは時計以外の衣服を剥ぎ取られ、女性器が切られていた。やがて道路脇に捨てられたミシェルの遺体が発見される。ミシェルの死体も、ヘザー同様に時計だけを身につけていたが、友人はそれはミシェルの時計ではないと証言する。また、検視によってクレイグは殺された後に服を着せられていたことがわかり、BAUは犯人とクレイグは顔見知り以上の関係と分析する。寮の部屋を見たブレイクは、クレイグがゲイであったことを知る。やがて4人目の被害者が発見された。被害者はダグ・ウォーン。ボストン出身の会計士で、鈍器で後頭部を殴り、その後男性器を刺し、さらに顔を潰していた。彼の時計も時間がずらされており、被害者の腕時計を調べたリードは、全ての時計が犯人によって6:22にずらされていたことを突き止める。

■プロファイル
犯人は20代半ばから後半の白人男性。同性愛者であることに悩み、しかし同性への欲望を打ち消すこともできず、性衝動を抑えこんでいた。ところが最初の被害者であるクレイグ・ピケットに会い、欲望に負け、その同性とのセックスが犯行の引き金となった。セックスによるセロトニンの上昇とセックス後の急激な下降は、男性を落ち込ませるが、彼の場合、そこに同性に魅力を感じるのは間違いであるという思い込みが加わり、相手の男性に衝動的な暴力を振るった。そして精神状態が落ち着くと、今度は自分を正そうとして女性と関係を持とうとする。しかし女性では性的な興奮を得られない彼は、原因が彼女たちにあると考え、怒りをぶつける。この堂々めぐりは、長年にわたる精神的・肉体的虐待が原因であり、犯人は崩壊した家庭で育ち、父親か母親の支配のもとで虐待を受けていたと考えられる。犯人は女性とのセックスに失敗したり、男性への欲望に屈したりするごとに、より絶望し、犯行を重ねる。――BAUのまとめたプロファイルは以上の内容だった。

■転向施設
「6:22」とは何を意味するのか。ガルシアが日付、聖書で検索をかけたが、それらしい情報は発見されなかった。しかし聖書と同性愛というヒントを得たリードは、時計のメッセージは「18:22」で、聖書の「レビ記18章22節」が同性愛を戒める文言であることを指摘。近隣の同性愛転向施設を調べたところ、郊外のキャンプ・ウィリングが、この聖書の文言を使用していることがわかる。キャンプに事情聴取にでかけたJJとブレイクは、人間を画一的なものにしようとするキャンプの姿勢、そして上級セラピーという名の人権侵害が行われているであろうことに嫌悪を覚える。またキャンプでは、入所者全員にミシェルがつけていたものと同じ時計をさせていることも判明する。ガルシアがキャンプの入所者と、被害者の接点を調べた結果、2003年にキャンプに参加したミッチェル・ルイーズが4人目の被害者ダグ・ウォーンの同僚であることが判明。そのミチェルも職場からダグの家に向かったまま消息を断っていた。

■虐待、そして復讐
ミッチェルの過去を調査したガルシアは、彼の両親が、キャンプ入所から3週間後に、娼婦のイザベラ・グラントのダミー会社に定期的な支払いを行っていることを突き止めた。刑務所に収監中のイザベラと面会したホッチは、イザベラの司法取引要求を拒絶、彼女の目の前で行動を分析してみせる。イザベラは施設の求めに応じで、少年たちと性的な関係を持ち、そしてその行為を両親に見せ、共犯者とすることで、告発されないようにしていたのだ。ミッチェルと同時期の入所者でかつイザベラに金を振り込んでいた者、でダブル検索をした結果、ミッチェルの学校の同級生ポール・ウェスティンの名前が浮上する。その頃、ポールは彼のことを心配してやってきたミッチェルを連れて、父親の家に復讐に向かっていた。しかし父親とポールがもみ合い銃が暴発、ミッチェルが銃弾に斃れた。絶望したポールは、父親を殺し、さらに自殺しようとする。そこにポールが父親への復讐に向かうであろうと分析したBAUが到着。ポールは、「生きて証言者となり、今も苦しんでいる他の被害者を助けろ」という説得に応じて投降する。やがて彼の証言からキャンプに強制捜査が入り、虐待の実態が暴かれることとなる。

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